「昨日・今日・明日」のアナベルが三つ揃ってまっ白に色づいてきました。
手前の白い花は私の頭より大きい!
先ほど夕刊を病院に届けて、今朝、売店で買って父に届けた毎日新聞を受け取ってきました。
その朝刊で見つけた記事が「経産省 古賀氏に退職打診」という見出しの記事です。
小見出しには「公務員改革・原発事故対応で政権批判」とあり、顔写真が出ています。
経済産業省は24日、民主党政権の公務員制度改革を批判してきた同省の古賀茂明氏(55)大臣官房付を退職させる方針を固め、同日午後、本人に打診した。古賀氏は福島原発事故を受け、電力会社が猛反発する「発送電分離」などの電力改革を唱えたほか、5月20日に出版した著書で、事故を巡る政府の対応を批判しており、現職官僚による「内部告発」が引き金となった可能性が濃厚だ。(略)古賀氏は「あまりに性急だ」と回答を留保しているという。(略)
丁度、よく覘くブログで古賀氏の上記の著書の内容紹介を読んでいたので、この記事が目に留まりました。
6月24日付けのブログ記事:「電力会社の逆襲が始まっている!原発安全宣言なぜ急ぐ・・・」より一部引用してみます。(ブログはこちら=http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1054.html)
この中で古賀氏が語ったことを中心に要約して少しだけ記しておく。
■INsideOUT6/22(水)「現役官僚が激白!日本中枢の崩壊」
経産省がいかにも強いように見えるが、人質にとられているようなところがあって、電力会社は、いざという時に政治家を通じて経産省の人事に介入してくる。
実際、先輩とか同僚に、俺はそれで左遷されたと言っていた人もいる。(赤字のところがご自身の身にも現実に=cangael)
個々に突っ込んでいくと危ないぞということで、発送電分離とか個人を含めた電力の小売の自由化などにはたどり着けない。
今はそれをやろうという勇気のある官僚はいなくなっている。
電力会社は毎日1億円を広告費に使っている。
先日、元官僚の知り合いが関西のテレビに出るときに、テレビ局のプロデューサーから「発送電分離の話はしないでください」と言われた、ということを聞いた。
今、原発事故でこういう状況だけど、電力会社や電事連など大きな力を持ち続けている。電力会社が巻き返しを測っている。
政治家においても事故当初は、大変だということでオセロゲームでいえば、全て「原発反対」という白になった。
ところが時間が経つにつれて、電力会社や関連会社からの献金や集票力、民主党などでは電力総連などの力があり、解散が近いと浮きあし立ち、どんどんオセロが黒に変わってきている。
経済界も電力会社を側面支援し、経済が立ち行かなくなる、海外に出るぞと電力会社を守るように政府などに圧力をかけている。
今の賠償スキームだと結局消費者が負担することになる。
東電も株主も銀行も責任をとっていない。
株主に責任を取らせれば1.6兆円出てくる。
銀行からは2から3兆円出てくる。
これをしっかり責任を取らせれば3兆4兆は国民負担が減る
株主も守り銀行も守り東電を守っているのが今の賠償スキームだ。
東電の利益も電気料金で国民が払っている。
結局、国民に負担を強いることになっている。
5月20日に出版された古賀氏のこの本は良く売れているそうです。
- 作者: 古賀茂明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 単行本
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これだけの被災者を生み、いまだ原発事故の見通しも立たない今でさえ、原発推進を国民に押し付け、東電の生き残りを国費で保障するというのですから。
ウソとごまかしの事故対応にズルズルの被災地復興、反省の色一つない今の政権に3・11以後の日本を任せる気にはなれないですね。
早く何とかならないものか…と毎日もどかしい思いです。