「安保関連法案」と「たった一人の反対」と安倍首相とポツダム宣言、そして「もう一人の祖父は反戦政治家」と「脱戦争ポスター」

(「ジューンベリーの赤い実と解体工事」に次いで二つ目です。)

◎「フォーラム4」ツィッター欄の蓮舫さんのものです。(https://twitter.com/forum4japan)

蓮舫 @renho_sha
· 5月19日


武力攻撃事態法改正案
周辺事態法を重要影響事態法に
国連平和維持活動協力法改正案
自衛隊法改正案
船舶検査法改正案
米軍等行動円滑化法案
海上輸送規制法改正案
捕虜取り扱い法改正案
特定公共施設利用法改正案
国家安全保障会議設置法改正案


政府はこの10本の法律を1本で提出した。

☆『十ぱ一からげ』とは、このことですね。
大辞林によりますと:「じっぱ‐ひとからげ【十把一絡げ】とは、いろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うこと。また、一つ一つ取り上げるほどの価値がないものとしてひとまとめに扱うこと。」

◎この”十把一絡げ”の「安保関連法案」について安倍首相が記者会見(5/15)した前日、東京・永田町の自民党本部で総務会が開かれた。この会議でただ一人反対した議員がいる。村上水軍の末裔のあの人です:


この日の議題は、安全保障関連法案への賛否。演説会さながら議員が代わる代わる立って賛成論を述べる中で、ただ一人「反対」を鮮明にした政治家がいた。
愛媛2区選出の衆議院議員村上誠一郎である。当選10回、小泉内閣で行革担当相を務めた重鎮である。


なぜこの法案が必要なのか。憲法を改正せず集団的自衛権を行使することに疑念が晴れない」「専守防衛を撤回するのか」。
疑問点を一つひとつ挙げ、法案への異論を述べ立てた。
総務会は「異議なーし」と囃(はや)しながら短時間で終わるのが通例だが、この日は3時間に及んだ。
休憩中に記者に囲まれた村上議員は「戦前のドイツ議会が全権委任法を通して民主的なワイマール憲法をつぶしたのと同じ道を歩んでいる」と述べたという。

◎引用元は「もうすぐ北風が強くなる」さんです。コチラ:たった一人の反乱、自民党内で「戦争法案」批判http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-2847.html
◎「北風」さんは、この安保関連法案をズバリ「戦争法案」と呼んでおられて、連続して次のような記事をアップされています。紹介してみます。

1)ポツダム宣言を知らない馬鹿総理 (05/22):http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-2853.html


  わずか13項目のポツダム宣言すらまともに読んでないくせに、「戦後レジームからの脱却」とはへそが茶をわかしますよ、ったく。  5/21  「くろねこの短語」から抜粋。


志位和夫委員長 
日本の戦争が間違った戦争か、正しい戦争か、その善悪の判断を聞いたんですが、全く答えがなかった。
この問題はすでに、70年前に歴史が決着をつけている。
戦後の日本は1945年8月、ポツダム宣言を受諾して始まった。
ポツダム宣言では、日本の戦争についての認識を2つの項目で明らかにしている。

☆「shuueiのメモ」(5/24)の記事:「安倍ポツダム知らない宣言」をテレビ各局はどう伝えたのか?http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20150524/1432414460
☆同じく「shuuei」さん(22日)から:知識の欠如をあらわにした安倍晋三の「歴史認識
http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20150522/1432240975
2)「私は総理なのだから...」壊れている、幼児発言 (05/22):http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-2854.html


 「私は総理なのだから」…安倍首相“戦争法案”答弁の支離滅裂  5/22  日刊ゲンダイ


 これだけインチキ答弁を連発すれば、議場からヤジが湧き起こって当然。
 そのヤジに安倍首相は「先ほどからウルサ過ぎ」「毎回毎回、騒がないで」「安住さん(民主党国対委員長代理)、注意して」といちいち反応し、
 最後は「我々が提出する法案についての説明は全く正しい。私は総理なのだから」と上から目線で開き直る始末だ。


「日本国民の安全のためでなく、米国のために自衛隊を差し出すのが、一連の戦争法案の“真相”です。
 国民に『本当のこと』を伝えれば、米国と約束した『夏までの法案成立』は不可能になる。
 だから、安倍首相はシラを切り通すしかないのでしょう」(金子勝氏)

3)馬鹿につける薬はなくなった (05/24):http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-2860.html


 エセ右翼というかネットウヨというか、彼らの特徴は驚くほどの無知と不勉強、事実誤認の上に妄想を作っている。
 安倍某の「政権」なるものが、彼らのレベルと全く同じであることが露呈してしまった。
 安倍が知らない、読んでないのは「ポツダム宣言」だけではない。
 「戦争法案」も官僚から口頭のレクチャーを受けただけで、頭では素通りしている。


   ●安倍首相、ネトウヨ体現で世界史に挑戦 原爆投下、後にポツダム宣言?  5/24  「世相を斬る あいば達也」氏から 


 “驚き 桃の木 山椒の木”だ。こんな男が、日本の内閣総理大臣なのか。ネトウヨの、河野洋平河野太郎の区別がついていないのと、まったく同じなのだ。安倍の脳味噌は、無条件降伏とポツダム宣言や原爆投下、東京裁判の時系列の整理も出来ていないし、内容も朧げにしか知っていない。おそらく、耳学問の範疇にあるのだろう。怖ろしき「戦後レジュームからの脱却」の論者だ。学者であれば、五流駅弁大学の教授で済む話だが、日本って国の総理大臣だそうだから、これは相当に問題だろう。

◎安倍首相を理解?するうえで欠かせないと思える記事をリテラから・・・
岸信介と真逆…安倍晋三が一切触れない“もう一人の祖父”は反戦政治家だった!」http://lite-ra.com/2015/05/post-1128.html

◎昨夜はNHKスペシャル自衛隊の活動はどこまで拡大するか▽安保政策大転換は?防衛大臣と論客が生放送で激論!」を見ました。昨年7月1日に出た安保法制案の閣議決定がそのまま出てきているという指摘もありました。

戦後日本の安全保障政策の大転換となる「安全保障法制」の整備。安倍政権が関連法案を国会に提出するのを受けて、その動きが本格化する。自衛隊の活動を大幅に拡大する今回の「安全保障法制」。憲法解釈の変更で容認された集団的自衛権の行使を可能にする法改正の是非は?外国軍隊に後方支援を行うための新たな恒久法で、何がどう変わるのか?視聴者からのメールやツイッターなどによるご意見も交え、防衛大臣と専門家が討論する。

【出演】
防衛・安全保障法制担当大臣/中谷 元さん
拓殖大学特任教授/森本 敏さん
内閣官房副長官補/胗澤 協二さん
首都大学東京准教授/木村 草太さん


〇私なりにこの番組でわかった事は、
政府が今やりたいのは、今までの「専守防衛」の自衛隊を「これ以上やれば憲法改正というぐらい出来得る限りギリギリの範囲の解釈変更(森本氏)」でアメリカの要求(東アジアでのリバランス政策でアメリカを助ける)にこたえられるように法律を新たに作る。しかし、それは「基準のない法律(柳澤氏)(=歯止めなく拡大解釈できる)」であり、「個別的自衛権行使は可能であるが集団的自衛権は行使しない(できない)という今までのライン(合意)を超えるものであり、軍事権の行使(後方支援や機雷掃海など)は憲法上できない(木村氏)」のでやりたければ憲法改正を訴えて国民の判断を仰ぐ必要がある。視聴者の意見の中にも、憲法抜きの意見があり、この辺りが混乱している。


脱戦争ポスター展」(http://renounce-war.org/)というサイトを「フォーラム4」で知りました。その中から一枚を:

kurumi


「同盟国」とどこまでも一緒に行く?
 
 Yes?  No?