お茶にお菓子にお皿に袋


昨日は先週お誘いしたお二人を迎えてお茶を点てる日でした。年末の生協さんでお正月用品を注文する際、お抹茶を頼みました。今年に入って、我が家で未だお茶を点てていなかったので、先週ランチの時に声をかけてみました。
お二人の都合で昨日の火曜日ということになっていたので、前日、お茶菓子の準備をしました。ちょうど母の俳句の日で夫が車を千里中央まで出す日でしたので、私も母と一緒に乗って、地下街でお菓子屋さん巡りを。迷った末、鶴屋吉信の京観世に決めました。夫のお姉さんが京都に住んでおられた頃、お土産にいただいたことがありました。中に入っている書いたものによると、「京観世」の由来は、銘水の「観世水」の渦巻く様子を村雨米粉と餡を混ぜて蒸したものでほろほろとした形をしている)と小倉羹であらわしたものとか。真ん中の小倉が濃いあずき色、渦と外側にまぶしてある村雨は薄紫色です(↑)。
夫が、山へ行くというので、おにぎりを二つ握って渡し、熱くした豚汁をステンレス容器に入れ、夫はそれにカイロを巻き付けてお弁当に。ならし歩きということで15キロの荷物を担いで出かけました。10時過ぎ母に声をかけて二人でコーヒータイム。終わって、さあ、お客さんの準備です。
お盆を出して、お茶碗を三つ、お皿は、あずき色の京観世に合うのは・・・と薄いブルーグリーンに金彩で描いてあるお皿を選びました。


ストーブに薬缶をかけてどんぶり鉢を建水の代わりにして、お茶を点ててお出しすることに。
お菓子を食べて出てきたお皿の模様がトリ!と言われました。

ちょうど阪神大震災の日でしたので、その日の話になり、このお皿の話をしました。これは夫の上司の方から頂いた変わった色の九谷焼で大事にしていたのですが、あの地震の日、箕面は東西に揺れたので西の壁に沿って立っていた食器棚の中は10cm動いたようです。観音開きだった、下の段と上の段のお皿の一列目が全部落ちました。下に落ちたものに上から落ちたものが当たって割れました。このお皿は5枚揃えだったのが2枚は割れてしまいました。「今日、3人だからちょうど良いと思って使ったんだけど、もし4人だったら使っていなかった」と私。右の写真のお皿は5枚揃えの1枚だけが残ったので、京都で手に入れた竹細工のカニを乗せています。ところで、京観世のお菓子を乗せたお皿に鳥の絵が描いてあって、とり年に合うとは気づかなかった。酉年のトリは鶏だと思うけど、鳥もトリだから、ま、いいか。

一夜明けて今日ヨーガに行くと、Shさんが「これ使って」と手作りの袋を。昨日、お茶を点てるとき、いつも使っている布の入れ物を出していました。袱紗や扇子や懐紙、楊枝などお茶のお稽古に必要な小物を入れるバッグですが、始めたころShさんにいただいたものです。カーテン生地を使って、中が3つに分かれてとても便利。6,7年使って汚れてきたかな、洗濯しなきゃ…なんて言ってたら・・・。

「えっ!作ってくれた?」「昨日の今日で、まさか。家にあったのを持ってきたので、代わりに使って。中の芯は母の夏帯を使ってるの」と言われました。「ありがとう!! 来週の月曜日が今年最初のお稽古。使わせてもらうね」でした。昨日、「サイズ測ろうか?」なんて、もうおひとりの方と冗談に言ってたのですが、本当にありがとう!
さて、今日はヨーガが終わって真っすぐ帰る時、Sさんといっしょになりました。「キッザニア、始まりましたか?」と聞いたら、「キッザニアは休みなしでやってるよ!」でした。お兄さんがやっているキッザニアの従業員の若い女性4人を自宅にあずかって舎監さんみたいなお仕事をしているSさんですが、「大晦日も、お正月も休んでないよ」「え〜そうなの?」「お正月は、子供がお年玉もってたくさん来るから」「そう、稼ぎ時なの〜?」「そうよ〜」とのことでした。大人になったらどんな仕事があるのかを子供たちに教える事業を今は関東と関西に2つ、いずれ10店舗にしたいと日経新聞にお兄さんが書いておられたことがありました。子供たちがお年玉でそういう所へ行って遊び、教員志望や子どもが好きだという若いスタッフが相手をしながら仕事を教えるというのは確かに良い考えだと思います。それにしても、お正月も休みなしでやってるとは驚きました。関東のキッザニアについては「特別な1日」さんが、格差ということで触れておられました。関西は甲子園にあるそうですが、そういう所へ行ける子、行けない子という格差は生まれているんでしょうね。日本の子どもの未来、職業選択の自由も、経済的な格差によって違ってきているんでしょうね。一億総中流、なんて言ってたのは遠い昔話になりました。