兵庫県立美術館へ

右の写真は今月の箕面市の広報誌の表紙です。滝壺の前の広場で結婚式を挙げているカップルが。すぐそばにはゆるキャラの滝之道ゆずる(名前合ってる?)くんが介添え役でいます。
昨日のお電話でこの表紙の話になり、定年後のご主人が公園事務所のお仕事をされていて、「この結婚式、許可を出したり、いろいろと関係があったのよ〜」と。「へぇ〜、そうか〜、国定公園で府立公園だから〜」「そう〜」。
この号のお知らせのところで、先日の「徒然草」の講座も知りました。
ところで、今朝のコーヒータイムは昨日の話でもちきり。
母がまず、「昨日はお世話になりました」で始めたのですが、父は他人事のように新聞を広げています。夫が迎えに行った車に乗った父は、ひと言「覚悟して出た」と言ったそうです。夫は「見つかって良かった。けど、どういう意味や?」と昨日私に。
母はとても合理的な人なので、郵便局に行ったからには最寄りの本屋によって来るはずと思ったのですが、父は、帰り道の少し遠回りでも、いつものコンビニに決めていたようです。帽子は被っていても上からと下からのあの暑さで、杖をつきながら休み休み日陰宿りをしながら行くつもりだったのですね。
私が、父を見た(見つけた?)時に感じたのは、父のセンサーは大丈夫だな…ということでした。まだまだ危険を察知して身を護る感覚が働いている、大丈夫…というものでした。母が心配しなかったら昨日の騒ぎは無かったことに…ということが父の言う「暑いのは覚悟して出た」という強がりなのでしょう。
夫に一言ありがとうを言ってくれても良かったのに…とも思いましたが、強がり言えるうちは父は元気なんだと思うことに。いつぞや息子と父の話になって、「お祖父ちゃんは独特やな〜」と言うので、「もうちょっと普通に言えないかな〜可愛げないよね〜」と私が愚痴ると、息子は、「それがお祖父ちゃんのエエとこ。あれが普通になったらお祖父ちゃんじゃないよ」と。そうか〜そういう風に思えばいいのか!と、”負うた子に教えられ”とはこの事です。
皮肉屋で他人をなかなか誉めない父のことです。夫が、一寸出来の良い山の写真を見せても、”そこへ行けば誰でも撮れる”と言うので、ギャフンなんてこともショッチュウで今では家族みんな慣れてしまいました。それでも、せっかく迎えに行ってくれた夫に一言ぐらい、と思って、「でも、車で迎えに来てもらって助かったでしょ」と私が言うと、「それは楽やった」。母が、父のことを夏に強い人だ、冬は弱いけど、と私と話していると、新聞を読んでいた父が一言、「七月生まれや」と。なぁ〜ンだ、聞いていたんだ。七月に97歳になる父ですが、ナルホド、言いたいことは”生まれ月だから夏に強い”ということ。ダンマリの父ですが、聞いているんですね〜。
さて、今日は、私たちは車で兵庫県立美術館へ出かけることにしていました。
クラークコレクションの印象派ルノワールがメインと聞いています。夫の山の付き合いは私にはとても無理ですが、美術館へは一緒に行けます。久しぶりの安藤忠雄さんの美術館です。今日は六甲は蒸気でかすんでいます。手前の甲山(かぶとやま)を撮ろうとしたら、ちょうど西へ向かう新幹線が通りました。
府立の園芸高校を通り抜け、猪名川の軍行橋を渡り、武庫川の甲武橋を渡って、これで、大阪府池田市兵庫県伊丹市、西宮市を通り抜け、国道2号線で芦屋市に入ります。山側にJR、阪急が並行して走り六甲山ろくが控えています。浜側には阪神が走っています。神戸市東灘から灘区に入って御影公会堂を探したのですが見失い、帰路、以前と同じ場所に震災前と同じ建物が見えました。震災時の避難所になっていたので大震災の時も大丈夫だったのでしょう。
いよいよ、近づいてきました。車が左折した先に建物の上に派手な色の三角帽子みたいなものを乗せた建物が見えました。ルノワールの大きなポスターが下に見えますので、あれが目指す県立美術館です。駐車場は満車で、近くの民間の駐車場に止めるようにと言われました。
外に出てみると浜風が吹いています。この頃、連日、天気予報で朝晩の気温をチェックするのですが、神戸が、大阪や京都や岡山と比べて2,3、4度も低いので、夫と二人で「どうして?」と疑問に思っていましたが、これで分かりました。この浜風です。神戸は海辺です。

建物の上にあったものが分りました。なんと、カエルです! 左手を下に伸ばしています。 
帰ってからパソコンに取り込んだ写真にも写っていました。

兵庫県立美術館神戸市中央区)が、最寄り駅からの道しるべに屋根上に設置した巨大カエルのオブジェの名を「美(み)かえる」と決めた。
震災からよみがえる神戸のシンボルとして2002年に誕生した美術館。
市内の主婦の「美術館の美的センスを持ちかえる」とのアイデアが採用された。「一人でも多く当館を見てかえって」と担当者。
悪魔と戦う大天使の名でもある「ミカエル」となったカエルは、美術館の守護聖人となるか。

◎夫が珍しく図録を買うようにと言ったので、今回は内容を少し紹介できます。つづく。