八重桜咲いて・・・主婦の原発談義

まず、ブログのご紹介から、「らいるのひび」さんの「4/18ブログ 被災者の魚の缶と基準値を超えた中古車の話」 ◎詳しくはコチラで:http://blog.rairu.com/?eid=636

「日本の外務省と国連(WFP)が、学校給食として被災地の魚の缶詰を、途上国の子どもたちに支給することを計画しています。前から話には聞いていましたが本格的に動き出したようです」「外務省によると、このODA(政府開発援助)案件は総額10億円の無償資金協力で、WFP(国連世界食料計画)を通してカンボジアスリランカ、ガーナ、コンゴセネガルに、日本国内で流通している東日本大震災の被災地の水産加工品を食料援助として供与する」そうです。
また、北海道新聞の記事によると、ロシアの税関でロシアの基準値を数倍超える中古車が検出され、3台が小樽港に戻されたという記事です。「中古車の売買をする時に放射線量のチェックが行われるのは、輸出される時だけで、日本の中での売買の時には、なんのチェックもないということです。この車の出所がどこかはわかりませんが、ロシアの基準値を数倍上回る中古車が、日本国内で流通していることは、確かなことです。あるドキュメンタリーで、放射能汚染の疑われる車が「ナンバーを付け替えて売られる」ということが平気で行われているそうです」とのこと。  (今朝の日経新聞は昨日の高橋大輔SP94点について→)


今週の月曜日、以前ヨガ仲間で新しく開拓したイタリアンのランチのお店を夫に紹介しようとお昼過ぎ歩いて出かけました。お店の前まで行って月曜閉店とわかりました。南に下っていましたので、市役所の近くのイタリアンへと方向転換。信号を渡って市役所を通り過ぎた頃から嫌な予感。案の定月曜お休みです。途中で見た喫茶店風のお店で「生パスタ」の旗が挙げてあった処を目指すことに。
このお店は中に入ると「since 1975」と書いてあります。そういえば、70年代に父の車で一度入ったことがありました。その時は喫茶店でした。入口の横、道路に面した北側はHさんが増築されたサンルーム風です。そこは先客二組がいましたので、ガラスを隔てて接している室内の席に座ることに。生ハムのペペロンチーノを注文。唐辛子の辛みがピリッと効いたアルデンテの美味しいパスタでした。
このお店がある通りはイチョウ並木で所々に牡丹桜の樹が植えてあります。染井吉野が散り始めるころ咲き始めます。見事な八重桜をカメラに収めました。

水曜日、ヨガの後のランチに参加。半分がご主人を亡くした一人暮らし。半分が夫婦二人か娘や息子たちとの暮らしです。食事をしながらの2時間ほどの話の中で自然に原発の再稼働問題と放射能汚染の問題に。「関電の電気が足りないは本当なの?」と隣に座ったUさんが。「本当は電気は足りないんじゃなくて足りるんじゃない」と私。そうすると、Oさんの方から、「今すぐ原発を止めると経済が持たない。特に中小企業の多い大阪は電気代が上がって国際競争力が無くなってやっていけなくなる。今すぐは無理よ」で、Oさんも「経済がダメになったら日本はやってゆけないから・・・」。
「それにしても大臣はもうダメね。あっちへふらふら、こっちへふらふら、誰も信用できなくなる。野田さんも枝野さんも・・・」「日本人にも優秀な人がいるのにね〜」「優秀な人が政治家にならなくなったから駄目なのよ〜」と。
で、原発のことですが、「電気が足りない」という関電の言い分は信用されていないけれど中小企業が困るだろうという点では皆さん「そうなんだろうな〜」と。Yさんが息子さんに「橋下さんも良いこと言うじゃない…と言ったら、何を言ってるんだ、電気が止まったら会社はダメになる、と言われた」と。足りたとしても電気代が上がればその分競争力が無くなってダメになるという心配です。それで「脱原発の方向性と実現の過程を政府が明らかにしないから駄目なんじゃない」と私から。Oさんが、「それ、それ! 政治がそこをハッキリしないから駄目なのよ! もう誰が考えても原発が良いとは思えないんだから」と。
わたし自身は、原発の再稼働は安全安心が確認できてからと思っていますので、少なくとも国会の事故調査の報告書が出るまでの再稼働には反対です。出来ればそのまま脱原発が実現すれば一番良いですが。Oさん、Uさんのように経済がダメになるから突然の脱原発は無理と考えている人たちも多いでしょうから、政治は妥協。国民の総意を汲んで、脱原発を今すぐ無理でも何年後には実現するという目標と方向を示すことが政治の仕事だと思いますが、日本の政治は国民のための政治ではありません。「何でやのん〜?」と言われれば、今の政府は電力会社や原発ムラの利益のため、東電を残して東電を助けるための政治をしているとしか言いようがありません。それも「何でやのん?」と問われれば、利権があるからかしら…とこれまた想像するしかありません。(←ご近所の八重桜と枝垂れ桜→)
橋下大阪市長については以前ほど持ち上げる人はいません。Oさんは原発問題を政治に利用するやり方は間違っていると。Uさんは文化行政で文楽や市が所有している佐伯祐三の作品がどうなるか心配・・・と。話題は他にも木島香苗(合ってる?)判決のことや京都の車暴走事件や、一人暮らしの食生活や、娘家族と息子家族との違いとか色々でした。
ところで放射能汚染については、もう日本中汚染まみれ、海も、世界も、という自覚がみんなにあります。
いかなごの釘煮は今年は食べないという人も何人か。
そういう中で、子どもたちだけには汚染されていないものをと頑張っている娘や息子世代の苦労は並大抵ではないだろうという話になりました。勿論そういう娘(・息子?)を持つ方たちは孫のためにと支援を惜しまず頑張っておられます。
このところ毎日のように基準値超えの出荷停止が報道されています。朝刊では、宮城県石巻市の原木シイタケ(露地栽培)と、茨城県ひたちなか市鉾田市東海村のタケノコの出荷停止を指示。政府が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したためです。
ヨガに行く途中の美容室のテントの内側にツバメを見つけました。
尻尾の先のテントが折れ曲がった辺りに巣があるようでチュンチュン鳴き声が聞こえました。