「官僚が支配する警察・検察の『全体主義国家』になるおそれが・・・」(生活の党声明)

特定秘密保護法案の全文って?と思っておられる方に「あきつ・あんてな」さんのブログを紹介です。
読めば読むほど、どうにでも解釈できる可能性が無限に広がる怖さがあります。これは、この法案を準備した安倍さんたちがもう長年(中曽根内閣のころから?)、考えに考えたと言っていたのを思い出しましたが、何を一体考えていたのか? それが知りたくて、資料請求した人に渡された資料はほとんどが黒塗り、基本的人権という項目など真っ黒です。(この時の「報道特集」をブログにと考えているところです)
この法案の【第五章 適性評価】(行政機関の長による適性評価の実施)の第十二条に、「テロリズム」の定義について書かれています。「あきつ」さんが、色文字にして解説も入れてくださっていますので読みやすいと思います。原文を読んでみたい方は是非一度覗いて(一番下で紹介)確かめてみてください。一番最後にこの法案を提出する理由が書いてあり、そのあと「あきつ」さんがコメントを書いておられますので、コピーで:

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【理由】

 国際情勢の複雑化に伴い我が国及び国民の安全の確保に係る情報の重要性が増大するとともに、高度情報通信ネットワーク社会の発展に伴いその漏えいの危険性が懸念される中で、我が国の安全保障に 関する情報のうち特に秘匿することが必要なものについて、これを適確に保護する体制を確立した上で収集し、整理し、及び活用することが重要であることに鑑 み、当該情報の保護に関し、特定秘密の指定及び取扱者の制限その他の必要な事項を定める必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。

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うーん。まず、この法律の目標がネットにあることがわかった。


この法律が国会議員をも縛るものだと言われていることもわかった。内閣府と行政府と警察と宮内省と、それだけが秘密を作り出し、共有し、30年を超えて永久的に隠すこともできる。


その秘密がほんとうに国民の利益になるかどうかの検証はできない。


検証しようとする行為はすべて重い罰則に課せられる。

◎そして、「あきつ・あんてな」さんのこの日のブログ、この後に付録として、生活の党の小沢一郎代表の衆院強行採決後の声明文を掲載されています。
久しぶりの「生活」、「小沢」でしたが、一読するとこれは分かり易い。この法案がなぜ危険なのか、政治的にどういう問題なのか、成立するとどんな国になるのかが良く分る声明です。そんなに長くないのでコピーしてみます。(ただし、字の色、大きさ by 蛙)

特定秘密保護法案の衆議院強行採決を受けて


平成25年11月27日

生活の党

代表 小沢一郎



昨日、特定秘密の保護に関する法律案が、本会議において強行採決され、与党とみんなの党などの賛成多数で可決された。


同法律案については、国民世論の多くが反対であり、法曹界からは憲法違反の疑義が指摘され、報道・出版界からも報道・取材の自由が侵害されるとの強い抗議の声が上がっている。さらに与党内からも国民の知る権利を著しく制約することへの懸念が示されている。


しかし、与党は、こうした国民の世論を踏まえ時間をかけた徹底審議を求めていた野党議員の声を全く無視して、採決を強行した。本来、国民の基本的人権を制約する、このような法律案については、国会で徹底的な審議を行うことが当然であり、与党には、国民世論および野党の要求を真摯に受けとめ、十分な審議時間を確保する器量が求められる。


この法律案の根本的に問題な点は、「官僚主導」がさらに深刻化することである。 米国のように政治家がリードしている国でさえ、ひとたび官僚から「国家のため」といわれると、政治家も情報統制に口出しできないと言われている。ましてや、未だ官僚が政治行政をリードしている日本において、この法律案が成立すれば官僚が全権を握り、強権的に国民を支配する「全体主義国家」になるおそれすらある


そもそも同法律案では、「大臣が特定秘密を指定する」とされているが、それは現実的に不可能である結局、全て官僚がリストを作り、大臣はハンコを押し追認するだけになる。官僚は、所属する官僚機構の利害を優先するため、次々と特定秘密が指定され、それを入手しようとすると罰せられるということにもなりかねない。 最終的に警察・検察国家になる危険性があるこの法律案を推進する政治家群は、自ら自分の首を絞めているようなものである。


なぜ、国民の代表として国政を信託され行政をリードするはずの与党が官僚主導を強化し、国会の権能を弱め、国民の基本的人権さえ蔑ろにする同法案を強行採決したのか、理解に苦しむこれは、もはや国民主権に基づく民主政治を否定する行為といえるものであり、本法律案を推進する議員に猛省を求めるものである。


生活の党は、基本的人権国民主権という日本国憲法の基本原則と根本的に矛盾するこの特定秘密保護法案に反対する。本日より始まった参議院での徹底審議、国会内外の各界各層との連携の強化によって、本法律案の成立阻止に全力を挙げることを固く誓うものである。


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◎「あきつ・あんてな」さんのブログ特定秘密保護法案全文です & 生活の党小沢一郎声明文」はコチラで:(http://d.hatena.ne.jp/amadamu/20131127/1385576466