金曜デモと「新たな中道勢力の形成」

いつも金曜デモの翌日に「特別な1日さん」の官邸前のデモの様子を紹介させていただいていますが、昨日は前日の下書きをアップしてからパソコンの前に座る機会がありませんでした。今朝はあの阪神淡路大震災から21年目、防災の日ですので、黄色いハンカチを玄関のドアノブに引掛けて、隣りの母にも声を掛けに行きました。
さて昨日早朝、白馬のスキーから夜行バスで夫が戻って朝食をともにしました。丁度軽井沢のスキーバス事故が前日でしたので心配しましたが無事戻ってきました。学生さんたち大勢が亡くなっている事故に、どうも運転手の技術不足とかコースが高速を外れているとか、起こるべくして起こった事故の様相が窺えて、本当に悔しい。日本は若い人たちを大切に育てていかなければならないのに・・・。

それに、昨日は、古典文学の平家物語の日であり、その後、豊中の駅前ビルで三上智恵監督の沖縄の映画と講演があります。昨年の11月中ごろ、学生時代の仲間に誘われて出かけた短編映画の会(「2つの短編映画・沖縄と慰安婦」(11月16日のブログ)で戴いたチラシで知り、Sさんを誘って去年のうちに一緒に行くことになりました。その後、Sさんからお友達を通して前売り券を入手することに。
映画は2時からですが、私がダメ。三上監督さんの講演が4時半なので、3時半に平家が終わる私は、何とか間に合いそう。2回目の上映は6時半。Sさんも、講演+映画、9時ごろ帰宅でOKという事でした。昼食後、夫にも予定を言って、夫は、講演抜きで6時半の映画に行けたら行くということに。

平家物語、先生の新年のあいさつと最初のお話は、やはりスキーバス事故の若い学生たちの死についてでした。人生これからというツボミが摘み取られる悲劇は本当に無残です。平家物語は、都落ちの話が続くのですが、3時半、終わっても、世話役の私は鍵を閉めないといけません。この日に限って?皆さんお話が弾んで先生を取り囲む輪も。たまりかねて、相棒の世話役さんに、「鍵、お願いしていい?」と頼みました。開けるときはいつも近くに住む私の仕事にしていましたので、今回は思い切ってお願いすることに。快く「はよ、行き!」と、引き受けてくださって助かりました。


◎映画のお話はひとまず置いて、金曜デモについて、1日遅れで今年2回目の官邸前のご報告をいつものように「特別な1日さん」から。
今回のタイトルは、「読書『「戦後保守」は終わったのか』と0115 再稼働反対!首相官邸前抗議」です。お正月が明けて、寒さがやっと本格的になってきました。寒い中での抗議行動の様子です:(色字by蛙)


                                      
今日の参加者は主催者発表で1100人。これだけ寒くても人数は先週とほぼ同じです。ボクもそうだけど、何としても反対の声を残しておかなければいけない、と思っている人たちでしょう。この前 判決が出た高浜3号機は今月末再稼働、4号機は2月末再稼働と言われています。高浜でなんかあっても関東は大丈夫だろうから知ったこっちゃないけど、関西はかなりやばいでしょう。いいのかなあ(笑)。

◎いつもデモの報告前に経済問題の解説があるのですが、今回は、SPYBOYさんが読まれた本が紹介されています。それがタイトルの「『戦後保守』は終わったのか」という本ともう一冊は「民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか (中公新書)」です。

2冊を通して、中道保守、保守リベラルの見直しというか再評価というか、が語られるのですが、それと同時に、かつては何とか日本の戦後復興の責任を果たしたそれら保守勢力が、最近右傾化、弱体化した原因を中野晃一教授の分析を取り上げて紹介されています。
 この辺りは、自民一党独裁が長かったことの功罪の中でよく言われていたことですが、昔の自民党は右から左までかなり多様なグループがいて、今とは違って、党内民主主義が現実としてあった、右に寄りすぎると、揺り戻しがあって、かなりバランスがとれていたと言われたり。その当時の左と言えば、社会党共産党も今よりもっと、ユートピアだったような気もします。その克服についてです:


さらに中野教授は中道保守が再生する可能性として3つのシナリオと可能性を挙げています。

1.巨大与党の右左への分裂
⇒与党内のリベラルが弱すぎてムリ

2.民主などが中心となっての中道保守政党の再生

⇒民主は連合しか基盤がなく、他の野党はそれすらもなく、現実には難しい

3.かっての革新勢力とは異なる形でリベラルな勢力が一定程度復活し、それが各政党内のリベラル勢力や保守陣営を左寄りに引き戻して中道勢力を形成する
⇒著しく困難だが、可能性があるのはこれだけではないか


及ばずながらも盛り上がりを見せた昨年の国会前のことを考えれば、確かに3つのシナリオの中では、3の可能性が最も高そうには見えます。ただし問題なのは『かっての革新勢力とは違う形で』という点です。<中略>  

                 
今のような成熟社会で世の中を動かすには、『中流層を中心とした市井の人たちを如何に多く引き込んでいくか』、ということなんだと思います。そのための路線を『リベラル』と呼ぶのか『中道保守』と呼べばいいのか、ボクにはわかりませんが、 貧富の差が極端に開かない、自由と平和を希求する、ということを共通項として市民がもっと声を挙げ、リベラル層を再興していく、それしか活路はなさそうな気がします。政党にしろ、組合にしろ、(プロ)市民運動にしろ、既存の組織はもはや市民の側が利用するだけの存在価値しかないと思います。利用すらできなければ、ポイすればいいだけです(笑)。


◎ここまで読んで、誤解を恐れず、私が最近感じていることを書いてみようかなと思いました。
昔、明治維新の前後を吉田松陰から、高杉晋作坂本龍馬西郷隆盛、と読んできて、最後に勝海舟を読みました。司馬遼太郎と最後は子母沢寛の小説です。そこで、思ったことは、本当の変革は、というより、明治維新はと言った方が良いのかもしれませんが、御一新の仕上げは権力の側でなされると思ったことでした。権力の側のリベラル派が、世の中の動きを鋭敏に感じ取り、舵の方向を変える時、大きな変革は、最小限の犠牲で為される、という気がしました。権力側のリベラル派が改革に動くには、大衆の側での大きな動きが無ければなりませんので、社会の変革は大衆(民衆)が起こすという言い方も成り立ちます。ということは、大衆運動と、その要求を敏感に感じ取る政権与党・保守の側の政治家の存在ともいえると思います。そういう政治家を生む運動ともいえるかも。
★デモの様子の写真ともども全文は是非コチラで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160115/1452859128 
☆☆(追記)SPYBOYさんの記事のトップからもう一枚写真をお借りします。
デヴィッド・ボウイさん死去のニュース。
日経の春秋コラム、私も読みましたがあのコラムで炎上…
私にとっては、映画「戦場のメリークリスマス」と
そして、音楽よりファッションとメイクですね。
ショッキングでしたが美しいと思いました。
この阪急の京都駅、特急電車前の写真は貴重ですね。
車掌さんの指さし確認を真似ているポーズかな。
阪急電鉄、やりますね!
追悼の気持ちが伝わります。