丁度一週間前の水曜日、父のリハビリの日。夕方5時ごろ、リハビリセンターから電話がありました。父が途中で、休みたいと言って横になって、40分程寝ていた。血圧が、先週から、少し低め。今から送って行きますとのこと。隣の母に電話の内容と、いつもより少し遅れてもどってくることを伝えました。連絡帳には、血圧が88〜64と書き込んでありました。母が、お薬の一覧表を持ち出して来て、薬の内容を二人でチェック。血圧降下剤が2種類出ています。一つは、血圧を下げる薬。もう一つは、血圧を下げて、同時にむくみを取るとも書いてあります。血圧が低いのに、血圧降下剤を2種類服用しているのは、どう考えてもマズイ。ということで、効能が血圧を下げるだけとなっている薬を翌朝から止めることに。
先週、金曜日、夫の車で、かかりつけ医の診察を受けた時は、血圧は何ともなかったとのこと。その後、お医者さんに電話で事情を話して血圧の薬の件も了解を得ました。
母は、父が最近、食欲がなく、朝起きられなかったり、その日も、急に胸が痛くなったり、震えが来たりするので、心臓が悪いのかと心配しています。かかりつけ医はお休みの日、心配なので、以前掛かっていた循環器病センターへ電話。事情を説明すると、「はあ、はあ、いってるというのは良くないので、救急で来てください」とのこと。夫が車を出して、私が付き添うことに。救急のところで看護婦さんが待ち構えておられて、私たちは家族の待合室へ。
しばらく待っていると、名前を呼ばれて、病室へ。心臓は大丈夫ですとのこと。評価、99とかで、以前ここで診てもらったカルテの通りで、悪くなっていない、とのこと。「総合病院でないので、それ以上は分からない。とにかく循環器病センターでは入院は無理だから、かかりつけ医へ手紙を書きましょう。でも、かかりつけ医でも入院設備はないので、市立病院へ書きましょうか?」
どうも、勘違いされているようです。入院したくて、わざわざかかりつけ医の休みの日に救急で入って来たと勘繰られたようです。私は、「入院したくて来たんじゃなくて・・・・」と夫も、「明日になればかかりつけ医に診てもらえるので、病院の方ではなくて…」と言ったのですが、解って下さったでしょうか。若い方で、こちらの話を途中で制止して、「いいです、いいです、わかりました」が口癖のような方でした。きっと、家では心配で、何とか入院させてという方たちもいらっしゃるのでしょうね。
とにかく、心配した心臓ではないということで、あとは、血圧が下がり過ぎたことが問題だと分りました。実際、血圧降下剤の一錠を止めると、血圧が戻って来て、朝も早く起きられるとのこと。翌日は、母が薬をもらう日だったので、病院で書いてもらった手紙を母に託すことに。今度は、母が血圧が上がり過ぎで、「父の薬をのめば良いでしょうか?」と言ったら、叱られたとか。
母は、今年に入ってから、父の様子がおかしくなったので、やきもきしていたようです。血圧が上がったのは、その所為でしょう。母は常々自分が父の面倒を見られなくなったら、施設へ入ると言っています。そんな時の為に私が隣りにいるのに、と言ってみるのですが、お父さんの面倒はアンタには無理と言われます。以前なら、そんな…と反発していましたが、今は母の言うことが分かるようになりました。娘に親の面倒をみさせるような苦労を掛けたくないというのと、実際、父のことを一番解っているのは母ですし、私の世話を父も受けたくないと思っているのが解りました。今は、父のことは母に任せて、その母の手助けを、母が喜ぶことを少しでも私が出来れば、と考えを変えました。
100歳のお祝いを、今度は隣にいる娘夫婦にやらせてくださいと頼んで、今回初めて私たちがすることに。そろそろ、予約したりと思っていた矢先に父の調子がこんなだったので、寒さが和らぐまで待つことにしました。いっときは、夏までもつかしら…なんて思ったりもしましたが、血圧が元に戻ると、食欲も戻り、朝も起きられるようになったということなので、今は、とりあえず、まぁ、”とりま.ひと安心”というところです。
母は、長生きがよいことか、わからない。みんなに迷惑かけて、100歳を迎えることが、おめでたいことなのか、解らないから…あんまり大ごとにしたくないし・・・と云い出したり。それでいて、白寿で終わりと言いながら、年開けてすぐ、気が変わって、お祝いをしようと言い出したのも母でした。揺れ動く母の気持ちも分からないではありません。健康状態次第で、幸せだったり不幸せだったりします。母は、父に、「私が倒れたらどうする?」と尋ねたらしいです。父が「その時は仕方がないから施設に行くよ」と言ってくれたと喜んでいました。家にいるのが一番と思っている父のことを考えて随分頑張っている母ですので、安心したと思います。
今は、父の楽しみが、朝と午後のお茶飲み時間に我が家へ来ることですので、その時間は大切にしたいと思っています。私自身も、ここのところ風邪気味が続いて、今月に入ってまだ一度も水中歩行のプールへ行っていません。無理は禁物。治りが遅いのも年の所為ですので・・・がまん、がまん、といいきかせています。