5月の庭と憲法


5月の素晴らしいお天気が続いています。昨日は夫が前日の夜、夜行バスで立山へ向かいましたので、朝、Sさんに電話。午後のお茶を一緒に過ごすことにしました。こどもの日に家に一人でいるのは私とSさんだけ?かな。皆さん、お孫さんがいて、子ども夫婦と孫とのにぎやかな日を過ごされるだろうと、連休前にSさんに声をかけていました。

夫は、前日、パスタをお昼に作って、母も呼んでサンルームでランチ。父へのお土産はいつものように夕食のワイン用に小皿に取り分けたパスタ。昨日は先週の土曜日半年ぶりに届いた香住のお任せ鮮魚の中に入っていたイカでした。山へ行くからパスタじゃないよと母に言い訳してましたが、母は夫に、「気を使わなくてもいいよ、山へ行って遊べるのは幸せ、若くても行けない人もいるんだから楽しんでらっしゃい」と。「週一回は昼間からワインを飲めるので作ることにしてるのよ」と私からもフォロー?です。夕飯を食べお風呂に入ってから重いリュックを担いでタクシーを呼んで山スキーに出かけました。
午前中は洗濯日和なので大物の洗濯をして、クッションなどを入れ替え。本当に気持ちの良いお天気なので、サンルームの正面の扉を全開にしてみました。朝は生協さんの日でしたの、カステラと小倉餡パイも届いています。それに朝のコーヒータイムで午後はSさん来宅と母に伝えてあったので、お昼前買い物に出た母が柏餅を差し入れしてくれました。これで十分。
いつもより早く、チャイムが鳴ってSさんです。雑誌の「ハルメク」と「ステーション」を交換してから、私は前日読み終えた森絵都の「みかづき」を貸すことに。教育熱心だったSさんのことだからきっと興味を持って読まれると思います。そう言ってお渡ししました。教育熱心といっても8つ年下の彼女も私も二人の息子たちを塾にやった経験はなくて、我が家は長男だけが予備校体験者です。

それから、です、時勢の話、安倍さんの話、憲法の話で、思いっきり話しました。チャイムが鳴って出てみると、植木屋のミスターNさんです。前日、Nさんの奈良の実家の新茶と自分で焙じたという”ほうじ茶”と、そしてキャベツとスナップエンドウを自転車に乗って届けに来ていただき、母と半分ずつ分けたところです。丁度、Sさんに最初に淹れたお茶が、奈良産で今は京都に卸して宇治茶の名前で売られるというその緑茶でした。さっそく緑茶のお礼を言ったら、ほうじ茶のことを聞かれました。「焙じ方はあれでええ?」「昨日いただいて、すぐ飲んで、美味しかったですよ〜」「苦味はあれでええ?」「苦いとは思わなかったですけど〜」「ほんなら、ええわ」。渡された白い箱がずっしりと重いので、「これ何ですか?」と言いながら箱を開けると可愛いい真っ赤なイチゴがたくさん入っています。「わぁ〜きれい! おいしそう〜! いいんですか〜〜母と分けますね〜」。毎年、この時期には無農薬のイチゴをドッサリいただきます。無口なNさん、そのまま自転車に乗って帰ってしまわれました。本当にいつもご親切にありがとう!です。
さっそく、イチゴを二人分、洗ってガラスの器に入れて、出しながら「マヨネーズかける?」と私が言ったらしい。Sさんが、ギョッとして、「え〜!今なんて言った?」「え〜と、マヨネーズ?じゃなくて、ヨーグルト」「ビックリした〜そんな食べ方あるんかと思った〜しっかりして〜」「ごめん、ごめん、ヨーグルトのつもり。牛乳にしようか?」と牛乳をかけることに。甘味は控えめながら酸っぱさのないスッキリしたイチゴの味が爽やかでした。

さて、憲法記念日の安倍首相のメッセージの話になりました。「2020年って、あと3年、よく言うね。よっぽど自信があるのかしら」「私、ブログ、もし、憲法改正になったら止めようかな、ちょうど後期高齢者になるし。でも、日野原さんに言わせると75歳からが新老人よね」とか出だしはへこみがちでしたが、二人で話しているうちに安倍さんのやり方に二人で腹が立ってきて攻撃的?にもなりました。安倍さんの理念とか節操のなさとか悪口?言った後は、その強気な強引さとSさん曰く”バランスの良さ”に感心したりでした。
まず、このビデオメッセージは、二つの憲法改正を目指すいわば”身内”の集会(一つは日本会議系)の中で発表されたものです。Sさんは、その日BSフジで自民党の石破さんと共産党の小池さんの対談番組をご主人と一緒に見ていたそうです。その中で石破さんは、自衛隊を明文化するなんて話は自民党でも聞いたことがないと言われたとか。同じ自民党の中でも、常識的で普通の日本語が通じる人がいるんじゃないの。騙したり前言翻したり裏切ったり何をするかわからない安倍さんより、まだ石破さんや岸田さんのような人たちの方がマシじゃない、なんて話にも。

自衛隊の明文化は、公明党の加憲の考えを取り入れたもの、そして、高等教育の無償化は維新の考えを取り入れたもの。憲法改正は、自民党公明党と維新とでやっていきますというアピールで、安倍さんとしては、森友以後でも高支持率を得ている今のうちに党是の憲法改正をやっとかないと応援団がウルサイ。とくにウルトラ右サイドの人たちには、変えるけれど9条の1,2項はそのままにして触らないよと抑えているのではないか・・・これがSさんの言う「バランスの良さ」で、安倍さんなりに現実的なのではないかと思います。反対が少なく賛成しやすい項目だけに限ってお試し改憲をオリンピックまでに。韓国との問題でも、行き過ぎてアメリカから咎められると微調整するし、この辺がうまいというか、実績を積み重ねてなし崩しにしていく手法はだれか裏で頭のいい人たちが筋書きを考えているのかね〜なんて話にも。
それに引き換え、野党側はどう? 「民進党は早く細野さんなんか出してしまえばいいのに・・・」「小沢さんとこ、言うことはまともでいいことなんだけど吹けば飛ぶように小さくなったし」「山本太郎、ちょっと物言いに問題あるし、あのままでは引いてしまう人がいるよ〜」「やっぱり、共産党が名前を変えてリベラルの先頭に立つくらいでないと日本は変われないよね〜」と私。「でも、共産党は無理、変わらんと思う」とSさんがきっぱり。

「3年って早いよ〜。そのとき、あんなに心配してたけど、やっぱり日本人捨てたもんじゃない、結局、安倍さんたち何にもできなかった…なんて言ってるかもしれんし〜」「そうね、憲法についての世論調査でもはっきり出てるし」と私。「そうやん!」と気を取り直して、お開きにしました。
◎最後にNHK憲法についての番組(Nスペ)と世論調査を:
憲法記念日の前に、NHKスペシャル憲法70年 “平和国家”はこうして生まれた』が放送されました。憲法九条は幣原喜重郎氏が提案したという話は知っていましたが、ここで取り上げられたのは新しい事実でした。リテラの記事が番組内容を詳しく伝えています。
9条の条文は日本人がつくっていた! NHKが“日本国憲法GHQの押し付け”を真っ向否定する検証番組2017.05.02(http://lite-ra.com/2017/05/post-3127.html

周知の通り、憲法9条は「戦争放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」を明記した“平和主義”の要だが、安倍首相をはじめとする改憲タカ派は、9条も含めて“日本国憲法GHQから強要された”なる「押し付け憲法論」を振りかざし、強引に改憲を主張してきた。
 しかし、NHKがつぶさに紹介した制定過程の歴史的事実は、憲法アメリカからの「押し付け」などではなく、当時の日本人たちによる多大なる労力と議論によって築き上げられたものであることを明白にしている。
 番組が主に取り上げたのは、敗戦の翌年、1946年7月から開催された帝国憲法改正小委員会での議論だ。戦後、46年4月に初の普通選挙を経て、GHQ草案をもとにした政府案の修正議論を担った同小委員会は、のちの首相・芦田均を委員長とし、各党議員合わせて計14名で構成された。当時は「秘密会」扱いで、その記録が公開されたのは実に1995年のことである。

憲法記念日の3日のNHK夜9時のニュース。世論調査の結果が発表されました。


注目すべきなのは「改正必要あり」と「必要なし」が近くなっていること



そして15年間の著しい変化は若い人たちの間で「改正必要あり」が大幅に減ったこと
 70代の男性のみ、15年後の「改正必要」が上回っています?



↑そして、戦争への危険を感じる今だからこその憲法九条への圧倒的支持

◎『そもそも憲法とは?』の基本について:



小沢一郎(事務所)‏ @ozawa_jimusho
安倍総理は以前国会答弁で「憲法で国家権力を縛るというのは絶対王政時代の旧い考え方」との珍説を披露したその総理が2020年憲法改正という目標を明言。冗談にもならない憲法改正云々言う前にまず憲法立憲主義の勉強を。そしてこのような総理の下での憲法改正は断固阻止しなければならない。


内田樹;
 @levinassien
・安倍首相の改憲論は二転三転して焦点が定まらないことにメディアはご不満のようですけれど、あれは「改憲」じゃなくて「廃憲」なんです草案をみればわかるとおり、「憲法を停止して、国会を閉じて、政令をもって法律に代える」独裁体制を法的に正当化するためのものなんですから。

だって安倍首相は「権力者をしばる憲法などというのは時代錯誤だ」って言ってるんですよ。「権力者をしばることのない憲法」を「憲法」と呼ぶのは背理です安倍さんのめざしているのは「改憲」じゃなくて「廃憲」です。そういう呼称に統一することをご提案いたします