11月のお茶のお稽古


11月は6日に箕面生涯学習センター内のお茶室「箕楓軒(きふうけん)」で先生がお当番のお茶会がありました。その直前の10月のお稽古から炭火を使ってのお茶でしたので、25日(金)、3回目の炭を入れた炉でのお茶になりました。
先生のお宅に着いたのが少し早く、お庭の紅葉したニシキギや、控えの間の縁先の横の斑入りのツワブキの黄色い花、玄関先の黄色と赤の千両の実を写真に撮りました。
玄関に入って挨拶するとキッチンの方から声がしました。お部屋に入ると、筧のところの千両にはオレンジ色の実がついています。南の方を見ると下向きに真っ赤な実をつけている万両も見えました。


車の音がして二人が来られて、
先生がスライスした柿の実に
フォークをつけたお皿を三枚
お盆にのせて出てこられました。
先生の実家の柿の実だそうです。
トロリとおいしい柿でした。
種の多い柿をお客さんに出すとき、
こういう切り方が食べやすくて良いのだと思いました。
炉に伏せてあった紙製の蓋が取り除かれて
炉の中に赤くなった菊炭が見えます。

掛け軸は「開門多落葉」。聞かなくても読めるようになりました。そして信楽のひょうたん型の花瓶に先ほどのニシキギと椿のつぼみ。ひとしきりおしゃべりをして、私から水屋へ。

お棚は塗りの施されていない白木のまま、
それに形が長方形で二段目の棚は斜めに切ってあります。
変わったお棚です。
その上にこれも黒漆ではない茶色の棗(なつめ)。
蓋と身に葵の花の模様が見えます。
そして水差しが丹波焼のふっくらとふくよかなツボ。
正面にかわいい笑窪もついています。
お茶碗は箕面焼の先代の松田さんが焼いたお茶碗と京焼の吹き寄せの絵柄のお茶碗を選びました。


お二人が選ばれたのは紅葉した蔦の葉模様と、桐の花を描いた京焼のお茶碗。
主菓子は紅葉を思わせる色の練り菓子、漆塗りの一貫張りの箕に菊の落雁、葉の形を抜いて粉糖のお菓子。


二人が正座してお点前を二服ずつ。
三人目のNさんは膝が悪いので、
電熱をはめ込んだ立礼式のテーブルで。
テーブルの上に置いてある水差しは古いものとか。
なかなか大胆な鳳凰の絵柄だと思います。
来月、今年最後の月のお稽古日を決めて終わりました。
熱いお抹茶が本当においしい季節です。