写真の額装と光明寺のイチョウ


父がお世話になっているリハビリステーションの若い男性スタッフの方から、父の写真を飾りたいと言われていたそうです。写真が大好きというケアマネさんが来られた時、たくさんある写真の中から選んでもらったと母が。母は、玄関の上のイタリア製の赤い額の中の写真を月ごとに替えています。先日も訪問を終わった帰り際、靴を履きながら写真を眺めておられたとか。父にもカメラを持って散歩するように常々勧めてくださっていますが、父は、写真は卒業したのか、もう触りもしません。そのケアマネさんが選んだ写真は、意外なものでした。鳥取県浜坂漁港で写したという、まるでステンレスの漁網みたいに見えます。
 
金曜日の朝のコーヒータイムの時に、額に入れてきてくれないかと頼まれ、夫と二人で画材屋を訪ねました。額縁とマットの色を選んで、仕上がるまで散歩がてらその辺を歩くことに。郵便局の裏のマンションのナンキンハゼが、もう終わりごろですが、紅葉が素晴らしい色合いでした。写真を何枚か撮って、小さな公園へ出ました。公園の南側には西小路のお寺があるはず。そこのイチョウを見ようと、歩いて行くことに。
 
まだ黄色には色づいていません。お寺の中を覗かせていただくと、木の下に立札が立っていて、平成12年に大阪府指定の天然記念物になった「光明寺イチョウ」の説明書きが。「樹齢400年前後。推定周囲3.93m、高さ14m。乳柱が多数垂れさがり、地元では"チチイチョウ"と呼ばれて親しまれる。ネズミモチナンテン、ノキシノブ、マメヅタが着生して、原始の姿をとどめる」。
落ち葉だけが黄色に色づいていました。
昨日、京都東山からの帰り、両親が20年ほども前二人でよくドライブしたという亀岡を回って帰ることに。
名神大山崎から京都縦貫道に入り亀岡へ。高速道路が縦横に走る様子に、昔父のナビ役を務めていた母が一番驚いていました。

9号線しかなかったはずと、私たちが湯村温泉へ行くのも、箕面に寄って、どうやって行くんだろうと思っていたとか。
珍しい処へ連れて行ってもらって本当にありがとうと今朝のコーヒータイムでも夫に何度も御礼を言っていました。夫と私は、亀岡へ行けば紅葉が楽しめるはずと思っていたのに、紅葉にはまだまだ早く、母は俳句の材料に、ススキが綺麗だったと喜んでいました。
一巡りして、受け取った額装の写真は良い仕上がり。両親に見せて、リハビリステーションへ届けてきました。