「維新ブレーンが語る」より

ブログを散歩していたら、「チーム橋下」のメンバー一覧表が出ていました。
保存にしているうちにどこから頂戴したのか忘れてしまいましたが、紹介してみます。
讀賣夕刊が「維新ブレーンが語る」というシリーズを掲載していましたが、手元にある分から順番に紹介してみます。

1・堺屋太一[76](元経済企画庁長官)<作家。大阪府出身。旧通産省官僚時代に大阪万博を企画。76年発表の小説で「団塊の世代」の造語を生み出し、高齢化社会の到来を予見した。橋下市長との共著『体制維新ー大阪都』もある>(1月19日)


ーー橋下氏を大阪府知事に担ぎ出して約4年。印象の変化は?
「期待以上です。決断力とスピード感は想像をはるかに超えていた。役人に騙されず、最終到着点に向けて筋道をきちんと作れる数少ない政治家だ。政治主導とはタクシーのようなもので、橋下さんは乗客である政治家として、行き先と経路をはっきり指示し、技術と経験のある運転手である役人に運転させている。自分で運転して事故を起こした民主党政権とは全く違う。」


ーー今、国や自治体の制度を変える必要性とは?
「1990年代から多様な知恵が尊ばれているのに、国は相変わらず、企画大量生産型の行政を、地域に押し付けている。住民の意向をよくわかり、臨機に対応できるのは基礎自治体大阪都構想は、まず府域内で、権限と財源を持つ基礎自治体に分割整理するとともに、世界の都市に勝てる広域自治体(大阪都)を造る。次の段階として道州制を目指す。一方では、なるべく国の関与を小さくする。まさに体制の変更で、明治維新以来の大改革となる。」


ーー成否を握る鍵は?
「国では地方自治法改正案を官僚がつぶそうとするだろう。議員立法霞が関の権限縮小につながるので、大半が不成立になる。突破するには世論に訴え、市民の指示を得て、各党が協力してくれなければならない。」後略


2・古賀茂明(56)(元経済産業省官僚)<2008〜09年に国家公務員制度改革推進本部の審議官を務め、急進的な改革を唱えて注目を集めた。著書に『日本中枢の崩壊』など>(1月20日


ーーエネルギー政策分野では関西電力の現状をどう見るか?
「関電は燃料代が上がれば料金値上げをくり返している。付加価値の高い企業になろうという意思が感じられず、関西の経済基盤を造る役割を充分はたしていない。競争のない世界は、外部のチェックがないと必ず腐敗と停滞を招く。筆頭株主大阪市が市民の代表として経営の基礎になるあらゆるデータを要求したうえで、株主提案を行う。」


ーー提案の中身は?
「電力会社の発電部門と送電部門を切り離す「発送電分離」を前提に考えたい。自家発電施設を所有する企業などが参入できる環境整備を行い、健全な競争を促す。太陽光や風力発電など電力供給の多様化が進めば、脱原発のニーズにも答えることが可能で、原発の在り方も変わる。


ーー大阪改革の意義は?
「これが潰れたら、本当に日本は終わると思う。今は多くの政党が橋下市長になびいているが、改革が停滞すると機運は一気にしぼむ。今後1,2年で国民や企業だけでなく、世界の市場に「変わった」と実感してもらえるようにしたい。」


3・上山信一[54](慶応大学教授)<専門は公共経営論。旧運輸官僚から経営コンサルタントとなり、多くの企業や自治体改革に携わる。大阪市では関淳一市長時代に職員厚遇制度問題に切り込んだ>(1月21日)


ーー橋下氏の知事時代から続き、今度は府市統合本部で特別顧問。担当する仕事は?
「大きなものだと大阪市営地下鉄、バスの民営化。さらに文化施設、大学、病院、公営住宅、水道、独立行政法人、外郭団体など、府市で一緒に立ったらよい事業や施設を順番にチェックしている。これらの多くが他の地方都市と比べ物にならない立派な施設や設備、人材などのアセット(資産)を持つ。しかし、今は宝の持ち腐れになっている。府と市で培ってきた個性や強みを持ちより、府全域を対象に有効活用したり、転用したりしていく。」


ーープロセスは?
「まず合理性や経済原則に照らした目標を定める。そのうえで合理化計画、府市の事業の融合や最適化の工程設計を行う。障害となる国の帰省や法律があれば、改正や廃止を求めていく。大阪にとって不都合な制度の多くは、他都市にとっても不都合なことが多い。必ず同調する首長、自治体が現れる。教育基本条例でも、文科省は違法性を指摘したが、東京や愛知で連携しようとする動きが出ている。地方が束になって国の縛りを液状化させ、最終的に地域が実情に応じて仕組みを構築する「一国多制度」に向かうことを期待している。」後略


4。以降つづく

どうもみなさん、古巣でやりたかったが挫折、橋下氏の大阪なら自由にやらせてくれそう!という感じの元官僚や学者さんが集まっておられるようです。その点、リーダーとしての橋下氏は堺屋さんの言い方を借りれば”官僚が運転するタクシーの良き乗客”なんでしょうね。
ところが、われわれ道を歩いているものからすると、行き先は間違っていない? 今どき、アジアで一番なんて目標は遅れていない?と不安にもなります。快速タクシーに引きずられてしまわないか?ちょっと心配にも・・・