「鉄鎖につながれた内閣の奴隷」と沖縄の返還式典と「祝う必要ない」声明

(2つ目です)
◎今日は83歳になられた天皇誕生日。安倍首相が天皇を馬鹿にしているというリテラの記事を読むまでもなく、安倍内閣には敬意のかけらもなく単に利用して思いを遂げたいというのは見え見えです。ところが、すでに、昭和21年(1946年)に、故三笠宮さまが、「『死なない限り譲位できないのは、奴隷的拘束』であり、自由に譲位できないのは『鉄鎖につながれた内閣の奴隷』と化す、と批判されていたとか。

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki 12月19日
天皇退位認められぬのは「内閣の奴隷」故・三笠宮さま(朝日)http://www.asahi.com/articles/ASJDG5PXVJDGUTIL02V.html


・「三笠宮さまが戦後間もない頃につづった意見書は『憲法皇室典範改正法案要綱(案)』。


終戦翌年の1946年11月、皇室典範改正を審議していた枢密院に提出された」
「『皇位継承』の(続き)章では『《死》以外に譲位の道を開かないことは、新憲法第十八条の《何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない》といふ精神に反しはしないか?』と疑問を投げかけた」


・「手続きについては、天皇皇室会議に譲位を発議できるようにすることを提案。この自由を認めないならば『天皇は全く鉄鎖(てっさ)につながれた内閣の奴隷と化する』と厳しく批判した」


(続く)強烈な語感の表現だが、現在の安倍晋三首相の天皇に対する接し方を見れば、「天皇は全く鉄鎖につながれた内閣の奴隷と化する」という表現も決して誇張ではない時代が到来していると感じる。他人事として傍観する気にはなれない。

◎下記毎日新聞の三人の皆さんのような意見がなぜ有識者会議に反映されないのか。最初から天皇生前退位を認めたくない安倍政権が同じ考え方の日本会議関係者を半分以上も集め、「一代限りの特別法」でという卑怯なやり方が見え透いています。

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki

天皇陛下「退位」意向 識者の見方(毎日)http://mainichi.jp/articles/20160714/ddm/002/040/070000c 「おことば」放送前の7月14日には、こういう自由で核心を衝いた意見がメディアにも出ていた。今はパッタリなくなった。半藤一利「日本人がみんなして考えなくてはいけない」そのはずだが議論は低調なまま。

天皇陛下「退位」意向 識者の見方
・近代日本に譲位の発想 東大教授(日本近代史)・加藤陽子さん・慰霊の旅、一つの区切り ノンフィクション作家・保阪正康さん・70年、深い議論ないまま 放送大学教授(日本政治思想史)・原武史さん

20日池上彰氏の特別番組、途中から見たのですが、ちょうど安倍内閣がどうしてアメリカの言いなりなのかをやっていました。内閣の24人中21人が神道議員連盟日本会議、1人は公明党創価学会。宗教と政治、おかしくない? ネットで知る人ぞ知る内閣の構成ですが、テレビで堂々と話せる池上氏はエライ!

山崎 雅弘さんがリツイート
鈴木達治郎 ‏@tatsu0409
【いいね!】池上彰が安倍政権の正体をテレビで暴露!「神社本庁日本会議)と創価学会公明党)、2つの巨大宗教組織によって支えられている」「ジャパンハンドラー(アメリカ)の言いなり」http://健康法.jp/archives/25225

◎『仮に私が天皇だったら、「退位届」を政府と報道機関に出して、3か月後には職務を完全にやめようと思います。』というのは、こちら「村野瀬玲奈の秘書課広報室」のブログ(http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-7198.html)ですが、安倍首相一派に象徴天皇制が利用されるような時代になるなら、自ら廃止してしまいたいと今上天皇が考える可能性はあり得ると私も思うことがあります。

★昨日、22日は、沖縄県名護市では北部訓練場の土地返還を受け記念式典が開かれ菅官房長官ケネディ駐日米大使が出席。翁長知事は、訓練場でのヘリパッド工事の強引さなどに反発・欠席し、市民団体が開いたオスプレイ配備撤回を求める抗議集会(4200人参加)に出席しました。
今回の返還は20年前に約束されたもの。基地負担軽減と言いつつ、基地能力強化という米軍の本音が丸見え。あの重低音で体や家まで震えるというオスプレイの離着陸場が小さな東村高江を取り囲むようになったのを見ると、こんな風に完成してしまう前に政府が何とか米軍に言ってやれなかったものかと思います。そのオスプレイが事故を起こして無残な姿を晒した直後です。記念式典どころではないはずです。
★さて、「ウィンザー通信」さんが、「祝う必要ない」という海外識者の声明を紹介、続いて「サンデーモーニング」で放送された内容を書き起こしておられます。声明のあて先は、オバマ大統領、安倍晋三首相、翁長雄志知事、新里米吉県議会議長宛てで、「翁長雄志知事が東村高江周辺でのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)新設を止めるために、効果的な行動を起こさなかったと批判し「返還が周辺地域の軍事強化につながる限りは何も祝うことを見いださない」と強調。

この写真が目に入ってきた時、胸の奥がズキンと痛みました。
まるで、森が深くえぐられ、膿と血の混じった体液が滲んでいるかのように見えて、本当に苦しく、悲しい思いでいっぱいになりました。

いったいどうして、こんなことが起こってしまうのでしょうか?

今日22日は、この森の破壊を祝う日です
祝ってなるものか、と思っていたら、「祝う必要などない」という声が聞こえてきました。

「祝う必要ない」 北部訓練場返還式典 海外識者が声明
琉球新報】016.12.19
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-414577.html#prettyPhoto

★「サンデーモーニング」の放送を見逃した方はぜひコチラで全文を:<こんなこと祝うな!「51%の使えない土地を返して残りを最大限に開発し、オスプレイの訓練区域を広げる」>(http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/9a11d6a2d143d1fc980525b593112298