7月のお茶のお稽古

昨日は土曜の丑の日。今日は大暑。暑いです。
先生のお宅へ向かう途中のお宅、玄関に通じる階段の下に置いてある金魚鉢には日除けのタオルがかけてありました。
少し行くと、ウチワサボテンの花が終わった後にイチジクのような形と色の実がなっているようです。
写真に撮ってみました。
今日はお二人が先に来ておられて、私が最後。

籠に真っ白なムクゲとピンクの秋海棠(シュウカイドウ)がさしてあります。掛け軸は滝の字。


そして香合はホタテガイ
先生が、「見た? 蟹が描いてあるから」と仰るので、蓋を開けてみると、蟹だけではありません。表は天然の帆立貝そのままですが、内側はキッチリ色が塗ってあり、華やかな金が飛ばしてあります。天然の帆立貝を塩抜きして、塗り師に渡して注文して作ったもので手が込んでいます。
今日は暑いので、立礼式でやりますと言われました。
トップは、膝が悪くていつも立礼式をやり慣れているNoさんから。

テーブルの上のガラスの水差しが涼しげです。畳の場合と少し置き場所が違ったりしますが、順序は全く同じ。
御菓子鉢もガラス製で、冷たくした外郎(ういろう)が入っていました。

お茶碗は夏用の平茶碗が、水屋にたくさん並べてありました。水屋に戻ってきた蓋置、糸巻で火襷(ひだすき)の模様が入ったもの。7月は七夕月なので織姫さんと関係のある糸巻は7月に使われます。もう一つの蓋置は網に蟹の絵が描かれていました。
棗(なつめ)はタイ製のひさご型かと思ったら、「パッションフルーツ」と言われましたが、黒漆に金彩が施してあり、蓋には柄がついています。狭い場所に茶杓を置くことになりますが、茶杓の真ん中の節を蓋の上に置けばバランスが取れてキチンと置けました。

お茶碗は京焼に天神祭の船渡御の絵がついて、中には花火も描いてあります。平茶碗は深緑の釉薬が美しい三重の萬古焼(ばんこやき、万古焼)。一番下の妹が四日市に居た頃、万古焼の急須を貰ったことがありました。先生は「万古焼き」とは言わないのよ」と仰っていました。Wikipediaでは、「陶磁器・焼き物の一つで、葉長石(ペタライト)を使用して耐熱性に優れた特徴を持つ。陶器と磁器の間の性質を持つ半磁器(碑器)に分類される。 三重県四日市市の代表的な地場産業であり、1979年(昭和54年)1月12日から 万古。」とあります。
Naさんが使った平茶碗は涼しげな鮎が外側に二匹、内側に三匹描かれたもの。私は、梅鉢紋様がついた平茶碗とガラス製の平茶碗を選びました。
何とか3人、お点前を2服づつ終えて、柱のお花を見ると、白いムクゲは萎れかけて、蝉籠(せみかご)が姿を現しました。
来月のお稽古日を決めて、Noさんのビーズのお話を聞いてお仕舞に。すると、先ほど電話があって、ビーズの作品を先生のお宅に持って行くので観に来ない?とお誘いです。丁度夫も中国出張ですので、大丈夫。これから出かけることに。