わかった! 日揮特別扱いの謎。(早とちり?)

最近、☆を通して知ることになったブログ「二人でお茶を」さん、いつも素敵な水彩画を添えた内容ですが、1月30日の「惻隠の情」では、失われた日本人の心情について書いた後、アルジェリアの人質事件の日本政府の対応について勇敢な疑問を書いておられました。その最後の部分を引用してみます。全文はコチラで:http://mursakisikibu.hatenablog.com/entry/2013/01/30/122644

余談であるが・・・。

日本の企業はこんにち多くの人を世界各地に派遣している。

これらの行為はすべて自己(社)責任で行われ、企業は派遣先

に合った処遇(安全の手配や給与所得)をしている。

当然ながら派遣されるひとは、ある種の覚悟をもって任地に

赴いているはずだ。



さらに今回、生存者と遺体の搬送のために政府は副大臣

同道させて政府専用機を派遣した。

政府専用機は、旅客機の場合には約500座席を設置可能な巨大航空機である。

この派遣運行費用の総ては税金から支払われる。

消費税を上げなければならない政府が、なぜ私企業の為に

政府の費用で航空機を派遣しなければならないのか。



また営利を目的として海外で活躍している民間人の遺体と遭難者を、

外務大臣羽田空港で出迎えている。

これらの処置は極めて異常な現象であり、安部政権の何らかの意図が

働いているのでは?とあらぬ疑問を持たざるを得ない。

今朝、「shuueiのメモ」さんの記事の中にこの疑問の回答を見つけました!!
日揮」は単なる「一民間企業」ではなかったのです!
日揮は、日本政府が進めてきた原発推進を担う企業で、「東海村福島第一原発、さらには下北の核燃サイクルなど日本の原子力ビジネスの最大手」だということです。引用元:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20130202/1359752746
<◎(2/2夜記)頂いたコメントによりますと、日揮原発関連の大会社じゃないとのこと。そうすると、この記事の内容をもう一度チェックする必要ありですが・・・><原発関連!というと飛びつく?のも問題ですね。これは私の早とちりかも。記事の内容に誇張がないか調べなきゃ〜です>

]「日本の原子力研究支える日揮」   新藤 健一


  2月1日発売の週刊金曜日に「日本の原子力研究支える日揮」という原稿を書いた。締切の関係であまり書くことができなかったのですが日揮東海村福島第一原発、さらには下北の核燃サイクルなど日本の原子力ビジネスの最大手であることがわかってきました。一部を紹介します。http://www.kinyobi.co.jp/


■政府が1民間企業に異例な対応はなぜ


 アルジェリアで犠牲になった日本人9人の遺体が政府専用機で羽田に搬送された1月25日、官邸など霞が関には半旗が掲げられた。政府機の使用も異例だった。このとき日揮は被害者の氏名を公表しなかった。菅義偉官房長官は犠牲者の氏名を「政府の責任で」と断り、公表した。一民間会社に政府がこのように対応するのは前代未聞だ。最高顧問の新谷正法さんの死亡発表が最後になったことも奇怪な話だ。最高顧問が会う予定だった英BPの副社長も死亡した。


 事件直前の1月14日、フランスはマリに軍事介入、イスラム武装勢力が占拠していた都市を制圧、同時に特殊部隊がニジェールのウラン工場を守るため配備された。2つの事件の背景には世界最大の仏原子力産業「アレバ」の存在がある。アレバは福島第一の事故処理を請け負う会社だ。アレバを経営する仏はウランが豊富に埋蔵するニェジェールやマリの利権を手放したくない。



 日揮の事業はエンジニアリングだけではない。軍事コンサルタントとの提携や原子力ビジネスもしている。川名浩一社長が「ミリタリーゾーンという軍隊に守られた場所での仕事でしたから」と語っているように紛争地や戦場では、民間の軍事請負企業が絡んでいるのは普通だ。英BPは情報機関のMI6との関係が密接だ。 


今回、日揮はアルジェの国営エネルギー会社ソナトラックと英BPが開発した天然ガス田開発プロジェクトを米ケロッグ・ブラウン&ルート(KBR)社と共同で受注した。この会社は民間軍事請負企業でもあるだけに今回の事件の闇は深い。


東海村福島第一原発六ヶ所村


 茨城県大洗町の海岸から南西へ車で15分、木立に囲まれた丘陵地帯に「日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター」がある。面積は160万平方メートル、中央には湖がある。「大洗研究開発センター」はここでMOX(混合酸化物)燃料を使用した高速増殖炉「常陽」などの試験を通じてFBR(高速増殖炉)サイクルの実用化をめざしてきた。



 一隅に4階建ての作業ビルに朱色の太文字で「日揮」とある。「日揮技術研究所」だ。脇に2階建ての研究棟が南北に3つ並ぶ。フエンスには「周辺監視区域、みだりに立ち入ること禁ず」のプレート。南隣には東芝と日立の共同出資する日本原燃の施設だ。これらの会社が日本の原子力研究を支えているわけだ。


 実は東海村にある日本初の再処理施設は日揮が建設した。同社はこれまでウラン精錬、核燃料サイクル技術と放射性廃棄物の処理などを研究してきた。東海村の周辺には三菱グループなどの核燃料関連会社が数多くある。大洗にある「日揮技術研究所」もその一つだ。そのウランを日本はマリやニジェールから輸入している。また同社は福島第一原発に事務所を構えていた。最後に日本の核燃再処理工場がある六ヶ所村日揮の関係をネットで検索すると「現在、ホームページリニューアル中です」という表示がでる。http://www.a-plantech.co.jp/ 


アルジェリアの人質殺害事件で政府が日揮を特別扱いする理由はここにある。

ナルホド!! どうして政府専用機が?と本当に不思議でしたが、そういうことだったのか・・・でも、どうして新聞やテレビがそういう報道をしないのか…まったく日本のマスメディアは原発に関連する本当のことには触れないようにしていますね<もし、この記事の特別扱いが原子力に関わっているからだという断定が正しくないとしたら、政府の異例の特別扱いのパフォーマンスは何故?となりますが、対テロの国威発揚自衛隊の海外での役割強化とか、国家の役割の強調とか、政府は仕事してますよのアピール? になりますか・・・・>

(「日揮」)最先端の研究開発と原子力エンジニアリング  (会社サイト:http://www.jgc.co.jp/jp/index.htmlの「原子力」から)


エネルギー資源に恵まれない日本では、原子力化石燃料の代替資源の主流をなすものとしていち早く開発・利用が進められ、現在では日本の総発電量の約30%が原子力発電によって供給されています。原子力の利用には、安全かつ信頼性の高い原子力発電設備はもとより、核燃料サイクル放射性廃棄物管理システムの確立が不可欠です。日揮は、使用済核燃料再処理工場、原子力発電所放射性廃棄物処理施設、そして放射性廃棄物処分施設などといった核燃料リサイクル施設の設計・建設を通して日本の原子力利用に貢献しています。また茨城県大洗町の技術研究所において、放射性廃棄物処理・処分関連技術の研究開発に取り組み、その実用化と自社技術の向上を図っています。

(写真は、30年ほど前、デンマークヤコブセンさんに頂いたロイヤル・コペンハーゲンのチューリップの絵皿。下は、イギリスのAYNSLEYの「ワイルド・ヴァイオレット」というスミレの小皿。2つとも食器棚の定位置のまま写真に撮りました。)