「福島第一原発の危機は、戦争と同じぐらいの国家的危機」(ガンダーセン・松村昭雄)

きのうの夕刊は日経も読売も一面に東電福島第一原発の「汚染水タンク漏出300トン、高濃度8000万ベクレル検出」の記事が載っています。もう、漏れに漏れている状態です。海には届いていない…とは誰も考えていないでしょう。
ちょうどカレイドスコープさんの8月4日のブログで、福島原発事故の危険について警告を発し続けているアーニー・ガンダーセンさんと松村昭雄さんの対談が紹介されています。
記事のタイトルは「ガンダーセン・松村昭雄ー事故収束についての最近の議論」です。
今年5月31日。バーモントのアーニー・ガンダーセン氏の自宅に招かれた元国連職員の松村昭雄氏は、アメリカの政治リーダー、そして、世界のオピニオン・リーダーに、どのように動いてもらうか、ガンダーセン氏と戦略的なミーティングを行いました。

素晴らしき40年と恐るべき1日/Forty Good Years and One Bad Day
 アーニー・ガンダーセン氏の原発技術者としての来し方。そして、原発の危険性を体験的・技術的見地から社会に訴えるアクティビストとしての半生。見えてきた日本の将来に、どう新たな取り組みを行っていくべきかについて松村氏と議論した内容がこの動画です。そして、「これから何が起こるのか」についての日本人への警告…。この幾分長い動画の中には、非常に多くの情報が入っています。」と言う書き出しで始まる、動画の翻訳・書き起こしです。
その中で松村氏がこう発言しておられます:

松村氏 :
ところで私は、東京電力に、果たしてこの巨大事故の収束能力があるかどうか?という多くの質問を読者から受け取りました。


私には判断のしようがありません。


しかし、経営陣も東京電力独力では事故処理はできないと考えている、そのような内輪話を耳にしたことがあります。


といっても、私たちは素人であり、正しい判断ができるわけでもありません。


その上、福島第一原発の事故については、様々な立場の科学者がまるで違う発言を繰り返しています。


そこで私は国連が核物理学者、原子力工学の科学者、地質学者などからなる独立した調査チームを編成し、改めて検証を行うよう要請する書簡を、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長あて送りました。

◇語られている内容を並べてみますと:

福島第一原発の事故収束・廃炉作業には、もっと別のやり方がある

・将来の社会においては、原子力発電に代わるべき別の発電手段がある

地震発生により、700基以上の汚染水タンクに倒壊の恐れ
マグニチュード7.0以上の地震が発生した場合、3号機原子炉建屋は倒壊の恐れがある

福島第一原発の危機は、戦争と同じぐらいの国家的危機である
アメリカで効果を実証済みの収束技術の導入、日本政府・東京電力がともに拒絶

放射線の漏出個所の特定、その補修作業を行ううちに、致死量の放射線被ばくをしてしまう可能性がある

・世界中の知識と技術を結集する以外、解決の方法があるとは思えない

◆◆少し長いですが、是非、全文を読んで見てください。
コチラ:http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2285.html