今年最後の金曜デモと我が家の忘年会(靖国問題)

土曜日恒例の金曜デモのご紹介ですが、今年も毎回のように参加、詳しく楽しくレポートして下さる「特別な1日」さんのブログです。
今回はSPYBOYさん念願のパフュームのコンサートとデモの同時掲載です。
Perfume@東京ドーム』&『★1227 再稼働反対!首相官邸前抗議!』
トップの写真は記事の中から:「この日は客席にケネディ駐日大使も来ていたそうだ。アメリカ人がクリスマスの日に来るんだから、ちょっと驚き。長男がPerfumeのファンらしい。(スタッフ?のtwitterから)」: キャロライン・ケネディ駐日米国大使とPerfume

 ところで、昨日は我が家では5人で忘年会。11時過ぎに注文していたお弁当が届き、ぼつぼつとメンバーが集まり始めました。丁度12時頃全員集合でお弁当を開きました。初めてお願いしたお店ですが、華やかな飾りつけとマイルドなお味にお箸が進みました。皆さん、それぞれに差し入れを用意して下さって、おかずの足しにしたり、食後のデザートのイチゴやケーキに和菓子にクッキーと盛りだくさん。私はお番茶と緑茶、コーヒーと紅茶の食器だけは事前に用意しておいて、お茶出しに精を出しました。終わったのは5時。その間に雨も降っていたようですが、時間も忘れるほど話し込んでしまいました。85歳を筆頭に私と同い年の69歳が二人、65歳で年金をもらいだした方が一人、一番若くて61歳の5人。見かけは皆さん年相応にはとても見えず、見た目の平均年齢は実際より10も20も若いと言っておきましょう。
もう、28年、25年、20年ほどのお付き合いですし、その間、夫を亡くして一人暮らしの方が一人増えてお二人になりました。孫の話、ひ孫の話や、芸能ニュース?で大沢さんのDNA鑑定結果「父の可能性ゼロ」と言う話題も。男と女、夫と妻、娘と息子、婿と嫁の話なども。そして最後の1時間ほどだったか、安倍首相の靖国参拝問題になりました。
これは、お二人が「日本の報道の仕方はおかしい、中国や、韓国や、アメリカの反応ばっかり伝えて、なんでやの? 日本の問題なのに」。私もこれは賛成です。「日本の問題だからとやかく言われたくない」というのではなくて、国内問題として、日本人同士で首相の靖国参拝が是か非かを話し合う必要があるという意味で大賛成です。お一人がNHKの夜12時近くにその日のテーマで二人で話し合って、ツィッターで同時に視聴者が参加する番組をみていると、「日本の問題でとやかく言われたくない」が多いよ。日本人は言われっぱなしで、中国や韓国の人たちから比べて自己主張しない、国民性だ。原爆を落とされたことでもアメリカにもっと言ってもいいはずだ。何で言わないの?と。
私が、「そもそも政教分離に反する行為でおかしい」と言ったら、「靖国は宗教だと思わない」と。これはSPYBOYさんが、「靖国神社は宗教法人」とハッキリ教えてくださっていますので、ここで言えればよかったのですが、私はあっ気にとられて言い返せません。頭の中では「たかじんのそこまで言って委員会」だ〜、「竹田恒泰さんが言ってること信じてるんだ〜」と。彼女は「靖国で会おうと言って死んでいった人たちがいるから・・・」とか。これは、ずいぶん、影響を受けて話しておられると思いました。神道が戦争協力に一役買った戦争中のことや、その反省からの政教分離などが全部抜け落ちています。
ここで、昨年の12月に東京に行った時、靖国神社を実際に訪ねた方が、その時の話を。多分「遊就館」のことだと思いますが、あの戦争は正しかったというテーマで陳列されている、異様だったよ、と言う話です。
沖縄に行くことになる息子の話で、沖縄は台湾に近いし、地図を見てると、尖閣だってちょっと無理があると言う話を紹介しました。「そんなこと言い出したら沖縄は琉球王国の話になり、どこまでさかのぼるの?と言う話になる」と言われるので、「だから、仲良くしなきゃだめなのよ。言い出したら漢字は誰のもんや?返してくれって話になるよ」「そう! 仲良くしないとアカン」とクールダウン、やっと一致点が見つかりました。
靖国参拝の問題では、私は「A級戦犯合祀」の問題で天皇陛下も参拝をやめておられる問題を出しました。お二人は朝日新聞が問題にしてから問題になったと聞いたよと仰っていました。参拝支持派の意見や理屈が「常識」化しているのをひしひしと感じました。
小泉元首相が、外圧に屈するなという感じで靖国参拝を強行したときに、私は、これで参拝反対と言うと非国民みたいな風潮になる、国内問題を外交問題にすり替えたと思いました。それまでは無宗教の国立の追悼施設を建設すべきだという話が国会でも議論されていたはずでした。
今日の「特別な1日」さんは、この問題について明快です。又、中国で会社を預かっているという方からも早速コメント欄に書き込みがありました(11/17の蛙ブログ)。SPYBOYさんの靖国関連をコピーです:

安倍個人の宗教的信念(靖国は宗教法人)だか何だか知らないが、まず安倍は憲法違反、憲法政教分離を無視している。だいたい靖国なんか経済も外交も、日本人の利益には何の役にも立たないじゃないか。たとえ中国へ進出してなくても中国の影響を受けない企業なんかアメリカでも日本でも殆ど存在しないだろう。前回の石原慎太郎尖閣国有化騒ぎのときは色んな企業、資生堂あたりはマジでダメージを蒙って気の毒だったが、今回も日本企業に損害が出たら安倍が私財で補填するのか。中国に駐在している日本人に危害が加えられたら安倍はどう責任を取るのか。現地の人に聞いたら、さっそく中国の公安から『我々は日本人の安全は全力で守るが、念のため夜 一人で外出するのは控えてくれ』という案内が出たそうだ。このことだけ取れば、中国のほうが安倍晋三より遥かにマトモじゃないか。っていうか、治安引き締めの口実が出来た中国政府も、人気下降気味だった韓国の朴大統領も内心では大喜びしてるだろう。全米図書賞を取った『CIA秘録』という本によると安倍の祖父の岸信介CIAのエージェントだったそうだが、安倍も実は韓国か中国の息がかかってたりして(笑)。少なくとも安倍の行動は中国や韓国を大喜びさせていることは確かだ。<本の紹介カット>
                                        

だけど、政治家の仕事は他国じゃなく、自国民の利益を図ることだぞ!日本の総理大臣が自分の妄想(私利私欲)を優先して自国民の利益を損なうなんて、いったいどうなってんだよ!こういうのを国賊と言わずして何と呼ぶのだ。
                                                

忘年会にSPYBOYさんを呼んでこなきゃいけなかったですね。全文はコチラで:(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20131227/1388155499
デモの様子やファミリーエリア、双葉町の女性など、是非ブログを訪ねて写真で。そして宿題です。
                                

●年賀状もいいけど、パブコメを出そう!(締切1月6日)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620213015&Mode=0

ところで、天皇靖国に行かれなくなったのは「いつから?」と聞かれて答えられなかった問題を含めて靖国問題Wikipediaで、その中からコピーです:日経新聞が2006年に富田メモをスクープしたのはよく覚えています。

天皇の親拝


昭和天皇は、戦後は数年置きに計8度(1945年・1952年・1954年・1957年・1959年・1965年・1969年・1975年)靖国神社に親拝したが、1975年(昭和50年)11月21日を最後に、親拝を行っていない。 この理由については、昭和天皇A級戦犯の合祀に不快感をもっていたからという仮説があったが具体的な物証は見つかっていなかったが、宮内庁長官であった富田朝彦による「富田メモ」及び侍従の卜部亮吾による「卜部亮吾侍従日記」に、これに符合する記述が発見された。
平成の現在も今上天皇による親拝中止は続いている。なお、例大祭の勅使参向と内廷以外の皇族の参拝は行われている。


推測される原因1:A級戦犯合祀 (1978年に合祀され、翌年発覚 by蛙)

詳細は「A級戦犯合祀問題」を参照

1988年(昭和63年)当時の宮内庁長官であった富田朝彦昭和天皇の発言・会話を手帳にメモしていた。昭和天皇A級戦犯の合祀に不快感をもっていたことが明確に記されている。そのメモの記述の該当部分を以下に示す

私は 或る時に、A級が合祀されその上 松岡、白取までもが、
筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが
松平の子の今の宮司がどう考えたのか 易々と
松平は平和に強い考があったと思うのに 親の心子知らずと思っている
だから私 あれ以来参拝していない それが私の心だ

日本経済新聞社が設置した、社外有識者を中心に構成する「富田メモ研究委員会」は、富田メモを調査の上、「他の史料や記録と照合しても事実関係が合致しており、不快感以外の解釈はあり得ない」と結論付けた。ここに言われる他の資料として有名なものとして卜部亮吾侍従日記などがある。

靖国問題」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%95%8F%E9%A1%8C)

なし崩し、既成事実の積み重ねで憲法違反だって平気という日本の悪しき政治の影響が大きいとつくづく思いました。今、ここ数年の話でしか物事を見ないで、今でしょ!となるとマスコミ(主に主婦はテレビ?)で流されている話が主流になってそれが正しいとなります。納得できない時は、まず黙っていないで少し勇気を出して『私はそうは思わない』と言わないとダメだと思います。話し合うことが大事。納得できないまま黙ってしまうことは、相手だって自信があって言ってるわけではなく、反論を期待して言ってる場合もあるわけですから、一致できるところはないか探りながら話し合うことがとても大切だと思いました。来年はシッカリ自分の意見が言えるようになろうと思います。
★★PS:お隣り日記で紹介されたブログさんの記事「茶番の連鎖について」(http://d.hatena.ne.jp/knockeye/20131226)が、アメリカの失望の意味や、天皇A級戦犯合祀の問題などが整理されて書かれていてスッキリします。一部をコピーで:

 安倍首相が就任一年目を記念してということか、靖国神社を参拝して世界的な話題になっている。アメリカは異例の失望を表明した。この失望についてはまったく同情を禁じえない。アメリカとしては、日本、韓国、中国、アメリカの関係を、日米韓vs.中国という図式にしたいのだ。それは民主主義国家vs.非民主主義国家という構図である


 ところが、ここで日本の元首が、極東国際軍事裁判で縛り首になったファシストを神と奉ってくれたのでは、この構図が成り立たない。


 安倍首相は、「誤解だ」と言っているそうだが、誤解もアカガイもなく、今回の靖国神社参拝は、さっき言った日米韓vs.中国という図式を、中韓vs.日本という第二次大戦時代の構図に一変させてしまう


 アメリカももちろん、日本がファシズムの国家ではないことぐらいわかっているが、であれば、民主主義国家の元首がファシストを礼拝してはいけないので、アメリカの政治家からすれば、安倍首相の政治センスのなさに失望するしかないだろう。


 それで、冒頭に書いたことの続きだけれど、昭和天皇は、某がA級戦犯を合祀したあと、ぴたりと靖国参拝をやめた。国際的な政治センスがあったということになるだろう今上天皇靖国にはいっさい参拝していない。


 靖国参拝天皇家の存在そのものを危険にさらすことを重々理解していると推察する。

 靖国に参拝しないことで、天皇も、靖国にまつられている戦争犯罪者の被害者である、というメッセージを世界に向けて発信しているのだ。


 靖国は、もともと薩長の人間が、明治維新の戦乱で亡くなった同郷の犠牲者を慰霊するために建てた。だから、長州の安倍晋三麻生太郎が参拝するのは自然な行為なのはよくわかる。


 だからこそ、A級戦犯の合祀はどうしてもまずかった。毎回繰り返されるこの茶番を打ち切るには、A級戦犯の廃祀しかない。それがどうしてもできないというなら、靖国神社そのものの廃祀しかないだろうと思う。