世界の平和憲法

日本国憲法の前文が時代遅れだとか、九条みたいな戦争放棄は日本だけ・・・なんて言われて、そうか…と思うと大間違い。手遅れにならないといいのですが、戦争放棄平和憲法について、コスタリカ以外は?と少し調べてみました。
まず、三国同盟のドイツとイタリアです。ドイツは侵略戦争禁止、イタリアは戦争放棄を決めています。

ドイツ憲法ボン基本法)では、以下のように、侵略戦争を禁止しており、それで、歯止めをかけています。
第28条
1、侵略戦争の禁止(侵略戦争の遂行準備と行使は、違憲であり処罰する)
2、戦争遂行のための兵器は、連邦政府の許可を得られた場合のみ、製造・運搬・取引できる。
(引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1040549185

 

枢軸国イタリアの戦後処理 5 … イタリア共和国憲法の『戦争放棄


イタリア王 1943年9月に枢軸国イタリア王国は、単独で連合国と休戦。以後、45月5年にナチス・ドイツが降伏するまで今度はドイツと戦った。しかし、当然ながら連合国と対等な立場は与えられなかった。イタリア王国は、同盟国ではなく“共同参戦国”として戦ったのです。
それでも、少なくとも日独のような敗戦国にはならなかった。だから、イタリア王国の戦後処理は、日独とは違った。自力でファシスト政権を倒したイタリア人の自主性は尊重されたし、武装解除を強制されることもなかったのです。


 戦後はイタリアでも、しかるべくファシスト政権の清算が行われた。 左派勢力を中心に「ファシスト政権を助けたのは、国王!」との非難の声もあがり、王制廃止も議論された。そして、46年6月には「共和制か王制か」の国民投票が行われた。結果は「共和制移行賛成54.3%」という意外な僅差だったが、ここにイタリア共和国が成立。 (昨年2011年6月には「原発再開の是非」を問うイタリア国民投票が行われ、投票率54.79%で原発再開反対94.05%だった)。
 イタリア共和国 そして、イタリア人自身の手で共和国憲法をつくることになった……その47年12月公布の憲法の特徴は、反ファシズムと王制否定の決意を将来に亘って表明するもの。つまり、ファシスト党結成の禁止。王政復古のための改憲の禁止。55年後の2002年まで旧王家のイタリア領内への入国の禁止等。


 さらに、あまりいわれることは無いが『戦争放棄』の条項もキチンとある……『第11条 イタリアは、他人民の自由に対する攻撃の手段としての戦争及び国際紛争を解決する手段として戦争を放棄する』がそれ。
(引用元:http://blog.livedoor.jp/shyougaiitisekkeisi2581/archives/52412899.html)

スイス同様、永世中立国オーストリア憲法は:

オーストリア憲法


 オーストリアはスイスと同様に永世中立国(他にはトルクメニスタンリヒテンシュタインの合計4カ国だけです)です。オーストリアは、自国防衛のための軍隊は有していますが、海外へは一切軍を派兵しないことを憲法に明記しています。イラク戦争時にもオーストリア政府は、EU各地にある米国空軍の軍用機に対し、絶対オーストリア領土を通過しないよう米国政府に通告しています。日本の同盟国依存型防衛とは正反対の軍事姿勢です。オーストリア市民には兵役義務(代替役務は認められています)があり、短絡的にオーストリアのほうが日本より優れているとは思いませんが、それでも、近代国家における平和思想の具現された一つの形態として高く評価できると思います。オーストリアも日本と同じく憲法第9条で軍備について規定しています。日本のものと比較すると非常に面白いと思います。


オーストリア憲法第9条
(1) オーストリア包括的な国土防衛を旨とする。その任務は、外からの独立、並びに連邦領土の不可侵性および統一を保持すること、特に永久中立の維持および防衛である。またこれとともに、憲法的機構および行為能力並びに住民の民主主義的自由を外からの武力による攻撃から保護し防衛することである
(2) 包括的な国土防衛には、軍事的、精神的、市民的および経済的国土防衛が含まれる。
(3) すべての男子オーストリア市民は兵役義務を有する。良心的理由により兵役義務の履行を拒み、これより免除される者は、代替役務を果たさなければならない。詳細は法律によって定める。
(4)オーストリア女性市民は、自由意思により軍人として連邦軍に役務を提供することができ、この役務を終わらせる権利を有する。
(引用元:http://hoshiyuki.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_512d.html)

ヨーロッパの国で、日本みたいに戦争放棄に関する内容がある憲法ってありますか?

回答日時:2012/10/09 14:40
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 今現在190以上の国家が存在します。
 成典化憲法を有している国家は、180を超えます。これら180以上の成典化憲法中、平和主義といえる条項を包含している国の憲法は、148国あります
 その中で色々な種類があり・・
(1)平和政策の推進 インド(1949年、51条)、パキスタン(1973年、40条)、ジブチ(1992年、1条)
(2)国際協和 レバノン(1926年、前文)、バングラデシュ(1972年、25条)
(3)内政不干渉 ドミニカ共和国(1966年、3条)、ポルトガル(1976年、7条)、中国(1982年、前文)
非同盟政策 アンゴラ(1975年、16条)、ナミビア(1990年、96条)、モザンビーク(1990年、62条)
(5)中立政策 オーストリア(1920年、9a条)、マルタ(1964年、1条)、カンボジア(1993年、53条)、モルドバ(1994年、11条)
 とまぁ・・他にも色々あるけですが、

 中国なんか自国の憲法は、前文で「主権と領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政不干渉、平等互恵、および平和共存の五原則」の堅持を上げてますがチベットを侵略してますし。もう関係無い状態です
 一応口実は、チベットは中国の領土といってるわけで、中国も日本の対馬、沖縄も領土といってしまえは戦争ではなく、内戦(国内問題)となり、対外的には戦争ではないと・・いえるわけです。

ちなみに
日本は『国際紛争を解決する手段としての戦争放棄』と記述してすが、このような国は後イタリア(1947年、11条)、ハンガリー(1989年、6条)、アゼルバイジャン(1995年、9条)、エクアドル(1998年、4条)の4か国あります
 
<中略>

 こうして、「国際紛争を解決する手段としての戦争」条項をもちつつ、同項は、、自衛のための国防組織をまったく否定しておらず、それどころか、外国に派兵して国際社会の秩序維持に貢献することを当然と考えている。なお、上記のいずれの国家も、憲法に国防・兵役の義務規定をほどこしている(イタリア憲法52条、ハンガリー憲法70H条、アゼルバイジャン憲法76条、エクアドル憲法188条)。

とまぁ結論としては・・・
 日本の『戦争放棄』については日本だけじゃないです
世界でも平和憲法を掲げている国々は複数あるんです
(引用元:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7739945.html


◎お終いに、もう一度、コスタリカ平和憲法と真の『積極的平和主義』とは・・・・

平和憲法を持っている国は周りの国にも平和を広げる


コスタリカ平和憲法をつくったのは1949年です。なぜつくったか。コスタリカは当時内戦で約2000人が死んでしまったんです。もう二度と内戦になってはいけない、そもそも軍隊があるから戦争になるんだ、軍隊がなければいくらけんかになっても戦争という方向にはならないだろう、ということで軍隊を廃止することを決めたんです。1980年代、中米の国の多くは内戦をしていました。ニカラグアエルサルバドルグアテマラなどみんな内戦をしていました。そういう中でコスタリカだけが平和を維持していた。そしてコスタリカはその時、永世非武装積極的中立宣言をしました。自分の国は中立なんだ、永久に非武装なんだということと、そして自分の国の領土をほかの国の内戦に使わせないということを示しました。すごいのは「積極的」ということです。自分の国だけ平和でよければいいということではなく、コスタリカは積極的に他の国に出て行ってその国の内戦を終わらせるという姿勢を示したんです。アリヤスという大統領は隣のニカラグアの内戦を終わらせようと、その政府側とゲリラ側に対話をすすめ、そして実際に内戦を終わらせたんです。さらにその隣のエルサルバドルにも行ってその内戦も終わらせました。さらにその隣のグアテマラに行って内戦を終わらせる道筋をつけました。3つの国の内戦を全て終わらせてしまいました。そして彼は1987年のノーベル平和賞を受賞しました。これはすごいことです。彼の考えは、自分の国だけが平和ではだめで、平和憲法を持っている国は、周りの国にも平和を広めるということでした。
2005年トークショー(7月10日)での伊藤千尋朝日新聞社論座」編集部)さんのお話(http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20050808.html