垣根のバラと「”祈ります”で応える昭恵夫人は…」(白井聡)

先週の月曜日から丁度一週間、箕面団地の西南にある公園”20裏”と子供たちが呼んでいた公園の西隣にあるバラの垣根のお宅を訪ねました。左の写真は公園の木々、右の写真の左端が団地の20棟かな……


公園の手前の角の空き地、
梅の木があり雑草が茂っていましたが整地され住宅地に変わっていました。
滝が花公園の南側を行くと垣根のバラが見えてきます。
前に行くと、まぁ、満開!
夥しい数のバラの花が咲いています。これはすごい!!


内田樹氏のリツィートで、白井聡氏が昭恵夫人について書いておられることを知りました。視点が面白いので全文引用してみます。この記事は京都新聞の4月27日夕刊に掲載されたそうです。(引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/shiraisatoshi/20170502-00070513/

内田樹さんがリツイート
S・TAKASHIMA‏ @1691S 5月6日

@iwakamiyasumi 昭恵夫人が実質的に言っているのは「あなた方が破滅するにしても、私たちは破滅するわけにいきません」ということわれわれはそこに「身分の違い」を読み取るほかない・・・(白井聡氏)

昭恵氏と籠池諄子氏、メール会話の読みどころ白井聡  | 京都精華大学人文学部専任講師(政治学・社会思想)
5/2(火) 0:54

14年4月、小学校予定地にて仲睦まじく記念撮影(4月30日菅野完氏FBより)。


友人に助けを求める諄子夫人、「祈り」で応える昭恵夫人


森友学園の籠池諄子前理事長夫人と安倍昭恵首相夫人のメールのやり取りが印象深い。2月24日に安倍首相が「(籠池理事長は)非常にしつこい」と発言した後、諄子夫人の言葉のトーンは上がる。「安倍総理には失望しました」。
お金のやり取りをめぐって諄子夫人の言葉は憤りさえはらむようになる。昭恵夫人の「私は講演の謝礼を頂いた記憶がなく」との言葉に対して、諄子夫人は「あまりにひどい」と応える。3月に入り学園への包囲網が狭まるなか、諄子夫人は「小学校は 支払いができず(中略)閉めます 主人も私も失業します」と嘆き、「小学校をやめ 幼稚園は 破産(中略)お父さんは詐欺罪 あんまりにも 権力を使うなら死にます」とさえ述べる。
昭恵夫人の言葉には、「神様は何を望んでいるのでしょう」「祈ります」といった表現が増え、公表された二人のやり取りは、昭恵夫人の「(安倍首相が寄付したと籠池側が主張する)100万円の記憶がないのですが」という言葉で終わる。




昭恵夫人は自由奔放か?


昭恵夫人は、「家庭内野党」などと評され、自由奔放な言動が注目を浴びてきたが、ここにそのすべてが現れているのかもしれない。この時期に渦中の相手と直接連絡を取るとは、まさに自由奔放である


しかし、本質はそこにはない。肝心のお金の件に話が及ぶと、発言は慎重そのものとなる。諄子夫人が自分たちの身の破滅にまで言及しても昭恵夫人が「記憶がない」で通すのは、100万円の件を認めれば安倍夫妻が破滅するからである。だから、ここで昭恵夫人が実質的に言っているのは、「あなた方が破滅するにしても、私たちは破滅するわけにいきません」ということだ。これまで友人として交流してきたはずの二人の運命は、根本的に異なるほかないのだ。その理由の説明はない。ならば、われわれはそこに「身分の違い」を読み取るほかない。


昭恵夫人の突飛な言動は常に善意に基づいている、と巷間評されている。おそらくそうなのだろう。他人を疑わず何事も善意ベースで受け止める性格は、育ちの良い人の特徴である。物議を醸した高江訪問も、森友学園への肩入れも、すべて善意から生じた。そしてその善意は、自らの行動が社会的文脈において持つ意味に対する徹底的な無頓着と表裏一体となっている無論、自らの分別に対してかくも無頓着でいられるのは、特別な階層の人間だけである



善良にして無知なる人々


筆者は想像する。数々の革命で倒された王族・貴族の多くは、昭恵夫人のように善意に満ちた人々だったのであろうと。貧窮者を目にして涙しながら、一族が栄えることと国家が栄えることは完全に同じことだと信じて疑わなかったのであろう。これらの人々の善意が下らないのは国家を私物化していた彼らの存在こそが、彼らが同情を寄せる不幸の原因にほかならないことを知らずゆえに不幸を救うために特権を廃止しようなどとは、夢にも思わないからである歴史の教えに従えば、これらの善良にして無知なる人々は取り除かれなければならない。けだし、地獄への道は善意で敷き詰められているのだから


※本稿は「京都新聞」4月27日夕刊に掲載されました。


◎先週発売された週刊新潮に、あの森友学園で安倍夫妻擁護のために連日のように民放番組のコメンテーターとして出演していた山口敬之氏のスキャンダルの見出しがデカデカと新聞広告に出ていました。あの異常に高いテンションで、まるで安倍首相が乗り移ったかのように無茶苦茶の安倍サイド発言を繰り返していた山口敬之氏が被害女性に訴えられた事件で特別扱いされ逮捕を免れていたそうです。そして、安倍昭恵氏が、今度はお礼?のつもりなのか、山口氏の反論に対して「いいね!」? 山崎氏がリテラの記事を紹介されていますので、その一部を引用です:

山崎 雅弘‏ 
@mas__yamazaki
女性の味方”を標榜しながら“身内”の性暴力を擁護する昭恵夫人(リテラ)http://lite-ra.com/2017/05/post-3149.html 

事件がもみ消されようとする中で、被害をメディアに訴える手段に出ることは当然の話だが、それを山口氏は「売り込もうとしていた」などと、あたかも女性が金銭目的であるかのように印象付けているのだ。 このように、山口氏の反論はセカンドレイプと言ってもいいものなのだが、信じがたいことに、この一方的な主張に「いいね!」と反応した人物がいる。安倍昭恵夫人


 昭恵夫人といえば、森友学園問題が浮上し籠池泰典理事長の証人喚問が行われた3月23日に自身の関与を否定したコメントをFacebookに投稿して以来、しばらく沈黙していたが、それを初めて破ったのが、山口氏が投稿した記事に「いいね!」だった。

 山口氏は森友学園問題ではテレビで安倍首相と昭恵夫人を徹底擁護しつづけ、他方、ネトウヨによるデマであることが確定した辻元清美議員への流言をテレビで垂れ流していた。デマで問題をすり替える山口氏には、ジャーナリストを名乗る資格などまったくないが、それでも昭恵夫人は国民から注目を集める中で、山口氏に「いいね!」とエールを送るのである。


・なのに、今回、昭恵夫人は、レイプという人間の尊厳を奪う暴力を告発する女性の声には耳を傾けず、自分や自分の夫を庇ってくれるジャーナリストの主張に「いいね!」と賛意を示すのである。


 森友学園問題によって、昭恵夫人の振る舞いは夫の権力を笠に着た無責任かつ自分本位なものだったことが露呈したが、「全ての女性のために」などと口では言いながら“身内”が引き起こした性暴力疑惑には擁護を決め込む今回の一件によって、さらに昭恵夫人の本質が明らかになったと言えるだろう山口氏は無論、昭恵夫人の態度も、到底許せるものではない。(編集部)