金曜官邸前デモと「チェルノブイリ・ハート」と「死んだ女の子」

今年は梅の花とは縁がないと思っていたら、昨日芦原公園近くのお宅の庭、道路際に紅白の梅が盛りを過ぎかけていました。何とか間に合ったようです。(本の感想に次いで2つ目です)
さて、東京の官邸前金曜デモはいつもの「特別な1日」さんによりますと、「3.11から3年目、3月9日と10日に反原発のデモ・集会があるので、今週は金曜の官邸前抗議はお休み、だそうだ。ボクは原発に関する自分の意見ははっきりしてるし、他人の意見を聞いてるだけじゃつまんないし、特に○江健三郎のカビが生えたような話は聞いてもしかたないと思うので集会はパスしますが、何か映画を見たあと(笑)、デモに参加するつもり」ということで、お休みだったそうです。
実は、昨夜の9時台のNHKニュースで、官邸前の様子が映し出されて、思わず『SPYBOYさん、いないかな?』なんて探していました。ところが、NHKの取り上げ方は、人々は福島を忘れ去っているのではないか…ほら、かつては官邸前デモも盛り上がっていたのに、今では…こんな有様です・・・というのに利用?されたようでした。だから新聞、テレビは信用できないという一例です。

SPYBOYさんも、朝日新聞について、「昨日3月7日の朝日新聞3面を読んで思わずムッとした。脱原発の流れが自民党によってバックラッシュしつつあるという結構大きな記事だが、その中に『官邸前の抗議の人も減り、先週3月1日には2、3百人しか居なかった』とあった。

ば〜か。

当日 ボクの目の前には2、3千人はいたよ!要するに朝日のバカ記者は自分が現場へ足を運ばず、警察発表だけを鵜呑みにしているのだ。記者に普通の人なみの知能があれば、警察発表の裏を取るなり、最低でも警察と主催者発表くらいの対比はするだろう(笑)。

先週も朝日はアカデミー作品賞を取った『アルゴ』を反イラン映画と書いていたが、『アルゴ』は冒頭でそもそもの原因はアメリカの横暴にあることをちゃんと描いている。要するに記事を書いた記者は映画を見ていないのだ(笑)。」全文はコチラで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20130308/1362747366

やはり、新聞もテレビもまずは疑って、本当かどうか、自分で判断しましょうということでした。ひっかかるところでした。
そういえば、私も明日の「さよなら原発」の大阪中之島の集まりとデモ行進には夫と昨年も一緒だった山の会の方と参加予定です。
●●ところで、追加です。大阪も東京に倣ってお休みかと思っていましたら、今朝頂いたnankaiさんの☆を辿ってブログでビックリ! 大阪は昨日の金曜行動はあったのだとか。そそっかしい私の思い込み違いでした。
「青空学園だよりさん」の記事から一部引用です:「それにしても,間もなく3回忌が来るというのに,地震津波と核惨事で亡くなった人の魂は安まらない.田中龍作ジャーナルの原発事故・福島告訴団 「検察は起訴しろ、東電は自首しろ」は二週間前の記事であるが,その通りなのだ.未必の故意の殺人,これが東電の犯罪である.しかし一向に社長も責任者も逮捕されない.捜査すら表向きのものでしかない.核惨事で誰が責任をとったか.誰も責任をとっていない.企業も国家も責任をとらない.」
「青空」さんのブログでは、ベネズエラチャベス大統領死去についても書かれています。全文をコチラで是非読んでみてください:http://d.hatena.ne.jp/nankai/20130308

★★★「一歩、また一歩と・・・」さんの3月6日付のブログでは今春再上映が予定されている「チェルノブイリ・ハート」が取り上げられています。
「この映画は、チェルノブイリ原発事故(1986年)の17年後に制作され、放射能汚染の脅威、放射能被害に苦しむ乳幼児・若者を追ったドキュメンタリー映画(2003年制作)。監督マリアン・デレオ。2004年アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞受賞。」
予告編と動画はコチラで :http://blogs.yahoo.co.jp/nhkhp146/63880511.html
この映画のトップシーンにトルコの詩人ナジム・ヒクメットの「生きるということ」という詩が流れます。
この詩人の名前で思い出しました。広島の原爆で死んだ女の子をうたった詩です。
50年ほど前の「うたごえ歌集」にも載っていたはず。最近では奄美の歌手、元(はじめ)ちとせが歌ってアルバムにも入っているという。
その詩を、引き出しの隅っこにあった1966年10月15日音楽センター発行の「うたごえ歌集」(30円)から紹介してみます。

 「死んだ女の子」  ナジムヒメクット(詩)、木下航二(曲)、飯塚広(訳)


1.とびらをたたくのはわたし
  あなたのむねにひびくでしょう
  小さな声がきこえるでしょう
  あたしの姿はみえないの


2.十年前の夏の朝
  あたしはヒロシマで死んだ
  そのまま六つの女の子
  いつまでたっても六つなの


3.あたしの髪に火がついて
  目と手がやけてしまったの
  あたしは冷たい灰になり
  風でとおくへとびちって


4.あたしは何もいらないの
  誰にも抱いてもらえないの
  紙切れのようにもえた子は
  おいしいお菓子も食べられない


5. とびらをたたくのはあたし
  みんなが笑って暮らせられるよう
  おいしいお菓子を食べられるよう
  署名をどうぞして下さい


(下の写真、歌集の右頁下の段、<平和と独立のうた>の3つ目に「死んだ女の子」)