★<首相「村山談話を踏襲」/ 参院予算委「侵略」は明言避ける>、今日の日経朝刊の記事のタイトルです。
「安倍晋三首相は3日の参院予算委員会で、過去の植民地支配と侵略を謝罪した1995年の村山富市首相(当時)の談話に関し「歴代内閣の立場を引き継いでいる」と踏襲する意向を示した。談話を引用して「わが国はかつて多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」と語った。 ただ、民主党の那谷屋正義氏が談話の「植民地支配と侵略」を明記した部分の継承も明言するよう求めると、首相は「侵略や植民地支配を否定したことは一回もない」と述べるにとどめた。」
☆河野談話も継承/検証と矛盾せず/ 官房長官
「菅官房長官は3日の記者会見で、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた1993年の河野洋平官房長官(当時)の談話について「政府の基本的な立場は談話を継承する」と述べた。談話の継承と、自身の下にチームを作り談話取りまとめの経緯を検証する作業とは矛盾しないとの考えも示した。」
○これは3月2日のニューヨークタイムズが「安倍氏の危険な歴史修正主義」と題した批判記事を掲載したことと関係があるようですね。
◎内田樹先生が早速翻訳で記事を掲載されていますのでコチラ「NewYork Times 3月2日の記事から」http://blog.tatsuru.com/2014/03/03_1409.php
(写真はご近所の生垣の下で咲いていた珍しい寒アヤメ)
★ドイツの「明日うらしま」さんから、2月27日のブログ(ttp://tkajimura.blogspot.jp/2014/02/zdf.html)で、<ドイツZDFが安倍首相の「フクシマの嘘;欺き、ごまかし、脅かし」を実証するドキュメントを放映/日本語字幕つきが出ましたので拡散してください。>というタイトルで30分ほどの動画が紹介されています。ブログの紹介記事を端折りながらコピーしてみます。
昨晩、ドイツ公共第2テレビ放送ZDFが、フクシマの現状を29分のドキュメントで伝えました。
現場で当事者たちとのインタヴューで、安倍首相の「フクシマはアンダーコントロール」であるというオリンピック招致の際の発言が、大嘘であることを実証した力作のレポートです。
登場人物は、双葉町で墓参りをする井戸川元町長からはじまり、小出裕章京大助教授の「フクシマはこれまででもチェルノブイリ事故での同量の核物質が放出されており、現在も放出され続けており『out of control』である」との見解、また事故直後の地下水遮断計画が、どのように阻止されたかも菅直人元首相と馬淵氏の証言でレポート。さらに阿武隈川が流域の山系のセシウムなどを集めて、河口沖では、驚くべき海洋汚染が続いているが全く無視されていることを京都大学の研究者の現場でのモニタリングで伝えています。
また除染作業がホームレスの人たちを使うヤクザの食い物になっていることを、仙台の今井牧師と被害者の匿名証言で報道。
泉田裕彦新潟県知事の「今、新しい『原発安全神話』を作ろうとしている」との見方も伝えられています。
井戸川元町長の「日本政府の非人間性への激しい怒り」を共有するジャーナリストチームの優れた仕事です。
★★(3月2日追加です:早速日本語訳字幕つきビデオが出ました。タイトルがわたしの翻訳とは少し異なっていますが、これは形容動詞の翻訳の仕方の差です。しかし全体に正確な翻訳ですので是非ご覧ください。
→こちらです。「フクシマの嘘 其の弐(隠ぺい・詭弁・脅迫)」
(http://www.youtube.com/watch?v=Stp8QsKZMBs)
★日本市民と住民の大半の懸念と心配を代表するこのようなレポートは、本来は日本の公共放送であるNHKが行うべき仕事ですが、籾井勝人会長があわてて放映を禁止することは間違いありません。何しろオトモダチの安倍晋三が、世界を公然と欺いたことを実証的に暴露しているドキュメントですから。
安倍政権は、単に歴史認識で世界中から孤立するだけでなく、それに加えて大嘘つきとして信用はゼロになることはもはや不可避です。
◎挿入した写真は、動画の画面を写してみました。牛の殺処分の指示を受けた農家の方、証拠隠滅に手を貸さないで牛を育てていますが、牛は外部被ばくも内部被ばくもしているそうです。
◎お隣日記さんからです。
「旧日本軍展示 政府見解に沿い改装へ 大阪の博物館-東京新聞(2014年3月3日)」によりますと、「大阪府市が共同出資し、旧日本軍による加害行為の展示で知られる財団法人博物館「大阪国際平和センター」(ピースおおさか、大阪市中央区)が、大阪市教育委員会の要請を受け、歴史認識に関する「政府の統一的見解」を指針とした改装計画を進めていることが二日、分かった。ピースおおさか関係者が明らかにした
○詳しくは[子どもと法・21の管理人メモ]さんのコチラ:http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20140303