安倍政権・トップも側近も止まらないホンネ失言

本日「日本の医師が東京から避難するよう勧めている」に次いで二つ目です。
◎日経本日夕刊2面囲み記事です:

首相補佐官「米に失望」
靖国参拝めぐり投稿


 衛藤晨一首相補佐官安倍晋三首相の靖国神社参拝に「失望」を表明した米国への批判を動画サイト「ユーチューブ≫に投稿していたことが19日、分かった。「むしろ我々が失望だ。米国はちゃんと中国にものが言えないようになっている。中国への言い訳として(失望)と言ったにすぎない」と指摘。「同盟関係の日本をなぜ大事にしないのか」と述べた。
 昨秋に訪米し、ラッセル国務次官補らに「首相はいずれ参拝する。ぜひ理解をお願いしたい」と伝えた経緯も紹介。中国には関しては「いくら(日本側が)抑制的に努力しても中国の膨張政策はやむことはない。これ以上、抑制的にやると日本にとってよくない」と強調した。
 菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で衛藤氏の発言について「あくまで個人的見解だ。日本政府の見解ではない」と語った。その後、菅氏は衛藤氏に電話し、発言を慎重にするよう求めた。

◎この記事を読んだ後MBSの夕方のニュースでやっていましたので、テレビ画面を写真で:
すでに削除されたというYouTubeの映像です。

日米「想定問答集」というのがあるそうで、それに書かれているという文言です。

アメリカ側からの反応です。日本側は菅官房長官が個人的見解で政府の考えではないと発表。


中国側、報道官の発言です。「日本のこれらの人たちが再三にわたり侵略の歴史を美化、否認、歪曲し」「人類の良識に挑戦し何をしようとしているのか」「(日本には)なんら懺悔の意もなく、戦後の国際秩序に挑戦している勢力がいる」

◎安倍首相側近のホンネ失言はこれが初めてではありません。
丁度1月前、自民党総裁補佐官の荻生田氏が、<「共和党政権の時はこんな揚げ足を取ったことは無かった。オバマ政権だから言っている」と批判。最近の多くの首相が参拝を見送ったことには「内閣支持率が落ちるなどの価値観で政治をやると党の存在意義はない」とも党青年局の会合で語った。荻生田氏は去年8月終戦記念日に首相の代理人として靖国神社玉串料を奉納したことがある。発言が日米関係に波紋を広げる可能性もある。>(日経記事から=蛙ブログ1/19)
◎安倍首相の「最高責任者は私だ!」の発言については、とうとう野中氏が苦言です。

産経ニュースより:2014.2.19 23:35 [安倍首相]

 野中広務官房長官は19日、参院統治機構調査会に参考人として出席し、安倍晋三首相の政権運営を「議会制民主主義が相当に危険な状態だ」と批判した。集団的自衛権の行使容認を検討する政権の有識者懇談会について「偏ったブレーンを集めている」と指摘。首相の靖国神社参拝については「中国との(関係改善の)ハードルを高くして何を目指しているのか」と述べた。

 自民党野中広務官房長官が19日、参議院の「国の統治機構に関する調査会」に参考人として出席。「(景気回復や五輪招致など)自分が思う方向にどんどん進むことに高揚感があり過ぎるのではないか。国の前途を誤ることになる」と述べ、安倍晋三首相の政治手法を厳しく批判した。

 野中氏は安倍政権について「首相が偏った立場のブレーンを集め、諮問機関で政策を確定させており、与党や国会での議論が形骸化する傾向がある。議院内閣制ではなくブレーン諮問内閣制だ」と指摘。中国や韓国との外交でも「対話の扉は常に開けていると首相は言うが、靖国神社参拝などで自らハードルを高くしている。戦争の危機が迫っている」と警鐘を鳴らした。

 また、集団的自衛権行使容認をめぐる憲法解釈について「安倍首相は当初は憲法改正条項を変えようとし、(それが容易ではないので)内閣の方針に従う法制局長官に替え、長官が入院すると『最高責任者は私だ』と国会で答弁した。せこいやり方だ」と指弾した。

=2014/02/20付 西日本新聞朝刊=