三時のお茶と五輪と「子育てママに知憲のすすめ」(「VERY」)

週が明けた月曜日、電話でお二人をお茶にお誘いしました。
お一人はお孫さんのことで、火曜日も娘さんの所へお手伝いに出かけることになったのということで。
昨日はSさんお一人を、父のリハビリ送り出しの後、1時半にお迎えすることに。

二人とも先日Wさんが送って下さったラリエットを身に着けています。Sさんはキラキラと光る2色のビーズで編み上げた細いラリエット、私はお花を編み込んだ幅広のラリエットをつけました。
棗にお抹茶が残っていますので、以前頂いたお雛さまのお茶碗でお茶を点てようと思って、前日、桜餅を買っておきました。
お茶を点ててからお茶碗を差し出すと、飲む前に、あれっと気付いて、
「これ!?」「そうよ〜、あの頂いたお茶碗、丁度いい時期かな〜」と。
仕事場の夫にも桜餅を差し入れして、コーヒーを淹れてからお喋りです。

丁度、浅田真央さんの日本外国特派員協会での会見が始まりました。フリーで思い通りの演技ができた真央ちゃん、完璧に次元を超えた境地を獲得したみたいです。解脱したというか、オリンピックを通過して晴れやかな笑顔がはじけるようになりました。エキシビションのスマイルと言う曲での演技も素晴らしかったです。一皮むけたというのでしょうか・・・海外の記者は本当に聞きたいことを聞きますね。森元首相の「あの子は大事な時に転ぶ」と言う発言については「終わったことでなんとも思ってない」と言う答えに畳み掛けるように質問が続き、「失敗したくて失敗するわけではないので、どうかな・・・」になり、最後は「東京五輪組織委員会の要職が今後勤まると思うか?」と言う質問には、「森さんは、今、後悔しているのじゃないかな」と言う答え。機知にとんだ切り返しに笑いが起こっていました。日韓関係についての質問では、「答えられないけど・・・」と言いながら良きライバルのキム・ヨナさんを挙げて「試合が終われば友達みたいですから」と。そして最後に競技生活の今後を問われて「ハーフ・ハーフ」と。

浅田真央さんに限らず、今回のメダリストたちのコメントにも若い皆さんの聡明さを感じるものがたくさんありました。みんなそれぞれ個人でその分野を開拓して来た方たちばかりです。組織ぐるみで強化してきたスピードスケートの方が成果を上げていないというのが却って問題だったりして。
団長の最年長メダリスト葛西さんは既に次の競技で不在。19歳のメダリスト代表代行の羽生君の対応も本当に素晴らしい。文科省大臣への表敬訪問でもキチンとスケートリンクの整備を訴えていました。五輪をきっかけに自信をつけた若者たちの社会貢献が嫌味なく感じられます。

さて、Sさんは私より8つ年下、マンション暮しで、月曜日はマンションの住人さんの年長さんを相手に手芸の集まりを、明日は又マンション住人数人とどなたかのお部屋でお茶飲み会、そして、自分の階下の90代のお一人暮らしの見守りもされています。
この90代の関東出身のおばさまのお話に感心しました。
お一人暮らしですが、一人息子一家が同じマンションの別棟に住んでおられます。出来ることは自分でというシッカリ者の大正生まれ。しばらく様子が見えなくて心配していたら先日会って、お話をした。その時、「安倍さんは何を考えているのかしら、心配ね〜息子たちにまた戦争させるつもりかしら」と仰るので、「安倍さんには子どもはいないと思います」と言ったら、「やっぱり、だから、そんなこと考えるのよね〜」と。「お買い物はどうされてるんですか?」「息子が車で連れて行ってくれて重いものは買ってくる。息子は耳が聞こえなくてね、上着を引っ張って合図して買い物をするの。戦争中、買い出しだの、バケツリレーだの、何かと赤ちゃんを家に置いたまま外へ出なくてはいけなくて、その時泣き明かしたせいで涙が耳に入ったのか…耳が少し聞こえなくてね、戦争は嫌よ、ダメよ〜」と。ご主人はシベリア帰りだし、つくづく戦争はいけません…と仰って今の安倍さんのやり方を心配されていたそうです。
「シッカリした方ね〜」と私も。別れ際に、「奥さんもしばらく見かけなかったけどお元気でしたか?」と言われた。年寄りの一人暮らしで心配だと思っていたのに、逆に心配してもらっていたのを知って本当にビックリしたとも。「いいお手本がいるじゃない、いいお話ね〜」と私も。
そして、福島の話、原発の話、NHKの話、世の中全体の右寄りの話…4時半ごろお開きに。
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テーブルの上に置いてあった「VERY」の本を見て、「どうしたの?」「ネットで見て、憲法の座談会が載ってるというので買ってみたの。700円だったし・・・。

30代のお母さんの雑誌よ。」「我々の雑誌って言ったら、このシニア向けの『いきいき』だもんね。ちょうど姪の年頃の本だわ〜」
憲法問題…国防軍や集団自衛権は3,40代ママの子供たちの問題だから、良かったら薦めてみて」「分った、前の方のファッション関連記事で終わらないで後ろの方まで読んでくれないとね〜」でした。
NHKをやめた堀潤氏、社会学者の古市憲寿氏、パックンマックンパトリック・ハーラン氏とニューヨーク滞在4年半を体験後2児の母でもある専属モデルの方と、「明日の自由を守る若手弁護士の会」メンバーの弁護士大田啓子氏の5人で真面目に「知憲」=憲法を知ろうについて語っています。