日本外国特派員協会の記者会見(在特会と山谷えりこ大臣)


もう先月の事ですが、昔なら大きなニュースになって、おそらくは大臣辞任になってもおかしくない「事件」なのに、マスコミも世間も?政界も取り上げないこと自体が今の日本は相当オカシイ、危ない、事になっていることを表しているのかな〜と思います。それで、ブログでは”忘れないよ”というメモ代わりにコピーしておきたいと思います。日本の新聞ではなくて、外国特派員協会の記者会見で知るしかないのも情けないことですが・・・国会でも取り上げられたとか…シッカリ追求してほしいですね。日本の民主主義の問題です。

山谷えり子氏が在特会幹部と写真 5年前、関係者がHP公開 


 第2次安倍改造内閣国家公安委員長に就任した山谷えり子参院議員が、在日韓国・朝鮮人の排斥を訴える「在日特権を許さない市民の会在特会)」の関係者と一緒に約5年前に写真に納まっていたことが17日、分かった。元在特会関西支部長の男性(61)が運営するホームページで16日まで公開していた。

 男性やホームページなどによると、写真は2009年2月22日に、松江市のホテルで撮られた。山谷氏のほかに7人が写っており、うち男性ら3人が在特会関係者という。山谷氏はこの日、松江市内で「竹島の日」の記念行事に出席し、講演していた。

2014/09/17 18:31 【共同通信

◎この件に関して「くろねこの短語」さん、26日のタイトルはと〜ても長いです。<外国人記者の「人種差別は良くないといって欲しい」という質問に、「憂慮に堪えない」「遺憾に思っている」なんて常套句で逃げを打つその姿勢こそがヘイトスピーチそのものだ。ああ、恥ずかしい。>http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-ae91.html
その中で紹介されているツィッターの言葉、同感です:「英タイムズ紙の特派員が山谷えり子氏に在特会の人種差別の姿勢を拒絶するかと尋ねたら、コメントできないという返事だったと」「たとえばアメリカのFBI長官が『KKKの人種差別的な姿勢を拒絶するか』と質問されて、『それにはコメントできない』と答えたと想像してみると、いやはや」
田中龍作ジャーナルから一部コピーです:

山谷えり子大臣ポロリ 「在特会のHPを引用したまで」
2014年9月25日



 驚愕の記者会見が世界に向けて発信された。警察行政のトップが、ヨーロッパなどでは犯罪にあたるヘイトスピーチを繰り広げる団体の言い分をそのまま使ってしまったのだ


 山谷えり子国家公安委員長拉致問題担当相は、TBSラジオ番組の質問に対して「在特会については在日韓国人朝鮮人問題を広く一般に提起し、彼らに付与されている『特別永住資格』の廃止を主張するなど、『在日特権』をなくすことを目的として活動している組織と承知している」と文書で回答していたことが分かった。


 きょう、日本外国特派員協会で開かれた山谷大臣の記者会見TBSラジオ番組のプロデューサーが明らかにした。



 在特会在日特権を許さない市民の会)のヘイトスピーチをめぐっては、国連人権委員会が7月に、国連人種差別撤廃委員会が8月末に、日本政府に対して法規制するよう求めている。


 ヘイトスピーチはドイツやフランスなどでは法律違反で警察の取り締まりの対象となっている。


 海外では犯罪となるヘイトスピーチを日本各地で平然と繰り広げている在特会の主張を、警察行政のトップが文書上で繰り広げたのである。


 TBSラジオのプロデューサーは質疑応答で「在日特権とは何か?」と山谷大臣に質問した。会見場は騒然となった。記者団の追及に山谷大臣は「HPを引用したまで」とかわした。


 週刊誌のインタビューで在特会の存在すら知らないと答えていた山谷大臣だが、彼らのHPを自身の回答に引用したということは、在特会が何であるかを知っていたということだ。ウソがばれた瞬間だった。


 山谷大臣は自己紹介のすべてを拉致問題に割いた。横田めぐみさんの写真パネルを手に掲げながら英語で話すほどの念の入れようだった。拉致問題を 売り にする山谷氏はご満悦の体で自己紹介を終えた。


 ところが質疑応答に入ると外国人記者から出た質問はすべて「在特会との関わり」だった。拉致問題を質問したのはNHK1社のみだった。


 口火を切ったのはイギリス人記者だった。・・・・

★以下詳しくはコチラで:「田中龍作ジャーナル」http://tanakaryusaku.jp/2014/09/00010074
☆弁護士ドットコムニュースでも二人の女性大臣の在特会に関係した記者会見の記事が:
(山谷えりこ国家公安委員長拉致問題担当大臣)☆http://www.bengo4.com/topics/2089/
(松島みどり法務大臣)☆http://www.bengo4.com/topics/2099/

★「社会科学者の随想」さんの10月1日<「極右」安倍晋三政権の面目躍如,「女性の敵」だけでない,女性閣僚たちの「人権問題への敵対姿勢」の問題,山谷えり子国家公安委員長など >(http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1010358646.html)では、10月1日の朝日新聞の社説「差別と政権 疑念晴らすのはあなた」を取り上げています。
★★「【 国際社会で問題が大きくなる日本社会の恥、ヘイトスピーチ 】 | 星の金貨プロジェクト 」
ここでは、「エコノミスト」の記事を訳した後の文章を取り出してコピーしてみます:

原題 : Hate speech in Japan(日本のヘイトスピーチ
Spin and substance(過激化とその実態)
A troubling rise in xenophobic vitriol(問題が拡大する在留外国人に対する言葉の暴力)
http://www.economist.com/news/asia/21620252-troubling-rise-xenophobic-vitriol-spin-and-substance?zid=306&ah=1b164dbd43b0cb27ba0d4c3b12a5e227
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『矜持』という言葉があります。
現在の政権に一番欠けているものだと思います。
痛い指摘を受けるとすぐ居直る、開き直る。
ヘイトスピーチを禁止する法律が出来たら、脱原発憲法第9条の書き換えに反対するデモをしている人々までそれを適用してやるなどというのは、脅しではないでしょうか?
国連の人権委員会ヘイトスピーチを禁止せよと言っているのであって、一般の抗議活動を取り締まれなどと言うはずがありません。
(注by蛙:「エコノミスト」記事中の『日本の歴史を書き換えようとする政治家のひとりである高市早苗氏は、9月の内閣改造で閣僚のひとりに加わる直前、もしヘイトスピーチに関する法律が成立すれば、彼女にとって腹立たしい存在である国会や政府機関の外で抗議活動を行っている人々にも、この法律が適用されなければならないと語っています。』に関連して)


エコノミストのこの記事を翻訳した日は朝から落ち込んだ気分の中にいましたが、翻訳していて増々憂鬱になりました。
しかし事は気分の問題では済まされません。
国連人権委員会に人種差別の撤廃を求められた『先進国』は、他に例があるのでしょうか?

エコノミストの記事訳文と全文はコチラで:http://kobajun.chips.jp/?p=20067
(大きな栗の実は昨日ヨーガでのこと、能勢に実家のあるYさんが新聞紙を畳に広げてゴロゴロと・・・お土産に頂いた最高級の能勢の栗、測ってみたら4キロもありました。早速蒸かして戴きました)