2月のお茶のお稽古


2・26の金曜日、お茶のお稽古日でした。
寒い日でしたが、お二人はすでに到着。私は、お向かいさんに呼び止められて話し込んで、少し遅れて到着。
3人そろったところで、先生が、生姜を利かせた美味しい甘酒を出してくださいました。飛び切りの酒粕が手に入ったからとのこと。スッカリ身体が温まりました。そして、話に花が咲いてお喋りに1時間半ほど。お孫さんたちの教育問題や、お嫁さんや息子世代の働き方や、自分たちの老後も含めた高齢者の問題など、など。先生のお母さんも、父と同い年で、4月には百歳。その日は、施設から出て、ホテルで百歳のお祝いを考えている、遠くからも来るので、千里のホテルでとのこと。色々両親の参考にもなるお話も聞けて良かったです。

ところで、NHKの月曜、夜9時半から、Eテレで、表千家のお茶のお稽古の番組が始まりました。先生に1月のお稽古日に教えてもらったのですが、1,2度抜けて、本屋さんでテキストを入手、先週はキッチリ見ることに。大越さんと9時台のキャスターを務めていたアナウンサーの井上あさひさんが生徒さんになっています。お軸の拝見の仕方など、いつも、「先生、これ何と読むんですか〜」なんて聞いていたのは不作法だったと反省。真正面に座って、扇子を前に両手をついて、ジックリ拝見しないといけませんね。なんて、言いながら、結局、お稽古の最後あたりで、「今日のお軸は、何と読むんですか」でした。
その掛け軸の読み方ですが、「花をろうずれば香り衣に満つ」と読むそうです。「ろうずる」の漢字が先生にもわからなくて、探しているとのこと。「弄」だと、崩し方がこの字に似ていますが、「もてあそぶ」という意味が、余りよい意味ではないと思ったのですが、「花をもてあそぶ」なら、悪い意味でもないか…と思い直しました。お花は梅の枝に蕾の椿。


さて、私が最初に水屋にはいることに。
お茶碗には総柄の松の絵のものと、水仙の絵のお茶碗を選びました。
主菓子の喰籠を出したら、とり箸をつけるのを忘れているのを注意されました。そうだ、そうだと、水につけてある黒文字のお箸を拭いて出すことに。
蓋置は、12年に1度しか使えないというので、グリーンの三猿を選ぶことに。
今日は、袱紗は一度も鳴らず。二度目に挑戦?したら、それは男性だけと言われました。
前回、東京行でお休みだったNaさんは、梅の花の深い筒茶碗を選んで。
冷めにくい筒茶碗は、冬に使われるもので、今月まで。布巾の扱いが少し違いますし、茶筅も少し長めの茶筅を使うことがあるそうです。
主菓子は、大きな短冊形の羊羹が入っていました。羊羹の甘さと、お薄茶はピッタリです。

棚は、変った形のもので、棗は、はじめてみるものでした。
水差しは、釉薬がツルツルと光っているので、高取焼だと分りました。
三人目、Noさんは立礼式です。
テーブルの上にはどっしりとした感じの水差しが置いてあります。
備前焼で、彫が入っていて、片面は白っぽく、反対側は火襷が入った赤黒い色で、景色がガラリと違います。
選ばれたお茶碗は真っ白で貫入が深く入った鬼萩と言われるお茶碗です。
替え茶碗は、三か所に黒い模様が入った筒茶碗です。

棗は、「宝尽くし」といって、打ち出の小づちや、色々おめでたい絵が描いてあります。
お干菓子は朱塗りの漆のお盆に紅白の梅の花落雁

お昼に、イタリアンのカニ缶を使ったパスタを作ってくれた夫は、ず〜っと前の職場の元同僚二人と定期的に会っている会で夕方には梅田へ出かけていますので、私も落ち着いて皆さんのお話を聞くことが出来ました。
老人会の会長さんのNoさんは、つい先日も箕面市の介護についての勉強会をしたところだとのこと。
両親がもし入りたいと言えば、施設の選び方も教えてもらえそうなので、その時はお願いしますね、と頼んだり。
「来月はシンガポールから娘が入学を控えた孫を連れて帰国するので」と、もうお一人も、「助っ人で東京へ行くことになりそう」という事で、お稽古日は早目の中頃に決めて、5時過ぎ外へ。
帰ってから、すぐ部屋を暖めて父のケイタイに電話、待ってたように両親がすぐやってきて三人で遅めのお茶の時間に。父がやっと落ち着いてきたようで一安心です。この日の午後はたっぷりのお茶腹でした。