「TPP引けない理由」と「英語にない”kaketsuke-keigo"」と「南スーダン現地からの写真」

(「西光寺さんへ」に次いで2つ目です)
◎<ロシア通信の22日によると「ロシア太平洋艦隊の機関誌の報道として、北方領土択捉島国後島に新型の地対艦ミサイル「バスチオン」と「バル」をそれぞれ配備したと伝えた」>ということです。プーチンさんを山口に招いて何を話すんでしょう。そして、TPP。安倍首相自ら「アメリカ抜きのTPPなんて意味がない」とすがるようなメッセージを発した直後にトランプ氏のつれない「離脱宣言(?)」。それなのに「後戻りできない」。どうしてこんなに執着するのか、その理由を東京新聞が記事にしています。数を頼りにやりたい放題、独りで裁いてきたツケが回ってきそうですね、それで退陣ならまだいいけど…本当のツケを払うのはいつも国民なんですが。

内田樹さんがリツイート
南青山(「沈黙はファシズムの承認」) ‏@minami_aoyama

今日の東京新聞記事。TPP関連予算1兆1900億円、すでに4800億円使っているとのことなんだ、ただのTPP利権ではないか政府がTPP推進にこんなに一生懸命なのは、これらの利権絡みだったのかメディアもTPPは推進派だ。TPP利権にはメディア対策費も含まれているのだろう。

日本の予算1兆1900億円 米、TPP離脱を表明



 トランプ次期米大統領が環太平洋連携協定(TPP)から脱退する方針を表明した。日本政府はこれまでに約一兆一千九百億円の関連予算を組み、発効に備えてきたが、多額の税金を使う前提そのものが崩れかけている。政府は根底からの政策見直しを迫られそうだ。


 政府は二〇一五年度補正で四千八百七十五億円、一六年度当初で千五百八十二億円、一六年度補正で五千四百四十九億円のTPP関連予算を計上した。いずれも一五年十一月にまとめた「総合的なTPP関連政策大綱」に基づく措置だ。
 これらの予算の消化状況について、内閣官房TPP政府対策本部の担当者は「一五年度分は既に原則執行された。一六年度の予算も各省で適切に執行されている」と説明する。


 例えば経済産業省は、中小企業の海外進出などを後押しする組織を官民共同で設立。全国の商工会議所などで経営者らの相談に応じる。今年六月にはメキシコにも窓口を設けた。そのための予算は一五年度補正と一六年度当初で計二百四十一億円に上る。農林水産省は一五年度補正で、長野県富士見町のレタス保存用冷蔵庫や、石川県白山市のコメの乾燥施設の整備費などに補助金を出す「産地パワーアップ事業」に五百五億円を計上した。


 だが一兆円超の税金の使い道の前提になるTPPの発効は、経済規模の大きい日米両国の国内承認が不可欠だ。そもそも米国議会での承認は、これまでも足踏みする可能性があると予想されており、今後は政府の見通しの甘さへの批判が強まりそうだ。


 今のところ政府は発効の望みを捨てていない。安倍晋三首相は米大統領選後も国会審議で「TPPは終わっていない」と強調。だがトランプ氏はTPPに代わって日米二国間の自由貿易協定(FTA)に軸足を移す、と明言している。
 第一生命経済研究所の熊野英生氏は「参加国で統一ルールを作るTPPとFTAは似て非なるもの。米国から厳しい要求を突きつけられ、日本は貿易自由化に逆行する立場に追い込まれる懸念がある」と指摘する。政府が成長戦略や通商政策の再検討を迫られるのは必至だ。  (矢野修平)

◎「駆けつけ警護」の新任務。日本以外の国に説明できる言葉がありません。無理やりの独り裁きで何が何でも新法である安全保障関連法を使って実績を残して既成事実化を急ぎたいだけ。国連加盟国に通じないローマ字をグダグダ英語で説明して切り抜けるつもり…これまた東京新聞記事です。今報道の役割を果たしている新聞は東京新聞だけ? あとは政府の広報担当?

内田樹さんがリツイート
山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki

南スーダンに派遣された陸上自衛隊の部隊に、安全保障関連法に基づき付与された新任務「駆け付け警護」に対応する英語訳がなく、ローマ字で「kaketsuke−keigo」と表記していることが、22日の参院外交防衛委員会で明らかに(東京http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112390070349.html

カケツケケイゴ 英訳なし ローマ字表記を野党が追及



 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の部隊に、安全保障関連法に基づき付与された新任務「駆け付け警護」に対応する英語訳がなく、ローマ字で「kaketsuke−keigo」と表記していることが、22日の参院外交防衛委員会で明らかになった。


 政府は2014年7月、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更を行った閣議決定の英訳文書で駆け付け警護を「so−called“kaketsuke−keigo”」と表記。「いわゆる」を示す「so−called」との組み合わせで記した。

 ローマ字表記に続いて「攻撃を受けている地理的に離れた部隊や隊員を助けるために駆け付ける」を意味する英文の注釈をつけているが、駆け付け警護は、PKOに参加する他国に比べて武器使用が制約される日本独自の考え方に基づく任務のため対応する英語は今も存在しない。


 防衛省の辰己昌良総括官は「駆け付け警護は英語に直しづらい」と説明。南スーダン公用語は英語のため「英語で丁寧に説明することで、現地の理解は得られる」と強調した


 質問した日本維新の会の浅田均氏は「任務の説明には対応する英語が必要だ」と指摘した。
 駆け付け警護は離れた場所にいる国連職員らが武装集団に襲われた際、自衛隊が武器を持ち緊急的に助けに行く任務。 (新開浩)
東京新聞

PS
★★南スーダンについて、高世仁さんという方のブログ「高世仁の「諸悪莫作」日記」(http://d.hatena.ne.jp/takase22/)の「2016-11-17 駆け付け警護付与ありき」の中で、「このブログで書いてきたが、政府の理屈はむちゃくちゃだ。 「治安より『初適用』ありき」(東京新聞)、「付与ありき 要件限定」(朝日新聞)と大見出しにあるが、まさに「ありき」で、現実に目をつむっている。 
三浦英之記者(朝日新聞アフリカ特派員)が再び南スーダンに入り取材を開始した。ツイッターには危機感あふれるつぶやきが…」とツィートを紹介。最後のツィートは「いつもは原稿が記事になった後、個人的な思いを加筆してつぶやいてきた。でも今日だけは原稿にしていないものを流す。駆けつけ警護の付与判断に間に合わないから。代わりに翌日、新聞やテレビのニュースを見てほしい。そして考えてほしい。これは自衛隊の問題じゃなく、私たち日本国民の問題だから」と紹介されています、コチラです:https://twitter.com/miura_hideyuki