12月のお茶のお稽古

◎18日の金曜日は2020年のお茶のお稽古、最終日でした。3月27日以来、5か月の休止で910月からお稽古復活、何とか今年度内は12月までお稽古が出来ましたが、来年は分からないとみんなで。大事な最後のお稽古となりました。(先生のお宅の玄関、クリスマス仕様になっていました)

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それなのに…それだからか、長くても30分でお喋りタイムは終わっていたのに、この日は1時間! 箕面市の市長が維新の市長に変わってから市民の活動拠点だった駅前のビルが4階以上はマンションになり、地下は駐車場、一階はスーパーが入り、2,3階のみ市の施設や会場ということになるらしいとか。ヨーガの教室も追い出されるかもしれないとのこと。今は1,2階に店舗と和室、あとは全館市民の利用できる部屋(会議室)でした。8階は大きなホールで、講演会や音楽会の会場でした。駅前はさびれて、地下鉄御堂筋線が延伸される萱野に移るのに合わせて箕面文化施設の中心も東に移動ということですが、高齢化が著しい駅周辺地区の市民にとっては歩いて行けず、バスに乗ってということになり不便にはなります。維新の市民サービスより利益を生む運営という考え方がいよいよ市民生活にまで影響を及ぼすようになってきたかと・・・そういう話になりました。

  それからお茶の先生は80代の一人暮らし。我が家の次男と同い年の長男さん(長男と先生の長女さんが同い年)の名前は「健」と書いて「けん」と読み、子供会では「ケンくん」と呼んでいました。ところがある日、電話がかかってきて咳払いがして「タケシです」と。先生はすぐ気が付いて「そんな人知りません」と電話を切ったそうですが、同じように「タケシ」と名乗る電話がもう一度あったとか。市ではオレオレ詐欺の被害額が相当だと警察からも老人会会長会で注意があったとNoさんも。そんな話や最近の民生委員の話になり、Noさんが、民生委員・児童委員の頃に関わったネグレクトの男の子のことを話し始めました。虐待の話があるとあの時頑張って良かったと思うと。私も時々今頃もう立派な大人になっているだろうなと思ったりします。その頃、救出自体に上の方では抵抗がありましたので、皆で頑張って良かったという2人の思い出話になりました。

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掛け軸は先生に聞かなくても読めるようになりました。「無事是貴人」。一年、何事もないことは良き事、稀なことという意味だったかな。今年は「無事」とは程遠い年になってしまいましたので、逆に余計「無事」は尊いとも思えます。

お花はツボミの椿と赤い葉はズイナ。ズイナの紅葉する前の写真を見つけました。花活けは珍しい真ん丸の備前焼。先生が「うずくまる」というのよと。「蹲るって漢字は難しいですよね」と私。

お点前を終わっての入り飾り。

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最近はお茶を点てる順番は私が先にということになってしまいました。ぼってりした厚手の志野風のお茶碗と黒いお茶碗を選びました。

蓋置は水色の夜学の蓋置を選んで。

水差しは備前焼に似ていますが丹波焼

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 この黒いお茶碗は黒の楽茶碗に似ていますが、楽ほど分厚くはなく薄手で軽い。

栗林公園のゼンマイ焼と言われましたが、調べても分からずでした。

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Naさんのお点前に変わって、主菓子はコロナなので銘々皿で。

栗を粒餡でくるんだ甘いお菓子でした。

お皿には四天王寺の落款があり、管主さんの字で徳の字。

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京焼のお茶碗の図柄は桐だそうです。12月に何故桐の花が出せるのか。

花札と関係があるのでは?とお稽古に来ている阪大生の男の子が言ったとか。

可愛い塗りの銘々皿にゴマが利いた焼き菓子、これがとても美味しかった。

最後に膝の悪いNoさんが立礼式のお点前を。

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水差しは琉球の壺屋焼。作家物でモダンな感じ。

f:id:cangael:20201218163319j:plain 来年のお稽古日を最終週の金曜日に決めて、

先生から「良いお年を」と言われて外へ。

5時を過ぎていますがまだ夕明かりが残っていて、少し日の入りが遅くなってきてるよと先生から言われました。そういえば、冬至を過ぎると5時過ぎでも明るい。季節は厳冬期にはいりますが、確実に春に近づいていきます。今年のお茶のお稽古最終日でした。