「秘密法は安倍首相の趣味」と「戦争前夜『何か起きろ』」

今日、老健退所時、この2か月半、訪ねていくといつも皆で座って話した父のお気に入りの西日のさすコーナーを写真に収めてきました。遥かに六甲を眺め、手前の木々は紅葉も済んで散り始めています。これからは、老老介護を見守りながら古希と来年古希の私たちがバックアップする新しい生活のスタートです。
◆さて、26日の秘密法案強行採決について「日本がアブナイ!」さんの記事から一部です:(引用元:http://mewrun7.exblog.jp/21381036/

 委員会&本会議の採決では、自公みが法案に賛成。維新は採決を退席。民生共社は反対をした。


 ただし、本会議では、自民党村上誠一郎氏、みんなの党江田憲司氏が退席し、採決を棄権。みんなの井出庸生林宙紀両氏が反対した。(井出氏は委員会でも反対。)

 
ちなみに、村上氏は、体調不良を理由に退席したということになっている(報じられている)のだが。

 同氏は、党の総務会も中途退席していて。新聞の取材に「基本的人権の根幹に関わるので熟議が必要だ」「財政、外交、エネルギー政策など先にやるべきことがあるのに、なぜ安倍晋三首相の趣味をやるのか」と同法案に疑問を呈し、造反する可能性をほのめかしていた。<関連記事・『秘密法は「安倍の趣味」と自民・村上』>

10月の「関連記事」の中から:

 村上氏は特定秘密保護法案と国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案について「戦争のために準備をするのか。もっと平和を考えなければいけない」と懸念を表明。さらに「(特定秘密保護法案には)報道・取材の自由への配慮を明記したが、努力規定止まりだ。本当に国民の知るべき情報が隠されないか、私も自信がない。報道は萎縮する。基本的人権の根幹に関わる問題だ」と、国民の「知る権利」が侵害を受ける危険性に言及した。

◆◆今朝の「生き生き箕面通信」さんのブログは、「国会は死んだ――『秘密』礼賛の翼賛政治」。
昨日の強行採決は、「国会が機能しないことが明らかにされた「事件」といえるのではないでしょうか。衆院特定秘密保護法案が、かくもあっさり成立していくとは。今年2013年は、戦前戦時中の「翼賛政治」に逆戻りした年として、歴史にとどめられるはずです」という書き出しで、昨日27日の中日新聞、「◇「秘密」礼賛、衆院は死んだか / 信念なし 世論無視 日中戦争前に酷似」の記事を紹介しておられます。大事な指摘だと思いました。その一部をコピーしてみます。
自民党にもかつては気骨のある議員がいたのにという部分:

 戦後も「信念」を持った政治家はいた。「戦争はやっちゃいかん」と繰り返した元副総理の後藤田正晴氏。元官房長官野中広務氏は「戦争に大義などない」と訴え、元外相の伊東正義氏は「自衛隊を戦争にやってはいかん」と演説した。「以前の自民党内には暴走を抑えてバランスを取る勢力があったが、今はそれがなくなった」と憂う。一方で、「修正」で妥協した野党のみんなの党日本維新の会にも厳しい。「迎合した野党議員は、与党と八百長をしているのと同じだ

◇そして、東大の歴史学者、板野潤治名誉教授の「何かが起こって、こんな世の中変わってほしい、という日中戦争前夜の不穏な世相」と今が似ているという内容。今の「何か」が、尖閣をめぐる問題でなければいいのですが…

 ・「何か起きろ」――漠たる願望



 東京大の板野=ばんの=潤治名誉教授(日本近代政治史)は「今の政治状況は、盧溝橋事件が起きて日中戦争に突入する前夜の時代に似ている」と指摘する。「当時のように、社会の根底に不満が渦巻いている。何かが起こって、世の中が変わってほしいという願望が獏とある『嫌な感じ』がする」


 1937年(昭和12年)4月の「戦前最後の正常な総選挙」と言われた衆院選。第一党は民政党、第二党は政友会で、第三極の社会大衆党(社大党)が躍進した。坂野氏は「社大党支持者は戦争回避を期待していたが、7月に盧溝橋事件。すると『聖戦護持』が叫ばれ、反対の声を上げにくくなった。そんな状況に再び陥るのでは


 25日の福島市内の地方公聴会では批判の意見しかなかった。世論の反発や慎重審議を求める声は結果的に無視された。「数の論理」を盾にした与党の国会運営には、戦争に向かった当時のような危険なにおいも漂う。


 37年も国民には政治への無力感があった。大正デモクラシー時代の25年に男子普通選挙が導入されたが、資本家と労働者、地主と小作人の格差はそのまま。「選挙では何も変わらない」「何でもいいから変化がほしい」という、不穏な世相だったという。 


「高度成長を経て、日本は中間層が厚く、格差の小さい安定社会になった。だが、バブル崩壊後に登場した小泉政権格差社会に変えた」。2007年には「社会を変えるには戦争しかない」という戦争待望論が話題になり、08年末には東京・日比谷の日比谷公園年越し派遣村ができた。


 「格差解消の期待があっての政権交代だったが民主党は何もできず、財政再建にかじを切り、増税にまで手を染めた。期待感が大きかっただけに、落胆も大きかった」

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