「9条改定は国際問題」と新緑の能勢妙見山

◇今朝の民放テレビ(朝鮮情勢のコメンテーター辺さん出演)、東アジアの中で北朝鮮に対する米中韓包囲網が出来て日本の存在が薄い(無視)されているという話がありました。韓国の大統領の訪米後の行き先が中国で、北朝鮮に対して韓国が頼りにしているのは米国と(日本ではなくて)中国で、中国に対しての親近感が強いということでした。
日本は日米安保体制にある限り軍事的には日米一体です。ただし政治的には9条を護っている限り、非戦、軍事的解決はしないという憲法を持った国としての存在感と発言権がありました。しかし、改憲で9条を捨てて戦争の出来る普通の国になりたい安倍政権下の日本は政治的にも日米一体であることを宣言したに等しく、その見返りは「素通り」「無視」です。
◇今日の「生き生き箕面通信」さんでは、9条改憲が日本にとどまらず国際的な意義を持つと書いておられます。記事の一節:<日本はアジアの国々への侵略行為に対して、「謝罪していない」という批判がありますが、「日本は謝罪したのです。憲法9条こそが謝罪だったのです。東アジア諸国へ向けられた宣言だったのです」と語るのは、チャルマーズ・ジョンソンさん(アジア政治学者)。だから、9条を変えるということは、「アジアへの謝罪を取り消す」という意味を持つ、と「国際問題としての9条」について見解を示しています。>
全文はコチラで:「9条改定問題は国内問題ではありません。国際問題です」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/84e77b06f7f0b0c2b1dfc10c1752755b

◇さて、連休最終日、私は前夜、五竜岳登山テント泊から帰った夫の山の衣類の洗濯を済ませば、買って来た山野草の苗を植えこんだり片付けものをしたり仕事はたくさんあったのですが、午後2時も過ぎてからドライブに出かけることになりました。
母が俳句の教室に出かけたので、午後一人でいる隣りの父を誘い出してドライブに行こうと夫が言い出しました。気持ちの良いお天気ですし、ドライブもいいかもと早速隣の父に相談。行こうということになりました。朝、山中温泉の奥、柏野の従弟が帰省からの帰りだといって草餅とタケノコを置いて行ってくれたのを母が持ってきてくれていました。これも母がつい先日持ってきてくれた野菜ジュースの箱3つと戴いたばかりの草餅をビニール袋に入れて準備OKです。
行き先は、新御堂の突き当りの有料の箕面トンネルを抜けて能勢方面。池田を通らないで抜けるにはトンネルは便利。5600mもありました。父は昔、車を持ったころ、箕面から能勢、そして京都の奥の亀岡へドライブでよく行っていたので、谷あいの農家や段々畑の風景に、その頃を思い出したようです。途中で、妙見山へ行こうということになり、左へ。私は2度目。星形のガラス張りの変わった建物が山の上にあったのを思い出しました。父は初めてということです。
山道を走っているとモミジや桜の新緑、芽吹き出しケヤキやブナの若葉が五月の日差しを受けてキラキラと輝いています。赤ちゃんの愛らしさ、少年少女の可愛さ、そして青年の若々しい美しさ。人間と同じで、木々の新芽や出来立ての葉っぱの瑞々しいきらめきが本当に美しい。途中、山桜が数本花をつけているのが見えました。やはり町や里より寒いのでしょう、一月近く遅れています
駐車場に車を置いて、歩きはじめました。正面、能勢妙見さんの入り口。神仏習合の名残で、お寺ですが鳥居が入口に立っています。参道はかなり急こう配の坂道で大丈夫かな〜と心配しましたが、父は杖を頼りに行く気です。出発です。

直線コースの坂道が途絶える直前にあの星形のガラス張りの奇妙な建物(写経をする施設)が見えてきました。
そこが展望台にもなっていて、周りを廻った反対側に山門が見えました。
直線の参道の途中で神馬の実物大の像が4体ありましたが、
腹に掛けてあるモノの真ん中についている模様がこの十字です。
山門の屋根にもその十字模様が三つ光っています。
調べると「矢筈(やはず)紋章」といって、矢羽を十字に重ねた紋章だそうです。
山門は丁度大阪府兵庫県の境にあるようです。
大阪府能勢町・右兵庫県川西市という表示がありました。
山門をくぐると日蓮宗の開祖日蓮上人像が立っていて、傍には鐘楼も。
山門の間から見えるのは空。ということは本殿は、下った所にあります。
急な階段のそばにシャクナゲが咲いていて、社務所の北辰閣や大杉が見えます。

   
 江戸時代に建てられたお寺ですので、創建当時のままなら四百年以上経っています。
絵馬堂からはうっそうとした杉木立が見えます。
左の写真は絵馬堂の中から見た本堂。
絵馬堂の梁にも彫刻が施されています。
お参りに来た人たちが泊まった宿屋が見えます。
ここまでで引き返すことにしました。
読経堂という所でリズミカルな音に合わせてお経が始まりました。
二、三人のお坊さんが声を合わせて唱えておられます。
4時頃でしたが何の合図か外につるした木片を叩いていた方も。
お寺の生活が息づいています。
急な階段を上って山門をくぐって外へ。
参道の狛犬に4時過ぎの西日が当っていました。

前日の夜、山から帰ってすぐなのに、翌日、母を車で千里中央まで送ったり、父をドライブに誘ったり、疲れていないのかな〜と心配しましたが、夫に聞いてみると、連休中自分だけが良い思いをしていては申し訳ないと思って・・・とか。
そうか、山は好天に恵まれてそんなに素晴らしかったのか…と思って、「こんど写真みせて!」とリクエスト。良い写真があればブログで紹介してみます。
若葉寒の今日とは違い暖かい日で、親孝行も出来、妙見さんをゆっくり訪ねる良い一日になりました。
◇帰りの車の中で、「妙見さんの標高は?」「660m」「よかった〜、今日はスカイツリーに勝てた」「なんで?」「スカイツリーは634mだから」「勝ち負けやないやろ」「だって、箕面は最高峰でも600mないから、箕面では山に登ってもスカイツリーには届かない」。