ママの決意と宜野湾市長選と「三上智恵の沖縄撮影日記」から

◎今週の火曜日、19日は、安保関連法(戦争法)反対の「全国統一行動」の日。そういえば、箕面の駅前でもトークイベントがあったはず。ところで、「よんばばつれづれ」(http://yonnbaba.hatenablog.com/)さんによりますと、豊橋では、今年もお正月早々からスタンディングのアピールをされています。そして、19日はスタンディングの後、いくつかのグループが共催して集会を。よんばばさんは司会をなさっていたそうです。ブログを読んでいると、素晴らしいスピーチが紹介されていますので、コピーさせていただきます。<引用元は「よんばばつれづれ」さんの「1・19全国統一行動、逆境であるほど燃え上がる闘志!」http://yonnbaba.hatenablog.com/entry/2016/01/20/084825)>

今回から正式に共催に加わった「ママの会@三河」の若いママがマイクを握りました。
2歳の息子さんもメンバーにベビーカーを押されてママのそばに来て応援です。


   ZZZZZZZZZZZZZ ZZZZZZZZZZZ ZZZZZZZZZZZZ 


私がママの会に参加したのは半年前です。自民党が圧勝した時から「まずいぞ」「おかしいぞ」と感じていましたが、出産時期と重なったこともありちょっと現実逃避したい、という気持ちでいました。しかし、息子というとてつもなく大きな存在が現れ、それでは済まない、と考える様になりました。この子たちの世代に安心して勉強したり仕事をしたりすることのできる日本を残せなくなるかもしれないと思い始めたからです。


いても立ってもいられなくなり、ママの会などを通じて少しずつ動き始めました。そんな訳で今日はこの場に立たせて頂いています。この寒い日の、しかも夜に、2歳の子どもを連れて来ています。通常なら、息子と晩ご飯の時間です。できれば今日も家でぬくぬくしていたいです。それでもここに来ざるを得ませんでした。なぜなら、私は安倍政権に対して怒っているからです。心の底から憤っています。それは現政権の政策とその進め方が、国民の大半である私たちのような小さな存在を、その生活を、その命を、あまりにもないがしろにしたものだからです。


力を持たない私たちが力を発揮できる場所は投票所です。しかし、その票を力にして政治をする人たちが良心を捨てて大きな力に迎合するのを目の当たりにして失望しました。ただ、それで落ち込むことはありませんでした。私たちの怒りは更に大きくなり、エネルギーとなって私たちを動かしています。ママたちは諦める、忘れる、というところとはほど遠いところにいます。執念深く覚えています。そして、ちょっとずつ確実に頑張ります。ママは目標に向かってチマチマ努力することに長けています。家計を守るのといっしょだと思います。このチマチマも集まるとかなりの力になると思うのです。


今は自分の「チマ」が大きな力になるように、まずは夏の選挙を目標に据えて頑張っています。今日は皆さんとご一緒できてとても嬉しくおもっています。すごく心強いです。是非これからも一緒に頑張っていきたいと思っているので、どうぞよろしくお願いします。

◎元外交官でイラク戦争の時、小泉政権自衛隊イラク派遣に反対して外務省を去った反骨の人ですが、沖縄の宜野湾市長選挙について、つい最近のブログ「 翁長知事こそいまの日本で安倍首相を倒せる唯一の政治家だ」(http://new-party-9.net/archives/3249)で、こんなことを書いておられます。

 公示日である1月17日の午前、辺野古移設反対を唱える志村恵一郎候補の横で、はちまき姿の翁長知事がこう声を張り上げたと。

 「安倍政権は、この選挙は国の(辺野古移設の)方針に何ら影響を及ぼさないと言っている。本当にそうか、目に物を見せてやろうじゃないか」

 こんな力強い言葉を安倍暴政に対して吐ける政治家が今の日本にいるというのか。

 この言葉を聞いて奮い立たない宜野湾市民はいないだろう。

 辺野古移設反対を唱える志村候補が大勝しないはずがない。

 翁長知事は辺野古移設を阻止したあとは沖縄を後継者に託して、日本の首相を目指すべきだ。

 国民は、国民連合政権、いや、やがてくる日本の危機に対応するための挙国一致非常事態政権の首相として、翁長知事にお願いするしかない。

 翁長知事にはご苦労だが、その要請に応じてもらうしかない。

 翁長知事の指導の下に、安倍首相が壊した日本を立て直すしかないのである(了)


◎天木氏、突飛な発想の持ち主であることは判っていますが、相変わらずです。でも、その意気や良し!です。投票日は24日の日曜日。天下分け目の市長選なんですが、本土のマスメディアは余り取り上げません。先週土曜日の16日、豊中での「戦場ぬ止み」第一回上映後の講演会の壇上で、早口で時間いっぱい沖縄の現状を訴えていた三上智恵さん、「マガジン9条」の最新記事では少し悲観的な切羽詰まったような書きぶりです。
自民党は21日、「無党派層の支持獲得を狙って農林部会長の小泉進次郎氏を応援弁士に送り込んだ」(昨日の讀賣新聞)ようですし、公明党にも頼んだり、必死のようです。甘利経済相の収賄疑惑が、選挙戦にどう影響するのか・・・もありますね。あと2日です。その前に、三上智恵さんの悲愴感漂う記事から一部をコピーします。

三上智恵の沖縄撮影日記<辺野古・高江>

沖縄・普天間基地へのオスプレイ配備をめぐる抵抗運動の様子や、新たな米軍基地建設計画が進む沖縄本島北部・東村高江の住民たちの闘いを描いたドキュメンタリー映画『標的の村』を撮影した三上智恵さん。辺野古や高江の 現状を引き続き記録するべく、今も現場でカメラを回し続けています。その三上さんが、本土メディアが伝えない「今、何が沖縄で起こっているのか」をレポートしてくれる連載コラムです。不定期連載でお届けします。

第39回
最後の砦を守る人々〜辺野古「木曜行動」開始〜


 沖縄の1月は寒い。太陽が出ない。雨が降ると風が強くなり、体感温度はとても低くなる。どこか常夏の島に行きたいとさえ思う。風と雨の中で辺野古阻止行動の現場は体力も気力も限界を迎えている。


 普天間基地を抱える宜野湾市市長選挙が真っ只中である現職の佐喜真市長は、選挙戦の中では「普天間閉鎖」としか言わないが、それは辺野古への移設を容認した上の主張であることは誰でも知っている。だからこそ対抗馬の新人、志村氏がそれに打ち勝たなければ、オール沖縄辺野古に反対しているという構図が崩れたと、政府は鬼の首を取ったように強行に辺野古の埋め立てに入るだろう。初日から自民党の大物政治家が投入され、またも小さな島の市長選とは不釣り合いな現政権の意地をかけた選挙になった
 誰が市長になるかで翁長知事を支える体制を沖縄が維持できるかどうかを試す。前回も書いたが、これは何重にもおかしい。こんないびつな選挙を何度沖縄県民は超えなければならないのか、宜野湾市民がかわいそうだし、悔しい。それでも、辺野古の基地建設を止める最後の分水嶺になるという覚悟の上で、現場からも毎日選挙応援に人を送り込んでいる。早朝辺野古でダンプを止めてその足で宜野湾に向かう人も多い。

 かといって、選挙が迫っても辺野古のゲートに押し寄せる資材も機動隊も一向に減らない。選挙戦に影響するからと少し手が緩むかと期待したが、逆にこれまでの遅れを取り戻すかのように、年が明けて投入される物量が増えた。早朝1回で終わっていた資材の搬入が2回、3回と午後まで続くようになり、現場の疲労は激しい。


<中略>

 みなさんには見えるだろうか。私たちは今、日本の民主主義と平和を守る最前線にいる。私たちが止めているのは、政府の一つの公共工事ではない。迷惑施設を嫌がっているだけでもない。憲法も民主主義も地方自治もないがしろにしながら暴走する安倍政権が私たち日本国民をどんな暗黒の世界に引き込もうとしているのか、それが他府県の人たちよりも明確に見えているから踏ん張っているのだ。  

<中略>

  この選挙が終わったら、埋め立ててしまうでしょう?
 全国の人は、本当に大挙して来てくれるの?
 20年やった。いつまで頑張れば終わるの?
 土砂が投下される日々が始まっても、諦めないで通えるかな?


 三上さんがこんな泣き言を言ったら終わりだよ。と言われるのが解っているから現場では言わない。でも、私のような悲観的なへなちょこがいるから、彼らの凄さが伝えられるんだとも思う。そうやって自分の存在意義を自分で肯定しながら、現場に通うしかない。そんな弱虫の私がいま、力のない言葉で表現するとしたらこんなもんだ。

 「崖っぷちです。沖縄が潰されたあとに何が待っているか考えて、動いてください」

 安っぽい。やはり、映像を撮って伝える方が私には向いているのかも知れない。

★13分の動画と全文はコチラで:http://www.magazine9.jp/article/mikami/25329/