宜野湾市長選挙と大阪二題(ヘイトスピーチ対策条例と松井代表の緊急事態条項批判)

◎沖縄、普天間基地がある宜野湾市で17日から市長選挙が始まっています。
世界で一番アブナイ普天間基地を島の反対側の辺野古に移して新たな特別な基地建設で解決するか、それとも新たな基地を沖縄に作らせないで普天間基地を無くすのか、という闘いです。ところが、安倍政権や自公が推す現職の佐喜眞氏(51)は、辺野古移設には触れないという戦術を取っています。一方翁長県知事をはじめ沖縄県の与党は新人の志村氏(63)を推しています。ここでも、国対県、安倍自公政権VS翁長氏のオール沖縄という構図です。

2016/01/18

宜野湾市長選 第一声に見る 対決構図は鮮明 沖縄と日本の未来かかる
しんぶん赤旗 2016年1月18日(月)


全国が注視する沖縄県宜野湾市長選が17日、告示されました。選挙戦は「オール沖縄」のシムラ恵一郎候補と、安倍政権丸抱えの佐喜真淳市長の一騎打ちとなり、投票日の24日まで激しい競り合いが展開されます。沖縄と日本の未来を左右する一大決戦の様相を探りました。(竹下岳)


普天間基地の閉鎖・返還
シムラ氏展望示す


 「今回の選挙の争点は何と言っても、宜野湾市のど真ん中にある普天間飛行場をいかにして閉鎖・返還して危険性を除去していくかだ」。シムラ氏は第一声で開口一番、こう訴えました
政府が約束した「5年以内の運用停止」に向けた工程表を沖縄県とともに作り、政府に突きつけて早期閉鎖・返還の筋道を図る、そうすれば名護市辺野古に新基地をつくる必要もなくなる―。このような展望を示しました。



 一方、佐喜真氏は基地問題を意図的に避け、都合のいい「実績」の羅列に終始しました>。「普天間飛行場のフェンスを取り払おう」「普天間の固定化ノー」などと述べましたが、その実現方法は何も示しませんでした。同氏が4年前、普天間基地の「県外移設」を公約していたことと比べると大きな後退です。


 地元紙「琉球新報」が昨年末に行った世論調査では、市長選で最も重視することとして基地問題を挙げた人が55%で最多。普天間基地の「県内移設」は7割が反対しています。シムラ候補が、これに正面から応えていることは明らかです。


 一方、佐喜真氏は普天間基地の「県内たらい回し」に固執し、辺野古新基地を推進する安倍政権・自公両党の丸抱えです。だから、「普天間基地返還、新基地ノー」の宜野湾市民の声に何も応えられないのです。


市民・県民 VS 安倍政権
勝てば国を動かす



 今回の選挙結果は、辺野古新基地建設だけでなく、7月の参院選や日米関係にも大きな影響を与えます。それだけに、安倍政権は権力を総動員して襲いかかっています。宜野湾市長選の背後には、安倍政権と県民・市民との対決構図が浮かび上がっています。
 沖縄県では一昨年、名護市長選、知事選、総選挙などで辺野古新基地に反対する「オール沖縄」勢力が完勝しました。しかし、安倍政権はこれを一顧だにせず、新基地の工事を強行。辺野古埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事を提訴する強権ぶりです。
 安倍政権がこれだけ“強気”なのは、宜野湾市政を握っており「普天間基地の危険性除去」を新基地建設の口実にできるからです佐喜真氏が再選すれば「政府は『直近の民意は(普天間基地の)辺野古移設賛成だ』と勢いづく」(琉球新報9日付)との見方もあります。ここで勝利し、「オール沖縄」の流れを覆す狙いです


 逆に、シムラ氏が当選すれば、沖縄県・名護市・宜野湾市という当事者がすべて「普天間基地の県内移設断念」でそろい、辺野古新基地建設を阻む強固な「三本の矢」が形作られます


 シムラ候補の応援にたった翁長知事は、こう力説しました。「政府は、今回の選挙結果は、(辺野古新基地推進という)国の方針に何ら影響は及ぼさないといっているが、本当にそうか、目に物を見せてやろうではありませんか。ここで勝利すれば、必ず日本は変わります」


横一線から逆転へ


 選挙戦の様相は、シムラ・佐喜真両候補の「横一線」のたたかいです。

 シムラ候補が立候補表明したのは昨年10月。現職の佐喜真氏に後れを取っていましたが、シムラ陣営が論戦で優位に立ち、宣伝・組織戦を急速に強める中で、「横一線に追いついた」(翁長知事)ところまで来ました

 佐喜真陣営は危機感を強めています。17日の街頭演説でも、登壇者は一様に「厳しい情勢だ」と強調。企業動員を強め、公明党創価学会の動きも活発化しており、組織戦で乗り切る構えです。

 道理と大義がシムラ候補にあるのは明らかです。横一線から抜け出し、逆転するためには、文字通り投票箱が閉まるまでの奮闘にかかっています。
(後略)

◎「宜野湾市長選告示。幼稚園児が「教育勅語」を唱和するような異様な大会で挨拶するような政治屋を市長にしちゃいかんだろう。」
http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a55f.html


◎「日本がアブナイ!」さんから、大阪について、二つの記事を取り上げてみます。一つは「ヘイトスピーチ対策条例」について:(引用元:http://mewrun7.exblog.jp/24059730/

全国で初となるヘイトスピーチの対策条例が、大阪市で可決、成立しました。 街頭などで人種差別をあおる、いわゆるヘイトスピーチの対策条例が、15日夜、全国で初めて大阪市で可決されました。

 橋下前市長が去年提案したこの条例は、審査会でヘイトスピーチと認定されれば団体や氏名が公表されるもので、議論が拙速だとする自民党以外が賛成しました。(TBS16年1月15日)』
* * * * * 
 しかし、残念ながら議会開会中に、傍聴席から「日本人の人権を守れ」「表現の自由を守れ」と叫んでカラーボールを2つ投げつけるという野蛮な行為を男がいたため、議会が2時間以上、休止されるという事態に。 案の定、在特会の活動に関与していた男だったという。(-"-)、

◎二つ目は、おおさか維新の松井代表ですら「個人の権利を阻害する」と警戒する危険な「緊急事態条項」ということに。同じく「日本がアブナイ!」さんから:


<緊急事態には、自然災害だけでなく戦争やテロ、さらには国の恣意的な判断による緊急事態なども含まれることは言うまでもない。(**)> 
 しかし、どうやら、安倍首相が「改憲の友」として期待しているおおさか維新は、松井代表が「緊急事態条項の創設に憲法改正は必要ない。法律で十分だ」と公の場で語っており、この条項で改憲発議を行なうことには協力する気はない様子。 (゚Д゚)


『おおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は5日、安倍晋三首相が憲法改正の優先課題と位置付ける「緊急事態条項」の創設に関し、「憲法ではなく、法律でもやれるのではないか」と述べ、否定的な考えを示した。府庁で記者団の質問に答えた。 
 松井氏は同条項について「個人の権利を排除し、権力者側に力を持たせる話だ」と指摘。「個人の権利をあまりにも阻害してしまう危険性がある」と懸念を示した。(時事通信16年1月5日)』


<この辺りのことは、機会があったらまた書きたいと思うけど。実は橋下徹氏が、安倍氏らの超保守派が中心になって作った12年の自民党改憲草案を好んでおらず。また、私権制限を伴う緊急事態条項を憲法に設けることにも慎重な立場なので、心は安倍マンセーの松井氏も橋下氏を配慮せざるを得ないのよね。(~_~;)> 

◎維新の会や橋下徹氏には何回も裏切られてきましたので、(たとえば、脱原発とか)信用できないし、おおさか維新の会も官邸とよろしくやってる姿を隠そうともしない訳ですから、ますます信用ならないとは思っています。どうせ、選挙目当て…と思いつつ、でも一緒になって改憲に突っ込まれるよりはマシかな。
ちなみに、「憲法改正自体は容認している人が多い民主党岡田代表(自身も改憲容認派)に至っては、自民党の提案する緊急事態条項を「ナチスが権力を取る過程」になぞらえて、強く批判したという。(++)」<引用元:「日本がアブナイ!」(http://mewrun7.exblog.jp/24054211/)>
◎昨日月曜日は、千里で母の初句会。二句並べてみます。
 
  針山にもぐったままの寒の針


  土道を好んで歩く四温の日



4時ごろ、午後の紅茶に両親を呼んで、夫のスキー土産の長野の柚餅子(ゆべし)や「りんご乙女」クッキーをつまみながらお茶を飲んでいました。昨日は、夫が車で母を千里まで送って行くので私も見送ったのですが、そのあと、実は、財布を入れたバッグを持って出るのを忘れたのに気付いて、夫に家まで戻ってもらったと言います。それには、私も気づかなかったのですが、母が、「私も、とうとうお父さんみたいになってしまうのかと一寸怖くなった」と言ったら、テレビを見ていた父が、テレビ画面を見たまま、「忘れ物なんて、余りせん!」と。
耳の遠い母に、「お父さんが、忘れ物なんかしないってよ」と通訳してから、二人で大笑いしました。母の話を聞いていたのですね。
「お母さん、そういう時に、お父さんを引き合いに出したらダメよ」と私。母も、「そうやね〜、お父さんを持ち出すことないわね〜」と笑いが止まらない様子。滅多に物を言わない父ですが、濡れ衣にはチャンと抗議しますね。
◎昨日も午後水中歩行に出かけましたが、写真は先週金曜日プールへ出かけた時のもの。歩いて行ったので、いつものコースを外れて、曲り池で北に曲がらず、そのまま、東へ真っ直ぐ。途中の当対池(とたいけ)公園の南の池と土手の下の砂場。それから段々公園の南側から公園を横切って。帰りは、坊島(ぼうのしま)の田圃の道を抜けて受水場へ出る処、バスタオルや水着の袋を抱えて写真を撮る私の影が写っています。