「世界の情報ヒーロー100人」の一人の日本人(「国境なき記者団」)

◎先日「生き生き箕面通信」さんで、「国境なき記者団」が選ぶ「世界の情報ヒーロー100人」の一人に日本人が選ばれたという記事を読みました。
国境なき記者団」は以前にも報道の自由度ランキングで記事にしたことがありましたが、最近(ひと月ほど前)、そういえば、ウィキーリークスのジュリアン・アサンジの名前を見たことがありましたが、どうもそのころのことのようです。
ブログを読んで、快挙なのに、なぜ知らないのかが不思議でしたが、なるほど!です。日本の「記者クラブ制度」のせいです。これは知れば知るほど…なんで日本が先進国でも最低の報道の自由度なのか、問題アリ国なのかがわかります。

 報道と言論表現の自由をめざす国際団体「国境なき記者団」(本部・パリ)から「世界の情報ヒーロー100人」に選ばれたジャーナリストの寺澤有(てらさわ・ゆう)氏5月20日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で開催された記者会見で、日本のメディア状況を語った。


国境なき記者団」は毎年「世界報道自由ランキング」を発表し、しばしば話題となる。ちなみに今年2月12日の発表では、日本の報道自由度は59位で、11位だった2010年から年々ランクを下げている。


 また、5月3日の「世界報道自由デー」に合わせ、「国境なき記者団」初の試みとして報道の自由のために闘ったと認められる人物100人が「世界の情報ヒーロー100人」として表彰された。 


 なお、オーストラリアからは、匿名で政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイト「ウィキリークス」の創始者であるジュリアン・アサンジ氏が選ばれている。日本のマスコミは本件、とりわけ日本人ジャーナリストが選ばれたことを報じておらず、黙殺の状態だ。 

その理由は、冒頭の記者会見でわかった
●警察腐敗追及で100人以上の警察官が処分される
 寺澤氏が選出された理由は、以下の3つ

(1)長年にわたる警察腐敗追及
(2)記者クラブ批判
(3)秘密保護法の違憲確認・施行差し止め請求訴訟の提起

(引用元;http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140528/Bizjournal_201405_post_4973.html

★★記者会見での寺沢氏の発言はコチラで;
<「世界の情報ヒーロー100人」に日本人でただ一人選ばれたフリージャーナリストの寺沢有さん」>http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/e356b7aa8f2a9b1b5c6a910e22641291


◎5月4日の記事から:(引用元:http://blog.livedoor.jp/taisa1978/archives/1794527.html

国境なき記者団が選ぶ“情報ヒーロー 世界の100人に 日本からジャーナリスト寺澤有さん選出される”


本日、5月3日、『世界報道自由デー』におきまして、フランス・パリに本拠地を置く国際ジャーナリスト団体『国境なき記者団』が初の試みとなる自由報道の為に戦った「世界のヒーロー100人」を選定しました。


日本からは、フリーランス・ジャーナリストの寺澤有さんが「世界のヒーローの100人」として選ばれました。拡散御願いします!


5月3日 『国際報道自由デー』
“情報ヒーロー 世界の100人に ジャーナリスト寺澤有さん選出”

2014-05-04-00-13-14


日本の警察で寺澤有の味方は皆無に等しい。学生時代から警察腐敗の告発を始めて、数々の記事や出版本により、20年の間に悪事を暴露されクビになった警察官や幹部は100人を超える。2006年、彼のルポタージュを現本にした映画『ポチの告白』が公開された。当然、これに対する大きなツケを寺澤は支払った。

「警察に殴られたり、尾行されたり、連れ込まれたり、逮捕状なしに拘束されたりしました」と寺澤は語る。警察だけでなく、同時に寺澤は日本の主要な政府機関そして、記者会見や政府の情報源へのアクセスを制限する新聞、TV企業が独占する記者クラブに対しても挑戦している。同じメディアという同業者の間でも、皆が皆、彼の友人だという訳ではない。

今年3月28日、“特定秘密保護法”の施行に反対し、日本政府に対して訴訟を起こした。特定秘密保護法により、調査報道が打撃を受けるからだ。


選定に当たったアジア担当デスク、ベンジャミン・イシュマル氏のコメント

「 政府の情報の透明性への懸念を示している フリーランスジャーナリストは寺澤有だけではない 。調査報道のジャーナリストとしての働きの上に、更に法的手段に訴え出た数少ないジャーナリストの1人である。メディアの見解において、彼のような存在はとても希少価値がある。また彼の熱心な取材への取り組み、そして彼が取っている 危険を再評価することが、日本の情報コントロールされた状況そして、同国の自由報道の進展を阻む記者クラブ制度への意識を高める機会になることを願う」


◎2014年05月21日00:30< なぜ寺澤有氏がヒーローなのか!「国境なき記者団」が選ぶ100人」>(http://blog.livedoor.jp/hbk3253/archives/51420897.html)から:

 また、今回の寺澤さんが国際的に情報ヒーローに選ばれたことについて、同氏の知る限り、日本のマスコミ大手各社の報道があったことはないと、語った。
さらに、記者クラブ制度のなかで、良心的でまじめな記者も存在するので、彼らと提携することは考えないのか、という質問には日本のシステムが問題なので、そこに所属する人がいくら良い人であろうと、解決にはならない。システムのなかでは、真面目で良い人ほど、悪いシステムに協力する悪い人になってしまっている、と述べた。