←読売新聞10日(金)の夕刊14頁の記事
「cangaelのアンテナ」に入れている「リアスの海辺から〜カキじいさんのつぶやき」ブログの「カキじいさん」こと畠山重篤さんが、9日、ニューヨークの国連本部で「フォレストヒーローズ(森の英雄)賞」の受賞者に選ばれて表彰を受けました。
読売新聞昨日の夕刊一面のコラム「よみうり寸評」でも取り上げられました。
「国連森林フォーラムが2011年の国際森林年を記念して<フォレストヒーローズ(森の英雄たち)>という賞を創設。森林の保全に取り組んだ功績を称えようというもので、その第1回受賞者に宮城県気仙沼市のカキ養殖家畠山重篤さんが選ばれた。」
海の人が森の仕事で表彰されるのも、この人については何の不思議もない。もう20年以上も「森は海の恋人」を合言葉に植林運動を続けてきた◆豊かな森の養分が川を通じて海へ注ぐ。それがプランクトンを育て、魚や貝の餌になる。豊かな海は豊かな森があればこそなのだ◆その海を昨年の大震災が襲った。畠山さんは母も養殖施設も失った。が、3か月後に魚が戻ったとき「森があればこそ」を深く思った。毎年の植樹祭も中止しなかった◆畠山さんはアズサの木を植えた。畠山さんの船の名が「あずさ丸」。しなりがあってねばり強いこの木が、三陸漁師の命綱、櫓の材料であることに由来する。
参照:
畠山重篤著「鉄は魔法使い」(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20110610/1307659894)
NHK「プロフェッショナル」(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20111213/1323767885)
今朝、畠山さんのブログを訪ねましたら、詳しい内容が紹介されていましたので、そちらから:
1. 概要
国連森林フォーラム(UNFF※)は、2011国際森林年に際し、世界中から森を守るため地道で独創的な活動をしている功労者を募集し、「フォレストヒーローズ」として顕彰する事業を実施しました。
これに対し世界41ヶ国から90名の応募があり、2月8日(現地時間)、2名の特別表彰者(故人)を含む8名の受賞者が発表され、アジア地域からは、農林水産省が推薦した畠山 重篤氏(宮城県)が選出されました。
受賞者は、2月9日(現地時間)に国連本部(アメリカ合衆国ニューヨーク市)で開催される国際森林年クロージングセレモニーにおいて表彰され、今後、映像等を通じて全世界に活動が紹介されます。
※UNFF:United Nations Forum on Forests国連森林フォーラムは、世界の森林の持続可能な推進を目的とし2000年に国連経済社会理事会において設立が決定された常設の委員会で、森林に関する世界的な取り組み課題の検討が行われています。
2. フォレストヒーローズ受賞者一覧
<アジア地域>
畠山重篤(日本国)
牡蠣、帆立養殖業のかたわら「森は海の恋人」をテーマに気仙沼湾上流の植樹を続けています。
<アフリカ地域>
ポール・ゼカ(カメルーン共和国)
1990年に養蜂と自然保護の団体を設立し、30の農村を支援。約69万本の植樹を行いました。
<欧州地域>
アナトリー・レベデフ(ロシア連邦)
環境活動家。固有生態系を脅かす建設工事に反対し、スギ林の禁伐措置に結び付けました。
<中南米地域>
パウロ・アダリオ(ブラジル連邦共和国)
森林減少に対処するためアマゾンのデニ部族の土地利用を支援。160万haの原生林を守っています。
<北米地域>
リアノン・トムティシェン(アメリカ合衆国)
マディソン・ボルバ(アメリカ合衆国)
11歳からオランウータン保護に取り組み、現在はガールスカウトとして「持続可能なクッキー」の普及に取り組んでいます。
<特別表彰>
(故人)ジョゼ・クラウジオ・リベイロ・ダ・シルバ(ブラジル連邦共和国)
(故人)マリア・ド・エスピリト・サント・ダ・シルバ(ブラジル連邦共和国)
夫婦でアマゾン熱帯雨林の違法伐採への反対運動に取り組みました。
3・11から11か月です。「復興庁」!? 今頃? 今まで無かったの?
10日、「復興庁」が発足。「省庁に勧告できるが、強制力はない」。
同じく10日、環境省は福島県に隣接する宮城県丸森町の民家のまきストーブの灰から、1㎏あたり5万9000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表。薪の汚染はセシウム134とセシウム137の合計で1㎏460ベクレルだったが、薪を燃やした後の灰が5万9000ベクレルになった。
1㎏8000ベクレル超の廃棄物は国が処理する。今回の調査では、同町を含む4市町4軒で灰の放射性セシウムの合計濃度が同8000ベクレルを超えた。