≪押しつけ憲法≫は間違い(報道ステーション)

◎先週、2・26の金曜日の「報道ステーション」は、安倍首相の祖父に当たる岸信介首相時代の憲法調査会の肉声テープを公開して、憲法九条の「押しつけ論」が間違いであることを放送。なかなか思い切った内容でした。
蛙ブログの26日付のトラックバック欄、「戦争放棄」をマッカーサーに伝えた幣原喜重郎首相を取り上げた2013年のブログにヒットされていました。この記事は私もよく覚えています。これは、憲法問題を丁寧にフォローして取り上げておられる「小海キリスト教会牧師所感」さんの記事を引用したものでした。

「本の案内人」‏@fc2books
憲法九条「戦争放棄」は誰が?(幣原喜重郎の「深謀遠慮」) - 四丁目でCan蛙 (id:cangael) http://d.hatena.ne.jp/cangael/touch/20130310/1362879592

2013年の記事だが、今、この時に読むと感慨深いものが有る。
幣原喜重郎 ♯九条 ♯戦争放棄

◎ところで、26日の「報道ステーション」の内容を、「晴耕雨読」さんが、「>いやあ,報ステやるなあ。岸時代の憲法調査会のやりとり流してる内容がすごい。:萩原 一彦氏」というタイトルで取り上げています。その中の一部をコピーさせていただきます。丁寧な内容の全文は是非コチラで:http://sun.ap.teacup.com/souun/19545.html

「>いやあ,報ステやるなあ。岸時代の憲法調査会のやりとり流してる内容がすごい。憲法9条は、幣原総理(もちろん日本人!)の提案だったと! マッカーサーの証言もあるよー。」


「> ‏報ステで岸時代の憲法調査会の肉声テープを公開。「占領下で敵国に押し付けられたみっともない憲法」というフレーズ(安倍首相もこれをコピー)を主張しているのは、敗戦時に公職を追放されて復帰した人々自分たちのかつての権力を取り戻そうとしているようにしか聞こえない。」

◎幣原首相の提案によるものだと知ってはいても、こんな風に、漫画で広く一般に知らされていたことにはビックリです。それが、その後、「幣原」が「マッカーサー」に差し換えられ、「GHQに押し付けられた」となる経緯。これは日本人が知らなければならない戦後史の大事な一頁ですね:


報道ステーション。59年前、安倍の祖父、岸の作った憲法調査会の音声データを公開。戦争放棄憲法9条は米国ではなく、当時の幣原首相が発案してマッカーサーに申し出た条文だったと、幣原首相に取材した記者、そしてマッカーサー自身も書簡で明言。「押し付け憲法」こそがペテンという事だろう。



木村草太氏「憲法とはこの国をこの国たらしめているルール、将棋が将棋のルール無しに存在しないように、国家というのは憲法なしに存在しない。国家を大事にするのは憲法を大事にすることでもある。今の憲法に憎しみを持っている方は、それから開放されないと、建設的な改憲論は永遠に不可能だ。

◎先週水曜日のNHK歴史秘話ヒストリア」は、2・26事件を取り上げていました。時の総理大臣の顔も知らないで、押し入った兵隊たちは、身代わりの弟の大佐を殺して、目的達成と思っていたとか。秘書官と憲兵が、潜んでいた総理を、見張りの目を掻い潜って、救出。総理は責任を取って辞任。総理大臣官邸で犠牲になった5人を終生弔ったというお話でした。あれから80年。この事件の6年後には第二次大戦開戦でした。当時と今を重ねて見ておられる方の記事です。有田芳生さんのツィッターで見つけました:

有田芳生 ‏@aritayoshifu · 2月26日

沖縄・宮古島の喫茶店で「沖縄タイムス」を読んでいたら、森まゆみさんの「ニ・ニ六事件80年」についてのインタビュー記事がありました。「60年以上生きてきて今が一番怖い。『戦前』なのかもしれない、と」。同感。