◎リオ五輪、いよいよ閉会式。日本のメダル獲得数が41で史上最多とか。アスリートの頑張りは素晴らしいですが、新聞の扱いが、一様にスポーツ紙化したのは、ちょっと不気味。これから4年間・・・どうなることか・・・
小張 學 @manauwf · 23時間23時間前
NHKおはよう日本が今朝解説した「五輪開催5つのメリット」。「①国威発揚」「②国際的存在感」…。五輪憲章の説く「オリンピズムの根本原則」平和、人権、差別撤廃は…もはや眼中にない「民族の祭典」。
◎「晴天とら日記」さんの8月19日の記事は、<「政府は沖縄に機動隊員を送り込み、抗議活動を封じることで憲法の "ミイラ化"を加速させている.やりたい放題を許してはいけない」by.アーサー・ビナード>というタイトルで、東京新聞に掲載されたアーサー・ビナード氏の記事を取り上げています。オリンピック競技の写真と記事のあとで引用されているツィートをコピーです。(引用元:http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/52283753.html)
Siam Cat_036
@SiamCat3
「今、憲法の権利を使って行動しているのが高江の人々」それを政府は機動隊を投入して圧殺しようとしている。高江を守ることと憲法を守ることは直結している。
米国人である詩人のアーサー・ビナードさんの方が日本人よりも遥かに危機感を持っている。
◎この東京新聞の記事(↑)( http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016081902000122.html)を文字にしてありますので、全文と写真もコピーさせていただきます:
■東京新聞・こちら特報部 2016年8月19日 【検証用資料として】
詩人アーサー・ビナードさんが見た沖縄・高江
米国出身の詩人アーサー・ビナードさんは、この終戦記念日を沖縄で過ごした。訪れたのは、米軍のヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)の建設工事が進む沖縄県東村高江地区。緊迫するゲート前で、反対する住民らとともに座り込んだ。戦後七十一年の夏の日、日本国憲法を語り続ける詩人は、沖縄でどんな日本の姿を見たのか。 (池田悌一、木村留美)
ヘリパッド建設「辺野古と同根」
ビナードさんは十二〜十六日の五日間、米軍北部訓練場N1地区ゲート前に住民らとともに立った。土ぼこりを上げながら資材を運び入れる大型トラックの列の前に立ちふさがろうとしたが、機動隊員らに排除され、ゲート内に吸い込まれていく車列を見つめることしかできなかった。
「高江は希少な生き物がたくさん暮らすやんばるの森の心臓部。へリパッドができれば、オスプレイが上空を飛び回り、生物たちは猛烈な爆風と高熱にさらされる。森を殺すことは止めないといけない」
日米両政府は一九九六年、北部訓練舗の約半分に相当する四千ヘクタールの返還に合意したが、返還区減にあるへリパッドを残る区域に移す条件を付けた。
ビナードさんは「そもそも返還予定地は米軍がほとんど訓練で使っていなかった区域。新たに森を破壊するわけでしょ。これを『移設』という言葉で表現するのはまやかし。米軍は計画的に新へリパッドを建設して訓練のパワーアップを狙っているだけだ」と批判する。辺野古の新基地建設計画も、自然破壊をいとわない姿勢が「高江の問題と同根だ」という。
ビナードさんは昨年六月、今年の二月と六月にも高江を訪れている。今回は先月二十二日、全国から大量の機動隊員が現地に派遣され、ゲート前のテントが強制撤去されたとき、現場に居合わせられなかった「悔しさ」を抱えながらの訪問だった。
滞在中、ゲート前では県外から訪れた人に現状を説明したり、沖縄戦を経験した切り絵作家の絵本を地元の高校生たちと一緒に朗読したりした。「僕は米国籍の人間。ゲート前に立つことで一石を投じたかった」
米国ミシガン州出身のビナードさんが来日したのは一九九O年。エッセー集「日本語ぽこりぽこり」が評判を呼ぴ、テレビやラジオでも活蹴する。二O一一年、東京から広島に移り住んだ。
沖縄との出合いは十五年ほど前。妻と旅行で訪れた際、地元の人たちに何度も米軍人と間違えられ、「東京は幻想で、沖縄が本当の日本なのでは」と思うようになった。
今回の高江訪問は終戦記念日と重なった。ビナードさんは「沖縄では『米軍北部訓練場』と名付けられただけで、自分たちの森すら自由に散策できない。七十一年前の八月十五日は『戦争が終わっていない状態が始まった日』だったのではないか」と疑問を投げかける。
今、米国人として何ができるのかを自問する。米国の退役軍人らでつくる平和団体「ベテランズ・フォー・ピース」が十三日、へリパッド新設の中止を求める緊急決議案を全会一致で可決した。「米国ではタカエもへノコもほとんど知られていない。だが、希少な生きものが時代遅れの訓練の犠牲になると分かれば、それを肯定できる米国人はそうはいないはずだ。僕も今後も沖縄の現状を母国に伝え続けていく」
★デスクメモ★
米国の画家ベン・シャーンが描いた第五福竜丸の絵に、ビナードさんが文章を付けた絵本「ここが家だ」は、何度も読み返したくなる作品だ。悲劇を忘れないという決意に添えて「わすれるのをじっとまっているひとたちもいる」。沖縄の叫びに重なる。そこはみんなの「家」なのに。(洋) 2016・8・19
「憲法骨抜き」の米国 日本も後追い
主権 失う瀬戸際
憲法との出合いは九O年の来日直後にさかのぼる。九一年一月に始まる湾岸戦争の「前夜」。米軍を中心とする多国籍軍に日本も「貢献」することが求められ、日本政府は急ごしらえの「国連平和協力法案」を国会に提出した。自衛隊の海外派遣が検討されたが、違憲性が問題観されて廃案になった。「米国ではとっくに憲法なんて死んで『ミイラ化』している。なのに、日本では憲法が歯止めになって自衛隊を派遣できなかった。権力がやりたい放題にできないことを初めて知った」と、感銘を受けた。
それから四半世紀が過ぎた日本では、衆参両院の三分の二以上が「改憲勢力」に占められ、憲法改正が現実味を帯び始めている。その姿は「憲法が骨抜きにされた」米国を後追いしているようにみえる。
ビナードさんは、一九四七年にトルーマン大統領の下で成立した国家安全保障法を「米国憲法のミイラ化の始まり」と位置付ける。宣戦布告の権限は議会にあるが、大統領が決断できるようになり憲法が形骸化。米国は朝鮮戦争、ベトナム戦争へと突き進んだ。日本でも昨年安保関連法が成立したわけだが「六十九年前に米国がしたことを和訳したにすぎない」と嘆く。
今年五月には米国の現職大統領として初めてオバマ大統領が広島を訪れる出来事があった。オバマ大統領の広島での演説を評価する声は国内外で少なくないが、ビナードさんは「広島訪問はオプションにすぎず、立ち寄った岩国基地でのオスプレイのPRこそが主目的だった」と冷ややかだ。
地元のテレビやラジオ放送で同時通訳にもかり出されたビナードさんは、リアルタイムで聞いたオバマ大統領の演説を「薄っぺらい誰でも言えるものだった」と切り捨てた。
とりわけ違和感を持ったのは、オバマ氏が「核を保有する国々は、(中路)核兵器なき世界を追求する勇気を待たなければならない。私が生きているうちにこの目標は達成できないかもしれないが、たゆまぬ努力が大惨事の可能性を小さくする」と演説した部分。「オバマ大統領は自分に決定権があるにもかかわらず、生きているうちに達成できないかもというのでは、まるで人ごと。『核なき世界』をうたったO九年四月のプラハ演鋭から七年の月日があったのに、行動が伴ってこなかった」
さらに今夏、十五日付で米紙がオバマ政権が模索している核兵器の先制不使用政策に、日本の安倍晋三首相が反対する意向を伝えたと報じた。ビナードさんは「核兵器の先制不使用なんて『核なき世界』のずっと手前の議論。にもかかわらず、それすら邪魔をするのであれば、唯一の被爆国と言いながら次の被爆国をつくろうとするひきょうな国の批判は免れない」と憤る。
憲法が揺らぐ夏、ビナードさんは「日本人が権利や生活の全てを失うか守るかギリギリのところにきている」と危機感を募らせる。
「自民が一二年示した改憲草案は、大日本帝国憲法と同じで権力に歯止めをかけるものにはなっていない。憲法風味の偽物だ」と指摘しながら、「都会に暮らす人たちは気付いていないかもしれないが、今、憲法の権利を使って行動しているのが高江の人々」と強調する。
「政府は沖縄に機動隊員を送り込み、抗議活動を封じることで憲法の『ミイラ化』を加速させている。やりたい放題を許してはいけない」