水仙刈り

昨日の経産省原子力安全・保安院の意見聴取会は大騒ぎ?のなか「関西電力が提出した大飯原発3,4号機のストレステスト結果について「妥当」とする審査書をまとめ、専門家による意見聴取会に提示」。かなり大勢の委員?たちの中で、原則公開に反すると欠席した委員がたった2名だったことがとても残念です。
福島原発「事故への道程」が目の前で繰り返されているように感じました。政府が大きな脱原発の方針を示さないで、安易な「事故収束宣言」を発表したり、無理やり原発再開、原発推進の道を突き進んでいることが、混乱の原因です。また来た道を辿ることは止めなければならないと思います。

先日、あるOB会で昼食を共にしました。昨年秋に亡くなられたM氏に黙とうを捧げて始まりました。その時のメンバーのお一人が帰りに「水仙の花を取りに来ない?」と誘ってくださいました。
聖天さんへ通じる心臓破りの坂、昔、天狗に追いかけられて私達子供が蜘蛛の子を散らすように逃げ降りた急坂の途中を、西に小道を入ると、大きな門構えの古いお家があります。道を挟んで南側の傾斜のきつい斜面が畑になっています。あちらこちらに、柑橘類の木があり、その周りを水仙が取り囲むように植わっています。あちこちで咲いています。渡されたカマで草刈りをするように水仙の花を刈りました。初めてです! 
3,40cmもある長い茎に花が咲いて、花の重みで途中で折れているものも沢山ありました。可哀そうなので折れている花を主に刈っていくことに。持切れないほどの花を新聞紙にくるんでいると、畝の所から何やら引っ張って来られました。色は芋茎(ずいき)のようですが、根っ子は細いサツマイモみたいな形です。

ヤーゴンとかいって、ゴボウのきんぴらと同じような調理法と味付けで食べると美味しいといわれたので、生まれて初めての食べ物に挑戦です。畑を出た後、水琴窟の音色を聞かせて戴いて、そのあと、お庭にも。昔ながらの大屋根の古い立派なお宅で維持が大変だそうです。
お聞きすると、今どき大変なエコライフ。お風呂はマキ。そのマキはご自分の山の枯れ木で、ご主人がマキ割りをされるとか。井戸は生きているし、畑はされるし、お母様の絞りの着物を素敵にリフォームしてセーターとアンサンブルにして着こなしておられるし。
木の枝からもいだばかりのネーブルと大きなミカン?が箱に入れてあったのですが、その中から「持って帰って…10日ほど後が食べごろ」と言われて、5個づつ戴いて。
昔ながらの暮らし方を守って毎日忙しく豊かに暮らしておられる様子を垣間見させていただきました。おまけに、たくさんお土産も頂き、楽しい水仙刈りの体験も。
Wikipediaで調べて見ましたら「ヤーゴン」ではなくて「ヤーコン」でした。
(yacon、学名:Smallanthus sonchifolius)は南米アンデス山脈地方原産のキク科の多年草
根にフラクオリゴ糖が多く、甘みがあり、食用にされる。(写真もWikiより→)