大河ドラマの最終回と「トットちゃん!」と「陸王」

師走も半ばを過ぎて今年も残り僅かになってきました。月曜日は父の訪問医の往診の日です。足を拭く蒸しタオルを頼まれていたのでレンジで熱くして持っていくと、看護師さん2人と先生がすでに来ておられて、丁度間に合いました。先生から、父は「元気なので大丈夫、ぐったりされると危ないけれど再発の発見が早かったのも良かった」と言われ、母が「あと2,3年は大丈夫って本人も言うんですよ」。先生が「あービックリした、2千年か!と思った」と言われたので、一瞬、考えて、『2,3年が2000年』?なるほどと大笑いでした。耳の遠い母と娘の長男と同い年のせっかちな先生とのやり取りは、いつも少しちぐはぐで面白いです。午後からは母の俳句で千里中央まで車で送っていきました。

   余生なお 働くことの 冬いちご

◎先々週は能勢のお任せ野菜のSさんのお野菜が最終日でした。大きな白菜が一玉置いてありました。中に入っていたお便りの「風来坊」によりますと、5年がかりで卒農するのだそうです。若いころミニコミ誌の記者から転身、能勢の地で畑を無料で借りて宅配の農業をするようになり、25年、寄る年波には勝てず、急にやめては地主さんにも悪いので、5年計画で脱農、卒農をすると書いてありました。お届け野菜もあと5年ということになります。冬休みの今は、生協さんやスーパーマーケットを利用したり、池田や能勢の野菜を扱っているお店で買っています。私も5年後を覚悟しました。


●ところで、日曜の夜は、大河ドラマの「おんな城主直虎」の最終回でした。直政誕生で終わり、一寸あわただしかったですが、よい終わり方だったと思います。戦わずして勝つ、生き残ることがテーマであり、その一点で徳川家康を描いているところが、新しい視点だったかなと思いました。徳川家康を見直したところもありました。脚本家も女性でしたので戦国の世を女性目線で読み解くとこうなるみたいなところもありました。
私たち夫婦には福井の井伊さんを思い出すきっかけにも。井伊直弼のあの井伊さんの一族の方でしたが、若くして亡くなられました。一時期、私たちが神戸の六甲の宮前商店街の南端の西側にあったお屋敷の離れに住んでいたころ、井伊さんの夕食の世話を頼まれました。小柄ながら凛としたところがあって、胃を悪くされて「食事をどうしましょう?脂っこいものは避けて・・・」と言い出した途端、「今まで通りで結構です。ご家族の食事と同じで大丈夫、それで治してみせます」ときっぱり言われたことがありました。1,2年のお付き合いでしたが、「あの井伊さんですか?」「はい、そうです」と言われた時のことを覚えています。
さて、直政になる万千代を演じた菅田将暉くん、何かで箕面出身だと本人が言ってたのを知っていましたが、10月の小学校の同窓会で隣に座った一中出身のKくんから、「万千代は箕面一中の出身やと一中の同窓会で話題になっている」という話を聞きました。「キムタクが箕面に居たという話は知ってたけど、びっくりや」とも。「箕面でも新興住宅の多い東の方かと思っていたけど、駅の西側なの・・・」と私も。力のこもった万千代でした。無事、元服して直政になって終わりました。
脚本家の森下佳子さんの作品、見て印象に残っているものが沢山ありました:世界の中心で愛を叫ぶ、白夜行、JINN−仁、ごちそうさんNHK朝ドラ)、天皇の料理番経世済民の男小林一三」(NHK)など。


●一夜明けて月曜日からのお昼の帯番組の「トットちゃん!」が最終週?に入りました。終わってしまうのが残念なほど二人で楽しみに観ています。脚本の大石静さん、もう、展開が早い早い。少女時代を演じた豊嶋花さんも好演で、トモエ学園のシーンはどれもこれも良かったです。徹子さんのご両親があの時代では破格のユニークさ。この両親にしてこの子ありです。
NHK満島ひかりさんが演じた黒柳徹子さんは、テレビと徹子さんでしたが、今回の帯ドラマの徹子さんは、個人的なお付き合いの友人(沢村貞子さん、向田邦子さん、野際陽子さんたち)や恋人のお話で、聞いてはいたものの、こういうお付き合いだったのかと。
月曜日は、”お兄ちゃん”の渥美清さんが亡くなられたシーンでした。渥美清さんが徹子さんのことを「お嬢さん」と呼んで大切にしておられたのは「星の王子さま」の最初の頁に書かれている「子どもの心を持った大人」として徹子さんを見ておられたからですね。これも終わってしまうのは残念なドラマです。冒頭部分の一説はこうでした:「大人は、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)」

●そして、もう一つはTBSの「陸王」、こちらも熱演が続きます。阿川佐和子さんがこんなに演技ができる?なんてビックリです。買収に応じるしかないか.という一歩手前でシルクレイの特許の持主・寺尾聡に諭されて業務提携を持ち掛ける社長・役所広司の開き直りが見ごたえがありました。
「よんばば つれづれ」さんのブログ(12月15日)によりますと、市庁舎前にはドラマの最終回の「豊橋国際マラソン」のスタート地点のゲートが設置されていて、土日に収録があるとのことですので、もう終わって来週日曜の最終回にはその場面を見ることができます。老舗の足袋屋さんの奮闘に思わず見る方も力が入ります。右の写真はよんばばさんからお借りしたセットの写真です。24日の最終回、どんな風に登場するか楽しみです。
◎日曜日の昼間は、針仕事を仕上げることに。それに、前日、実家の応接間のドアノブの内側の取っ手が落ちて、突っ込んだだけだったのを夫が見てくれたのですが、直せないとわかり、植木の散髪をお願いしているNさんに電話をすることに。お昼前、自転車で駆けつけて下さったらしく、様子を見に隣に行った時は、修理が済んで、ちょうど真っ黒になった手を洗う直前でした。夫も駆けつけて、説明をみんなで聞くことに。やはり、道具もそろえておられるし、修理全般のプロにはかないません。気軽にお願い出来て快く引き受けてくださるので本当に我が家の何でも屋さんです。鉄の門扉のロックの修理や、あの車庫の吊り戸の修理は本当に助かりました。
母がお礼とお茶菓子を用意していたので、ソファに座っていただいて、父も交えて少しお話をしました。父の正面に座られたので、父の顔を見て、「聖路加病院の院長先生は104歳まで現役だったから、ご主人も大丈夫。以前より顔色も良いし元気そう」と言われました。父もうなづいています。「共白髪というから、お母さんの方も100まで大丈夫」とも。帰り際に、2本の立派な葉付き大根を頂きました。外に出て”今年もお世話になりました、よいお年を”と年末のご挨拶で別れました。来年もよろしくです。