行ってきました、イタリア旅行(1)

16日の土曜日に日本を出発してから、新聞、テレビを一切見ず、ギリシャがどうなったのか、日本の消費税国会がどうなったのか一切わからずでした。
いつもなら、日本や世界の時々刻々のニュースに一喜一憂という日々を送っているのですが、それらとは全く切り離されて、でも、それだからこそ、変わらないもの、変わらないイタリアを訪ねる旅になったようです。といっても、高々数百年、数千年単位のことですが、自然と共に人々が営々として築いてきたものを見てきました。人々の営みも明らかに自然の一部であって、調和したものだけが長く続き、美しく残っているということかもしれません。
3年前の6月の南仏・スイスの旅と同じく、夫婦二組の気ままな旅、いろいろありましたが、今日、無事、お昼頃関空に到着。
Fさんご夫妻は、石川県・加賀市へ、私たちはバスで大阪空港へ向かい、蛍池からタクシーで我が家へ。
シシリー島のタオルミナ最終日、実家の両親に電話、父も元気そうでしたので安心。先週は雨も降ったようで植物たちも生き延びていました。一時過ぎからスーツケースの中の整理をしたり、昼食の支度をしたり、テレビをつけるとNHK国会中継、二槽式洗濯機で洗濯をしながら見続けることに。帰国した日がこういう日だったとは! 一気に日本の現実に引き戻された感じでした。
ところで、交通ストのニュースに、欧州在住の「Various Topics」の管理人さんからも、F氏が問い合わせたイタリア大使館からも、計画変更を薦められました。出発前日、アマルフィ2泊を1泊に、タオルミナ2泊を3泊にして、スト予定日の前日にはシシリー島に鉄道で入ってしまうということに。ホテル予約担当のF氏から無事変更できたというお知らせが入り、旅程変更・・・の結果が吉とでた素晴らしい旅になりました。
飛行機、バス、タクシー、列車、列車ごと船で島へ、エトナ山ではニッサン車で1900m地点まで、そしてケーブルで2500mまでと、変化に富んだ乗り物を組み合わせた旅にもなりました。
エトナ山の黒々とした溶岩流のまだ新しい溶岩の塊を見ながら、東北大震災と津波だけであったならば、あの福島原発事故が無かったなら・・・と、4人でこの時ばかりは、原発事故の反自然的犯罪的事故を呪いました。
明日からメモ代わりに旅日記を書き記してみようと思っています。