小林節氏「国民怒りの声設立宣言」全文

先日、そろそろ、あの垣根のバラも咲いてる頃かな…と寄り道をすることに。
子どもたちがソフトボールの練習で「20(棟)裏」と呼んでいた公園の北西角のスウェーデン住宅の垣根に向かいました。
咲いていました。満開とは言えませんが、淡いピンクの縁取りのある優しい花が咲いています。

◎いつも政治向きのことではお世話になっている「日本がアブナイ!」さん、小林節氏の新党設立について、その日の「設立宣言」全文を掲載した産経新聞を取り上げておられますので、コピーさせていただきます。タイトル「小林節怒り新党を設立。無党派の受け皿となり、安倍退陣を目指す。」(http://mewrun7.exblog.jp/24369278/)より:

 昨日9日、当ブログでもよく取り上げている小林節氏(憲法学者)が、参院選に向けて政治団体「国民怒りの声」の設立を発表した。(・o・) 


 まだ小林氏の会見や関連記事を全部読んでおらず。同氏の考え、意図をつかめていない部分もあるので、mewの見解は改めて後日に書きたいと思うのだが・・・。


 とりあえず、小林氏が記者会見で読み上げた『国民怒りの声設立宣言』と小林氏の考えについて書かれた記事をアップしておく。(・・) <小林先生はもう10年ぐらい前から当ブログに登場しているのよね。産経新聞はこのような会見でも詳報を載せてくれるので、その点は有難いです。>


☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆


 
『小林怒り新党”発足会見(上)「安倍内閣には一日も早く退場してもらわなければならない」


 憲法学者小林節氏は9日、東京都内で記者会見し、参院選に向けて政治団体「国民怒りの声」の設立を発表した。小林氏は「平和の推進に逆行する政策を確信を持って推進している安倍内閣には、一日も早く退場してもらわなければならない」と主張。また、自民党にも民進党にも共産党にも共感できない有権者の「代弁者たらんとして第三の旗を立てることにした」とも訴えた。会見の主な詳報は次の通り。




 小林氏「えー、あのー、たくさん議論しても混乱するので、私の手書きの『国民怒りの声設立宣言』と題したモノを読み上げる。その後、時間の許す限りいかなる質問にも答える。読みます。


 政治の使命は国家権力を用いて主権者国民の幸福を増進することに尽きる。国民にとって幸福の条件は自由と豊かさと平和である。


 しかるに安倍政権は、まず世界のどこででも戦争のできる法律を成立させてしまった。その理由として中国と北朝鮮の脅威からわが国を守るためと主張している。しかし、両国の脅威がわが国の専守防衛を実際に超え得るかは疑わしい。そして何よりも憲法9条が軍隊の保持と交戦権の行使を禁じているために海外派兵はできないとしてきた政府自らの解釈との矛盾を説明できていない。それは政府自身が公然と憲法を破ったことになる


 これが立憲主義の危機であるつまり権力を一時的に託されただけの立場にある政治家が主権者国民の最高意思である憲法を無視して勝手に行動を始めたことを意味する。これは国民主権国家における主客転倒であり、許されることではない


 次に、安倍政権は政府が秘密に指定した情報を永久に秘匿できる特定秘密保護法を制定してしまった。これは自由主義社会に例のないもので、主権者国民の知る権利を封殺し、ジャーナリストの報道の自由を奪うものである加えて放送法を悪用して政府にとって耳の痛い言論人に不公平のレッテルを貼り、順次、論壇から追放している。これは民主主義の前提である言論の多様性が保障された社会の圧殺である。


 また、今回の消費税最増税中止の雲行きを見ても明らかなように、いわゆるアベノミクスは失敗している年金基金の投機的運用による損失も深刻である。加えて戦争法の制定に伴う防衛予算の突出は着実にわが国の富を減殺していく。米国の経験を見るまでもなく戦争は確実に国家財政を破綻に導くものである。



 さらに海外派兵を可能にした戦争法がこれまで70年にわたり平和でいられたわが国に戦争の危険を現実のものにしてしまった。これはまた国際社会における平和国家としてのブランドの放棄でもある。


 このように政治の使命、つまり主権者国民の自由と豊かさと平和の推進に逆行する政策を確信を持って推進している安倍内閣には一日も早く退場してもらわなければならない。


 そのために現行選挙制度の下では自公に学んで野党は誠実に選挙協力をしなければならないと私たちは熱心に主張し続けてきた。その結果、参議院1人区での野党統一候補の擁立は着実に前進している。


 他方、比例区に野党は統一名簿で参加せよという私たちの主張は理解が得られていない統一名簿方式のメリットは二つある第一はこれまでバラバラに戦って野党各党が無駄にしてきた莫大(ばくだい)な死に票も統一名簿であれば合算されて確実に議席を生むという事実である第二が野党共闘の本気度を示すことによりこれまでは『どうせ政治は変わらない』と諦めて棄権してきた3割以上もの無党派層に『今度こそ政治が変わるかもしれない』という期待感を抱かせ、投票所に向かわせる効果がある。(産経新聞16年5月9日)』

PS★全文かと思っていましたが、今朝の「ウィンザー通信」さんでは、小林氏の手書き宣言文の写真が掲載されていました。それを見ると、産経の「…効果がある。」の後にはまだ宣言文の続きがあり、7項目の基本政策が書いてあります。貼り付けます。

(引用元:「小林さん、事実無根のデタラメで『緊急事態条項創設』を煽る櫻井氏を、とっ捕まえてやっつけてください!」http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/f4bae0349285db946133c99d9aed31bf
◎つづいて、「BuzzFeed Japan 5月9日(月)」から、後半の一部をコピーです:

質問に対して、ぽんぽん答えていく。


曰く、団体名「国民怒りの声」も「10人の仲間」との多数決で決めた。小林氏は本心では反対だったが、自分の主張を安倍政権に聞いてもらえなかった「怒り」を団体名に込めた。短期決戦であり、名前を覚えてもらうためにインパクトの強い団体名にしたという。


曰く、アメリカの大統領選で民主党から立候補を目指すバーニー・サンダース上院議員に刺激を受けた選挙資金はクラウドファウンディングで集める、クラウドファウンディングで反応を試し盛り上がらないなら、やめる可能性もある。自ら声はかけないが、小林氏を含めて比例区で少なくとも10人の候補者を集める。



僕らの発想は裾野を広げる。民進党でも、共産党でも、社民党、生活もそれぞれの固定客がいる。(固定層以外の)中間層は棄権するしかない。今のままでは棄権してしまう有権者の受け皿が必要だ。選択肢がないなら、自分が立とうと思ったんです」

  威勢のいい言葉が次々と飛び出すが、肝心の候補者はどこから出てくるのか。

広く空に向かって『公募』と声をかけます。思いがたぎったら来てください。特定のグループ、個人にお願いはしない」。具体的な候補者選定はまだ進んでいないことが明らかになった。


基本政策は「ブレーンによって、5月中にさらなる具体化、ブラッシュアップをする」という。


会見後、小林氏はBuzzFeed Newsの取材にこう話した。


本当に決断したのは昨日の夜かな。日本全国歩いて、優秀な人がいるのを知ったわけ。そういう人がインターネットで広く、公募したらきてくれると期待しているの。いまは僕の個人プロジェクト」』

* * * * *

◎「日本がアブナイ!」さんも、小林氏が、野党共闘について、民進党の一部の煮え切らない人たちに「怒り心頭」のあまりの「新党設立」であり、これが選挙戦で本当にうまく安倍打倒に働くかは不明で、期待しつつ見守る感じで、最後は毎日新聞の引用で締めくくっておられます。

ただ、『新団体設立は政権批判票をさらに分散させかねない。野党は「どういう団体か全容が判明していない」(民進党長妻昭代表代行)などと冷ややかで、小林氏自身、会見で「私が望む形で野党共闘が実現して、私の存在が邪魔になれば応援団に戻りたい」とも語っている』とのこと。(毎日新聞16年5月9日)


◎何事もやってみなければわからない。それも野党共闘の邪魔にならない方法で。それで駄目なら撤退もありなんですね
何年か前、「モーニングバード」の玉川徹氏の「そもそも総研」で、改憲派だけど許せないと言っている憲法学者として小林節氏が取り上げられ、その時、初めて顔と名前が一致しました。それから、ず〜〜と、一貫して、安倍政権の反憲法、反民主主義的やり方に反対してこられたのを見ていました。学者でありながら、論ずるだけにとどまらず、SEALDsの活動を応援したり、デモで歩いたり集会で演説したり、言行一致の責任感のある方だと思ってきました。今度の選挙では、反安倍の無党派、1人区で共闘が成立している場合は問題なしだけど、その他の地域で、民進党共産党に一票は踏み切れないという人たちを、是非「国民怒りの声」に、集めてほしいと思います。本当は、これで民進党の目が覚めればいいのですが、無理かな〜。


国民怒りの声 ‏@Kokumin_nokoe · 24時間24時間前

「国民怒りの声」のウェブサイトなどを開設しました。
ホームページURL: http://kokumin-no-koe.com/
facebookhttps://www.facebook.com/kokuminikarinokoe/
#国民怒りの声