土曜の夜の扇町へ


昨日は迷っていた小沢一郎氏の講演会を聞きに行くことにしました。小沢氏の講演の最後、「民主主義は選挙です!」と、私も考えていました。この阿部政権の暴挙、止めることができるのはやはり次の選挙でもう一度政権交代を実現するしかありません。そのためにどうしたら良いのかを一人一人が考えることでしか世の中は変わらないのでは・・・と。それで、まずは自分の目で見て、耳で聞いて…、夫の居ない今回はチャンスと、「反戦な家づくり」さんと「生き生き箕面通信」さんの呼びかけに応えて出かけました。
地下鉄を乗り継いで扇町(おうぎまち)で地上へ。関西テレビの前を通って…街宣車(赤い小型の車の車体に日の丸)が一台。大声で何を言ってるかはわからず。北区区民センターがすぐわかり会場へ。参加者は若い人たちが少なかったようで男女ほぼ同じくらいに見えました。500人近くの参加があったのかな?
講演内容は、阿部内閣の政治的な面(歴史認識)での危うさと経済的な面での危うさを丁寧に時間をかけて話されました。

集団的自衛権の問題は戦後のスタートを考えるべき。国民国家が利害を主張し軍拡競争に走り第一次世界大戦に。その結果、不戦条約から国際連盟に。しかしアメリカが加盟せず。戦勝国と敗戦国との軋轢がヒットラーの台頭を生み第二次世界大戦に、日本は敗戦。国連憲章の理念に忠実な形で平和と国際協調の日本国憲法となった。正当防衛の武力対武力の権利は、個別的であれ集団的であれ自衛権として保障されている。しかし、攻撃されてもいないのに集団的自衛権を行使することは9条で禁じられている。やりたければ憲法を改正するしかない。それを解釈改憲でやってしまった。阿部政権は大日本帝国=大国日本のイメージで歴史に逆行。
●経済的な面では、産業革命で生まれた資本主義が行き過ぎて、貧富の格差が大きくなり、共産主義社会主義が生まれた。しかし共産主義社会主義は平等を実現するための国家権力が強大化、結果として富と権力を独占する格差社会を生み失敗。一方、資本主義の方は民主主義を取り入れて社会保障を充実、修正して現在に至る。しかし、阿部政権はかつての弱肉強食の市場経済優先(新自由主義)で歴史に逆行。
●肝心の日米同盟も非常に厳しい。阿部政権の退行主義=戦前回帰は戦後のスタート(東京裁判)を否定することで、アメリカのオバマ大統領は非常に危惧している。

●中国も非常に危機的。市場経済共産党独裁は合わない。貧富の格差や民族問題を抱えている。いずれソフトランディングで民主化を達成しなければ混乱必至。日本にとっても世界にとっても大問題。
●で、どうすれば? お互い信頼できる人間関係を作ること。自分が正しいと思っても相手の主張も考えないと。基本は人間関係と同じ、相手の気持ちも考えないと。主張すべきは主張し、妥協すべきは妥協する。
ウクライナも危ない。ソ連のやり方はロシア帝国以来の常套手段。国連がしっかりしないといけない。阿部さんたちはだから日本が強くなって核武装となる・・
●国民生活も危ない、日本の行く末も危ない、このままでは。 総選挙で!!
◎質疑応答のところで、原発問題が出て・・
原発は、できれば即時、可能な限り早く、止めるべき。40年前、最終高レベル廃棄物処理技術ができるはずだったが未だにできていない。きちんと見切りをつけるべき。そして事故の封じ込めをすべき。
●選挙は選挙協力して各選挙区で野党一人に絞れば勝てる。野党第一党民主党が旗振りをすべき。


◎講演の初めで、小沢氏は「私は右翼からも左翼からも批判されるので・・・」と話し始めましたが、極めてマトモな内容であったと思いました。社会科の授業で教えても良いぐらい。ただ非力ですね。昨日は関西で小沢氏(の考え)を支持する基盤を作ろうという「生活フォーラム関西」の旗揚げでした。
◎今日の「生き生き箕面通信」さんのコチラでも:http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/bb10ef5e24f484f4ab4e4b8a6a155e33
ところで、「世相を斬る あいば達也」のブログでは、「●こんな民主が野党統一の核になれるのですか。小沢さん?」というタイトルで民主党の人事についての記事です。


 小沢一郎が野党の統一(オリーブの木構想)を提唱して久しいのだが、いまだ、その芽すら見えてこない。なにも、小沢一郎が悪いわけではないのだが、世間の「空気」が、まったくもってそのようなムードになっていない。日本維新の会と結いの党、そしてみんなの党の動きを見ていると、イスラム勢力の陣取り合戦を見ているようである。それも、その争っている陣地は草木も生えない「不毛地帯」、金鉱が眠っているという話も聞かない。


<中略>



 仮に、年内に解散総選挙を打たれたら、どうなるのだろう?自民党には勝たせたくないが、勝てそうな野党の姿も見えてこない。維新の橋下や民主の海江田が急遽連帯するとも思えない。松野、枝野、江田の三人の顔合わせなら、何かが起きる可能性が僅かにありそうだ。しかし、彼らの妥協案に各党の議員らが素直に追随すると云うもの、想像しにくい。そんなことを考えていたら、もう完全にお手上げだ。案外、共産党社民党が伸びるくらいで、安倍自民の大勝利と云う、ウンザリな答えが出て、10%増税までまっしぐらの絵図が見えてくる。まあ、そうなって、大不況が押し寄せ、七転八倒な国民生活到来で、参議院与野党逆転というシナリオでも期待するしかないのか。正直、読めない。当たらずとも、予想が出来た時代が懐かしいほど、数年まえが、大昔のように思えてくる。自棄のやん八、小泉純一郎小沢一郎細川護煕小泉進次郎党首で、新党でも立ち上げて欲しい荒唐無稽な願望さえ浮かんでは消える今日この頃の日本の政界だ。(引用元:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/3cce1402789d8ca10933980f518d82aa

◎こんな気持ちになってはいけないと思いつつ、共感、共感しつつ、他人ごとにしてはイケナイと戒めています。(写真は、阪急百貨店のウインドウディスプレイから)