原子力保安院のルール変更

(昨日からブログの記事の横幅が伸びて困っています。横長で字数が多くなりバランスが悪く読みにくいのではと思っていますが、どうしたら元通りになるのか・・・?)(あれっ!戻ってる?)


先ほどお訪ねした「天天日記」さんで紹介されていた小出裕章氏の原発原発事故についての言葉をコピーしました。
地元の「9条の会」の前回の学習会で小出氏の講演会が開催され、その時の先生のメッセージということです。
最後の言葉は、ブログ主の天天さん?の言葉です。

原発は毎日広島・長崎の原爆3〜4発分を核分裂させ、その3分の1を電気に変え、残りは海に捨てる機械」


「100万KWの原発を1年間動かすと広島原爆の1000倍を超える死の灰を生み出す」


「日本の原発は今までに広島原爆100万発分の、人の手では無毒化できない放射能のゴミを作りだした」


福島第一原発は広島原爆の4〜500発分のセシウム137を2週間で大気中にばら撒き、ほぼ同量を海に流した」


「今現在でも何百万人もの人々が『放射線管理区域』にしなければならない地域で生きている」


 我々が平和に住んでいる日本とは、こういう所だ。このことをやめさせることをしないで、子供たちの将来など語れない。

 
今日は、先日から先送りにしている記事の紹介を。一つは原発に関して。(もう一つは領土問題に関して。これは別の日に)
原発の安全性の問題でここからは譲れないという基準があります。ところが、基準を守っていたのでは原発は動かせないと思った政府の力で基準を変えたり、基準を無視することが平気でやられています。日本では、一旦ルールが破られると、そのことに反対したり批判したりすることがおろそかになってなし崩しになってしまいます。マスコミは原発に関しては維持・推進が大勢ですので、報道されることもありません。そういうことを掻い潜って、ネットで情報を調べたり教え合ったりして原発ゼロシナリオを選んでも、今度はそれが大方の意見だとは認められないと有識者が難癖つけて無視です。
例えば8月31日の日本経済新聞の社説は「エネルギーを考える」というテーマで「原発ゼロを性急に選んでいいのか」となっています。
先ごろの3つの国民の意見について「原発ゼロに慎重とされる30代以下の意見が少なく、世代間の偏りも指摘される」「意見集約の結果は政策決定の材料の一つに過ぎない。最後は政治判断だ」として、「原子力規制委員会の発足を制度刷新の機会とし安全性の信頼回復を急いで、原子力は続けなければ」という主張です。
脱原発の願いは、こういう無理無体の力技を乗り越えてでしか実現しないということです。その為にも、知ることが大事だとつくづく思います。

 原発直下に地盤をずらす「断層」があっても原発の運転を一律に禁止せず、継続の可能性を残す新たな安全評価基準の導入を、経済産業省原子力安全・保安院が検討していることが28日、分かった。


 保安院は従来「活断層の真上に原子炉を建ててはならない」との見解を示していた新基準ではこれまでは活断層と判断される可能性があった一部の断層について原発の直下にあっても、ずれの量が小さく原子炉建屋などに影響が生じないと評価されれば原発の運転継続も可能になるとみられる


 だが「ずれの量の正確な評価手法はまだ完全ではない」(保安院)など課題も多い。2012/08/28 【共同通信

◎引用先は「eirene's memories」さん。8月29日「保安院の狂気」:http://d.hatena.ne.jp/eirene/searchdiary?word=%2A%5B%B8%B6%C8%AF%5D)からeireneさんのコメントです:
原発を推進するために、安全基準まで変更してしまう保安院。恐ろしい。負けると分かっていながら、ずるずると戦争を続けた戦時中の日本政府と、今の日本政府は同じで、変わっていない。国が滅びるかも知れないリスクを冒して、原発を推進するという立場を貫く役人は、全体を見て合理的に判断する能力を失っている。

 今更だが、日本がこんな国であることが悲しい。

 保安院に限らないが、日本の政府は「東電は潰さない、原発事故の被害は可能な限り少なく見積もる、原発は維持する」という方針で、ここまで動いている。」 


「原子炉立地審査指針」という指針(ルール)があります。その1986年3月27日改訂版には『極めて大きな地震津波が過去になかったことはもちろん、将来にもあると考えられる場所には立地してはいけない』と書いてあります。これがしっかり守られていれば、日本に新たな原発を建てることはできなかったはずです。
「おとじろうとらいるのひび」さんの8月30日の「断層あっても原発稼働」は、トップに同じ保安院の問題を取り上げた後、
広瀬隆氏が予てから拠り所にしている「原子炉立地審査指針」を取り上げています。
ぜひ「らいるのひび」さんに入って読んでみてください。コチラです:http://blog.rairu.com/?eid=808
又そのあと、「原発の再稼動は許されない その法的根拠」という動画が紹介されていますが、おススメです。
動画のみのURLはコチラ:http://www.youtube.com/watch?v=cZWpKpOJTLQ&feature=player_embedded