今朝の新聞から「海の力は変わらない」

「森は海の恋人」運動の畠山重篤氏、地震津波の被災者としてテレビの画面や雑誌、新聞を通して紹介されています。
今朝の日経の文化欄、「震災 こころ再生」の第1回に取り上げられています。自然への信頼と畏敬、前向きな姿勢は健在。すでにブログ「リアスの海辺から」でも語られていますが、今朝の記事の一部から紹介してみます。
まず人物紹介から:(はたけやま・しげあつ)カキ養殖業。京大フィールド科学教育研究センター社会連携教授。1943年上海生まれ。「森は海の恋人」を合言葉に植樹運動を続ける。著書に「日本<汽水>紀行」「漁師さんの森づくり」など。

「農地は塩害で使えないが、海が生き物を育てる力は変わらない。海にプランクトンという実りをもたらす森も川も健全だ。大災害だったが自然そのものは残っている。ノリやワカメは秋に種を入れれば春先には収穫できる。カキも秋に仕込めば春には採れる」


(22年前に立ち上げた「森は海の恋人」運動は続ける)「毎年6月には植樹イベントを開いてきた。それどころじゃないという気持ちだったが、上流の一関氏室根町の人たちがぜひやろうという。復興の光明ととらえた方がよいと。100人単位の震災孤児がいるというし、チャリティー的なものを考えている。


「不幸がきっかけとなって色々な知恵を持った人が集まり、新しい展開も見えてきた。たとえば高台に街をつくるなら、森を伐採しなければならない。その木をどうするか? 間伐在の生木を建築材に加工する技術を持った人が来てくれた。国産材を活用する絶好の機会だし、限界集落を活性化するチャンスかもしれない。杉山の間伐が進めば、最終的に海も良くなる」


「森がよみがえることは、すべての1次産業の活性化につながる。ここ唐桑がモデルとなり、地域再建に役立てるかもしれない」

そこに住む人々による再建、復興の動きがすでに・・・

昨日の芦原公園。欅(ケヤキ)や楠(クス)や楡(ニレ)の新芽が出揃って柔らかい若葉がまぶしいくらいです。