曼珠沙華と避難準備区域解除?(小出裕章氏に聞く)

今日は大雨警報が朝から出ていますが、ヨガの電話連絡が回ってきません。自己責任?ってことかな・・・と外へ出てみると、風は台風?並み。
案の定、半分ほどがお休みで、私と同じように考えて出てきたのが半分ほど。ジックリ身体をほぐして1時間半。
帰り道、曼珠沙華が固まって咲いていて、稲の穂は垂れ下がりだしています。
この辺りは、小学校の3,4年生の頃、稲の花を観察する授業で先生に連れられて来たことがありました。
今は、その田んぼにはスーパーマーケットが建ってしまっています。川と道を隔てたお地蔵さん側には何とか数枚の田んぼと畑が残っています。
用水路は、山からの水で、北小の横から桜通りの横を通って、住宅街の途中から田んぼに引いてあり、聖天さんからの水路と開渠の所で合流して芦原池に注いでいます。
今も田畑を潤す役割を果たしている生きた用水路です。
曼珠沙華マンジュシャゲ)は彼岸花ヒガンバナ)とも言いますが、名前の通り、お彼岸の頃に咲く田んぼの彩の花です。
プールのあるヴィソラの途中でいつも覘いている田んぼにも、先日は蕾がツンツンと出ていましたので、
ちょうど23日のお彼岸の中日には見頃になっていることでしょう。

ところで、今日の小出さんのブログからですが、9月20日(火)、小出裕章氏が毎日放送たね蒔きジャーナル」に出演しました。
前半、問題になったのは、福島第一原子力発電所の事故で、緊急時避難準備区域に指定されていた福島県の5つの市町村について、今月中にその指定が解除される見通しだと、いうことについてです。
<「避難準備地域というのは、住むことは認められるが、子どもや妊婦さん、入院患者らは立ち入らないように求められていて、いざという時には逃げてください、その準備をしてくださいよという地域です。」
藤村官房長官によりますと、「解除の要件が整った」ということですが、具体的には、この5つの市町村が復旧計画というものを国に出します。この「復旧計画」というのは、各自治体が除染をどうやっていくかという方針を示す、あるいは住民の皆さんを戻す時期などを記す、復旧計画。これを提出するということが、この避難準備区域を解除する要件だったようです。>

除染の計画といっても、取り除いた表層の土の捨て場の問題もありますが、そもそも、避難準備区域の放射線量に問題ありというのが小出先生の考えです

小出「えー。私はこの番組で何度も、聞いていただいてきました、が。日本の普通の方々は1年間に1ミリシーベルト以上に被曝してはいけない、というのが法律なんですね。」

小出「今、避難をさせられている地域というのは、20ミリシーベルトを超えてしまうところは必ずもう避難」

水野「はい。立ち入ることができない」

小出「できないと。今後も多分できないと思います。で、避難準備区域というのは20ミリシーベルトには達しないけれども、1ミリシーベルトは遥かに超えているという地域なのです

水野「そうですね」

小出「はい。えーその地域に、人々を住まわせるというのは法律を作ってきた国としては、どういう考えなのでしょうね。はい。国が率先して法律を破るということをやる、ということなのかなと私は思います」

水野「20ミリシーベルトには達しないという地域に、子供や妊婦さんたちが住むということについて小出先生はどうお考えになりますか。科学的にはどうですか」

小出「1ミリシーベルトを超えて、20ミリシーベルトを超えないというのは、私のような放射線業務従事者という特殊な人間だけに許されてきた基準です。これから避難を解除するという地域は、子どもも含めて私のような放射線業務従事者になれというに等しいです

そして、後半は、あるメールによる質問についてのやり取りです:
「昨日東京で脱原発のデモがありましたよね。でも、脱原発って本当に出来るんでしょうか。今の生活、社会の動きを見て、私としては上手に付き合っていくべきだと考えます」という質問について、お相手の水野さんが、「小出先生、原発と上手に付き合っていきたいというこの方のお考え、おんなじような考えの方も多いかと思うんですね。どう思いますか。上手に付き合うということは」と問いかけます。小出先生は、「どういうのが上手なのか、私にはわかりません……」、「安全な原発があるとまだ思えるとして、したら、私は大変不思議です。これまでも安全だ安全だと言ってきた原発がこんなに壊れてしまってるのが今なのですね」。
メールの質問者は続けて、「小出先生のお考えは理解できるんです。でも現実の社会の動きの中で、脱原発は不可能じゃないかと思います。理想と現実には大きな差がありますよねえ。どう歩み寄ればいいんですか」に対して、小出氏の答えは、「政治家と経済界の方が賢くなればいいのです。余りにも愚かです。」

小出「少なくとも電力供給に関して言うなら、原発は全くいらないと、私はすでにデータをつけて示していますし。政府も財界も知ってるはずだと思います。」

水野「はあー、今すぐ原発を全部、廃炉にしてしまっても生活水準は落ちない、のですか」

小出「電気に関しては落ちません。あとは、えー……、これまで発電所の周辺で補助金で生活をしてきた人たち、雇用をまあそれなりに供給されてきた人たちをどうやって守ってくかということはもちろん残ります。はい。でもそれ以外にはほとんど困ることはありません

水野「はあ……でも…」

小出「電気代も安くなります」

(一部飛ばして…)

小出「皆さんどう思うんでしょう。1回事故を起こしたら日本が潰れてしまうような被害が今、目の前で進行しているのです。それなのにまだ、原子力っていうのは必要なんでしょうか。他の発電方法もあるのです。実際に。」
水野「はい……」

小出「でもどうして、小出先生がおっしゃるデータもあるし、今すぐ原発無くなっても大丈夫とは政治家の口から出てこないんですか?」

小出「(苦笑)。今度また議論させてください。略 」
(私のアンテナから「小出裕章(京大助教)非公式まとめ」に入り、「書き起こし」ブログで全文を読むことが出来ます)

原発新設の是非争点の上関町長選が告示されました
中国電力原子力発電所の新設計画を進める山口県上関町の町長選挙20日告示され、推進派で3選を目指す現職柏原重海氏(62)と反対派の山戸貞夫氏(61)が立候補を届け出た。投開票は25日(日)。東電福島第1原発事故後、初めての新規立地計画を抱える自治体の首長選。