キケン?な「安倍色保守人脈」(日経)と「沖縄・教科書・TPP」

今日、「小春日和のお昼下がり」についで二つ目です。
◎今朝の日経、安倍さんの第1次内閣崩壊後から復帰するまでの「雌伏5年を支えた保守人脈」について「永田町インサイド」で特集「安倍色彩る保守人脈」です。
〇記事の中の左上の写真は7日、東京・新宿の金美麗氏の事務所で「気の置けない友人たちに囲まれて談笑する安倍首相」。
「隣にいるのは放送作家百田尚樹氏、他に下村博文長島昭久の各氏の姿も。新藤義孝総務相古屋圭司拉致問題担当相、稲田朋美行政改革相の3閣僚ほか、与野党政治家、作家、評論家など約50名」。家主の主催者金美鈴氏は『出席者の共通点は日本を愛し、心の底から安倍さんを大好きな人』と語る。首相の安全保障政策の指南役とされる元駐タイ大使岡崎久彦氏の姿も」。
〇写真の下に5年を支えた2つのグループ、「西部勉強会」と「安倍総理を求める民間人有志の会」のメンバーが10人づつ。オヤッと思った人は京大大学院教授の佐伯啓志氏(勉強会)と、俳優の山本学氏(有志の会)。長谷川三千子(埼玉大名誉教授)と百田尚樹(11日付けで決定)の両氏はNHKの経営委員会候補メンバーに上げられていました。「心の底から安倍さんを大好きな」人たちの意見や意向が色濃く安倍政権の方針に影響しているそうです。そして、この紙面の締めくくりに一寸意外な人物も登場です。

 経済優先だった首相も、ここに来て国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案や特定秘密保護法案など、外交・安全保障政策にかかわる法案を前面に打ち出し始めた。
 安保政策の議論が盛り上がれば、首相を支持する保守層の一部が呼応して、靖国神社への参拝や歴史認識問題で圧力を高めることも予想される。
 保守派の論客で首相とは一線を画す鈴木邦男は「安倍首相は保守政治家だと思うが、排外主義的な人々に利用される脇の甘さがあると思う」と懸念している。

さてそんな応援・圧力団体に支えられた安倍政権ですが、
今やろうとしていることは、東電を温存したまま国費を投入して福島原発の後処理をすること。
東電を残しておいて得する人たちのため(銀行や株主)に税金が投入されることになります。黒字になった東電は「希望退職者で合理化を図り、海外で発電所を運営し事業拡大を狙って(日経)」います。国に後始末をさせて本体は利益を求めて・・・こんなことが許されるんでしょうか。
また、帰還の条件(詳しくはコチラ↓)を、年間1ミリシーベルトから規制委員会によって20ミリシーベルトに引き上げられることになります。これが、本当に科学的に安全だと言えるのか…福島県民ならずとも気がかりなことです。〇「被曝線量を個人別に計測 福島帰還へ基準実質緩和 /規制委案、年1ミリシーベルトは長期目標」 (http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS11049_R11C13A1MM8000/
●そして沖縄では、「日本がアブナイ!」さんによりますと:(引用元:http://mewrun7.exblog.jp/21330367/

(1)石破幹事長が、「自民党沖縄県連に「県外移設」の方針転換を指示。しかも、昨年末の衆院選で「県外移設」を公約にして当選した衆院議員なども含め、「辺野古移設容認」に主張を変えない場合は離党勧告を行なう方針を示した」という。


(2)沖縄周辺の離島防衛&ミサイル防衛の強化を指示。今月にはいって、陸海空の自衛隊員3万4千人が参加する統合演習がスタート。その一環として、わざわざ北海道や青森から、沖縄の宮古島那覇に地対艦ミサイルなどを運び込んで、大規模な離島&ミサイル防衛の訓練を行なっているため、住民の不安が増大している様子。(-"-)


(3)下村文科大臣は、竹富町が保守色の強い「つくる会」系の教科書の使用を拒んでいる件に関して、法改正を行ない、教科書使用を強制する意向を示したとのこと。また、安倍政権が新たに行なう教科書検定基準の見直しによって、沖縄の集団自決への軍の強制や関与に関する記述が削除or変更させられる可能性が大きいと見られている。

●去年から自民党衆院選挙公約でもあった「TPP」問題では、「参加したらアメリカの言いなりになる」という批判通りに、やはりなりそうな気配です。今朝の「生き生き箕面通信」さんの「安倍政権の重要5項目を吹っ飛ばす米の関税全廃要求」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/99b72380f1bc0e70cd7b83077c5d4cd3)から。

  重要5項目は、コメ、麦、砂糖、牛・豚肉、乳製品で関税撤廃の対象外とする方針で交渉に臨んできました。せいぜい関税を下げることで切り抜けられると踏んでいました。国内にもそんなアナウンスをしてきました。


 ところが、アメリカの要求は想定外の強硬さ。甘利TPP担当相をはじめとする日本政府の交渉団は、アメリカを甘く見ていたようです。アメリカの交渉担当者のフロマン米通商交渉代表部(USTR)は、超強硬派で知られた人物。もともと、「アメリカは自分のところの関税は、例えば自動車も譲歩しないよ。しかし、日本には容赦なく譲歩を求める」というムチャクチャな姿勢でした。「交渉」などとはいうものの、アメリカ代表は「われわれの要求を飲みなさい。それ以外に日本の生きる道はないよ」という姿勢でした。


 TPP交渉の本質は、「日本のアメリカ隷従化をより強める」です。アメリカへの隷従の度合いを強めさせ、日本から美味しい部分は容赦なく吸い取るための「装置」と位置づけられていました。アメリカ自体がそんな強盗まがいの策を取らざるを得ないほど窮迫しているのです


 それでも、アメリカについていかざるを得ない日本の立ち位置アメリカさまが進める世界統治の車に安易に”ただ乗り”してきたつけが、いよいよ回ってきました。


 TPP交渉が妥結して実際に動き出せば、日本の富、郵貯簡保などの何百兆円という巨額の富が米国債という紙くずと交換され、あっさりと持ち去られます。それでも、安倍政権は米国追従を続けます。文字通りの「売国奴政権」です。しかし、これも私たち有権者が選んだ”民主主義政権”です。残念なことですが、私たち有権者の愚かさが、日本を米国の属国にしていくことにつながっています。

写真は我が家の鉢植えのモミジの紅葉