2つの金曜デモ(再稼働反対&共謀罪反対)


★5月12日、金曜日、官邸前の再稼働反対と国会前の共謀罪反対の2つのデモに参加されたSPYBOYさんのルポを、いつものようにブログ「特別な1日」から。今回のタイトルは「読書『ダーク・マネー』と『0512再稼働反対!首相官邸前抗議 feat. #高浜原発再稼働反対』+『#金曜国会前抗議』」。
デモのルポの前の「読書」で紹介される『ダーク・マネー』というのは、「本文600ページ、脚注70ページもの大冊ですが、内容はシンプルです。コーク兄弟というアメリカの超大富豪を中心に富豪たちが近年 アメリカ政治に著しく影響力を持ってきている、ということを具体的に金の流れを挙げながら示した本」だそうです。
◎コーク兄弟といえば、昨年秋にNHKスペシャルで放送された「マネー・ワールド」を思い出します。あの中で大金持ちが政治に手出しする様子を取り上げていました。それがコーク兄弟。丁度大統領選の前で、番組ではトランプ大統領を支持しないことを決めた集会に参加した人にインタビューしていました。(NHKスペシャル「マネー・ワールド」◆第3集 巨大格差 その果てに:http://d.hatena.ne.jp/cangael/20161030/1477784639)(←コーク兄弟の写真あり:かなりのお年?)
★そのコーク兄弟についてですが、アメリカに1,2歩、あるいは3,4歩、あるいは10歩も20歩遅れてでも、アメリカ社会に追随している日本ですので、アメリカほどの大金持ちでなくとも、お金に物言わせて政治に口出しする人たちが出てくる可能性はありますね。そう考えると、怖い社会になりそうです。

日本にはコーク兄弟のような金持ちはいませんが(スケールがだいぶ小さいアパホテルの社長夫妻のような奴はいます)、日本会議という極右の草の根組織に地方から国全体が乗っ取られつつあります。この本、ボクは危機感を持って読みました。本自体はアメリカに対する知識がないと厳しいし、読みにくいです。でもロジックはシンプルなのでわからないところは流していけば3日で読めました。匿名の証言も含めてこれだけの内容を調べ上げたのはまさにジャーナリズム魂だと思います。(青字by蛙)


興味深い内容ですので、図書館にあったら、一読されるのは無駄じゃありません。金持ちや権力者がデマやフェイクニュースで一般大衆を操る、この本で描かれたアメリカの姿は日本の将来の姿の一つのシナリオでもありますから。


◎コーク兄弟の日本版が日本会議だとすると、日本は、今、首相はじめ内閣がすでに日本会議神社本庁に乗っ取られています。安倍首相は自民党の党内で決められた憲法草案とは別の日本会議改憲戦略を勝手に身内の憲法集会で総裁の肩書を使ってビデオメッセージで流したり、読売新聞を広報代わりに使ってアピールしています。日本会議の目的は、今年になって森友問題で漏れ出た幼稚園児の教育勅語の暗唱の映像で明らかです。今また、法務大臣ですら内容を把握できない平成の治安維持法共謀罪を通そうとしています。アンダーコントロールの嘘で決まった2020年の五輪開催を最大限に活用して思い通りの日本にしようとしている安倍首相。日本は十分危険水域ですね。

ということで、今週も#金曜官邸前抗議へ。
今日の午後6時の気温は20度。気持いいお天気です。上着を着なくても平気なくらい温かいですが、気分をアゲるために昨年買ったジャケットを着て出かけました。今日の参加者は主催者発表で700人。(太字by蛙)

◎高浜原発再稼働のニュース(共同通信)を紹介されていますので、記事を引用です:https://this.kiji.is/234724668572827651

高浜原発4号、17日にも再稼働司法判断で1年以上停止
2017/5/10 02:30


 関西電力が高浜原発4号機(福井県)を早ければ17日に起動して再稼働させることが9日、関係者への取材で分かった。4号機は新規制基準に合格し昨年2月に再稼働したものの、直後に電気系統のトラブルで緊急停止。同3月に津地裁が運転差し止めを命じる仮処分を決定し、1年以上停止したままだった今年3月に大阪高裁が仮処分を取り消す決定をしたため、関電は再稼働の準備を進めていた


 4号機が再稼働すれば司法判断で停止した原発の再稼働は初めてで、国内の稼働原発九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)と合わせ、4基となる。


★そして、昨夜はダブルで国会前のデモ参加です。こちらのデモの様子は、報道ステーション共謀罪のコーナーでもライブで紹介されました。
SPYBOYさんの共謀罪について:

確かにちょっと難しい話題かもしれませんが世論調査を見ても、まだ共謀罪に賛成の人が多いのは驚きです。ボクが言うまでもなく、与党が『一般人は対象外』と言い張る導入の論議治安維持法の時とそっくりだし、それでなくても言論や思想の自由を脅かされるリスクが高い法律だと思います。(太色字by蛙)


実態は役所が自分たちのやりたいようにやるための法律なんでしょうが、国会の議論も酷いし、世論も盛り上がらない。国民のほうも言論や思想の自由なんか要らないのかなあ(笑)。まともな議論もせず、都合が悪くなったら直ぐ強行採決通す法案は秘密保護法にしても安保法制にしても、今度の共謀罪にしても国民の安全や自由を脅かすような法案ばかり。こんなことばかりやってると、まともな人、能力のある人はどんどん海外へ行っちゃうでしょう。

★★それでは2つのデモとコーク兄弟については是非ブログ(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20170512/1494595118)を訪ねてじっくり読んでみてください。国会前のデモでは大学の准教授や弁護士の感動的なスピーチやわかりやすい解説もあったそうです。
昨夜の報道ステーションの写真二枚を並べてみます:デモのライブ中継の写真はSPYBOYさんのブログからお借りしました。


共謀罪について、ツィート欄で拾ったツィートを追加です:


山崎 雅弘さんがリツイート 田崎 基(神奈川新聞 記者)‏ @tasaki_kanagawa 5月11日
この秀逸なスタジオ造りに乾杯。動画も必見。ニョキッと出てくるところをリピートしたい。
報ステ】維新“共謀罪”修正協議で与党に助け舟(http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000100474.html


内田樹さんがリツイート 未来のための公共‏ @public4f 1時間
東京外語大学副学長・岩崎稔さん「起こっている事象に批判的に切り込んでいくことが、学者のやるべきことですこれは共謀罪ができたら、最初ににらまれる行為です。最悪なケースは、大学の中で講義をした内容が問題にされるということです。戦前にはそういうことがありました」


内田樹さんがリツイート
Fuji‏ @fj_333 5月12日
世界一安全な東京都をアピールをしておきながら、たった数週間の体育祭を開催するのに、国民を監視し、密告制度で相互監視までさせ、相談しただけでアウトという。権力が思想、信条の領域にまで足を踏み入れるとんでもない法律が必要な理由とは何なんでしょうか?==> 安倍、理由について答えず。