花のパステル画と『平家物語』

雨の七夕になりました。
梅雨明けはいつも京都の祇園祭のころなので、七夕さんは曇りか雨が多くなります。
箕面駅に行けば地区福祉会の大きな七夕飾りが今年も飾ってあるはずですが、駅まで遠く?てなかなか行けません。昨日は、毎年生協さんから送るお中元の申し込みを出していなかったので、近くのスーパー・ライフへ。可愛い七夕飾りがありましたので写真にとってみました。
さて、一昨日5日の土曜日は古典文学講座の平家物語に出かけました。
この日はいつもの講座室の予約が取れず、役員さんが美術室に机といすを並べての今期最後の日でした。
8月お休みで9月から2014年度が始まります。私は丁度1年前の9月から13年度に参加したことになります。今まで2回すっぽかしました。一度はその月の1日が土曜日で、月が替わって「さて、第1土曜日はいつ?」と思ったらすでに終わっていたのと、もう一度は5月3日。祭日はお休みで、翌週かなと勝手に思って10日に行ってみたら、1週間前に終わっていました。9月にもらった予定表を見れば年間の講座日が載っていたということを先月来年度予定をもらって分かりました。
昨日は、来年度役員さんの紹介があり、そのうちのお一人を先生が紹介されるとき、「一人息子さんがとってもイケメンで、その一人息子さんがタイで結婚することになりました。タイの娘さんが離さないのも分るほどのそれはそれはイケメン!なの。一人息子さんなのに…寂しいことです。でも、私も孫娘が東京へ行っちゃって、たまに電話すると、孫娘が母親の私の娘に、おばあちゃんは用もないのに電話してくると言ったそう…みんな淋しい者同士、これからは慰め合って生きていきましょう」とご挨拶されたので、大笑いになりました。多かれ少なかれみんな経験している世代の者ばかり(60代から90代の集まり)です。

先月の6月は第1土曜が7日で、プールとヨーガはお休みしましたが、この講座とお茶(沖縄行の前日でブログはお休み中でした)は参加しました。その日、終わった後で先生が市のチャリティー展覧会のご案内をされました。ご主人が絵画部門で出展されていて、箕面市が職員を派遣している東北大震災の被災地支援のチャリティーで作品をオークションにかける催しだそうです。その日は夫がテント泊の山行でしたので、久しぶりの外出だし、帰りに駅前のサンプラの地下に寄ってみてもいいなと思って寄り道をしました。いつもの美術家協会の方たちの作品展で一部がチャリティーオークションになっています。その部屋の絵画部門に知り合いの方の作品がありました。もう数十年前になりますがヨーガをやっておられて、その後ず〜〜〜とお休みが続いています。私は毎年その方の出される絵は注目していました。デッサンが素敵で、油彩からパステル画に移って、最近は花の絵も加わっていました。オークションにパステル画の花の絵が出ていました。この方の絵は手に入れてもいいかな、それに払うお金は震災被災者への寄付ということだし、と希望の金額を書いて受付に渡しました。翌週すぐ受け渡しの引換券になる葉書を受け取りました。一枚はあってもいいと思ったその方の絵を手に入れました。

沖縄旅行のブログの下書きをしていた先々週のある日、一緒にお茶を飲んだUさんに経緯を話してその花の絵を見せました。水曜日一カ月ぶりに顔を出したヨーガでのこと。Uさんが「あの後3,4日してバッタリOさんに会ったよ〜」と。「え〜っ!! そんなことってある! 話したの?」「話したよ〜。あなたの話をして、絵を見てきたよ!と言ったわよ〜」「私の手元にあるってこと知ってられた?」「うぅ〜ん、"そうなの!?!"ってビックリ。人物画と花とを出したので…人物は売れない方が良いと思ってたとか。ヨガ、出てきたら、と言っといた」とか。Oさんとは20年ほども会っていないはず。こんなことってあるんですね〜。

ところで、平家物語、前回は文覚上人の「文覚被流(もんがくながされ)」、昨日は「福原院宣(いんぜん)」でした。文覚さんは平家を滅亡に導いた人。伊豆の頼朝を挙兵にそそのかした人、後白河院に平家追討の院宣を出させた人。先生が「NHK大河ドラマ石坂浩二が頼朝を、岩下志麻が政子を演じたの(*)があったが覚えていますか?」と聞かれましたが一同首を傾げてはっきりした返事はありません。「文覚は若い頃人妻の”けさ”に横恋慕して夫を殺すつもりが”けさ”を殺してしまう。昭和20年代に『地獄門』という映画になりました。長谷川一夫京マチ子が主演しています」とのこと。そういえば、息子が置いていった文庫本に芥川龍之介の王朝物の短編集があって、最近読んだ中にあったかもと調べてみたら、「袈裟と盛遠(もりとお)」がそのお話でした。お坊さんですが前身は北面の武士だったそうですから、血の気はもともと多い方だったようです。同じく北面の武士で出家した西行さんのことを思い出したら、どうも西行さんを目の敵?にしていたようです。

生徒さんのお一人が、「朝の連ドラの『花子とアン』見てはりますか? 重盛が出てるんです」と先生に。先生は「朝の忙しい時間に15分取られるのがね〜…今朝ちらっと見ましたけど〜」。大河ドラマの「平清盛」で長男の重盛を演じた窪田正孝くんが花子に思いを寄せる故郷の教師役で出ています。「辞書を捨てるのを止めた?」「そうです、その教師役が重盛を演じた窪田という俳優さんです」と私。今度は私の隣りの席の方が、「私、炭鉱王のあの立派なお屋敷で結婚式挙げたんです〜」と仰るので本当に驚きました。この教室では、NHKの大河と朝の連ドラは必見です。
皆で机を折りたたみ椅子を重ねて片づけを済ませ、階段を降りると、1階の広いホールでは図書館の古本やリサイクルの本を一冊百円で売っていました。新しい本はないけど…と思いながらちょっと見ることに。山下洋輔さんの「ドバラダ門」の分厚い本、まさかこれも百円? 札にはどれも一冊百円と書いてあります。ジャズピアニストの山下洋輔氏の祖父が刑務所を建てて、その立派な石の門について孫が本を書いたというのを出版された当時聞いていました。読んでみたいと思っていたので手に取ることに。もう一冊は同じくらいの厚さで「巨匠の絶筆!追悼出版」の帯がかかっていて手塚治虫の「ルードウィヒ・B」。ベートーベンを漫画にしていたんだ!とこれも読みたくて。分厚いのに百円!というのも動機?でしたが、漫画はいいとしても「ドバラダ門」は読めるかな〜山下さんも読ませる書き手だから大丈夫かな。大収穫と喜んでいます。
*「草燃える」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E7%87%83%E3%81%88%E3%82%8B