昨夜は台風の雨風で家の周りがガソゴソと騒がしい一晩でした。一夜明けて、植木鉢がひっくり返ってはいるものの、久しぶりの明るい日差しにホッとしました。ところで選挙の結果ですが、選挙直前の前原・小池騒動で、野党共闘が安倍一強を脅かすほどの情勢だったのが一転、自公で３分の２まで行ってしまいました。どうして、こんな結果になるのか。
「安倍さんはもう御免だけど、自民党しかない」というのが民の声？ この原因の一つは、報道の自由度７２位ということと関係があるように思います。安倍さんは再起を図る前に徹底的にナチスに学んだと思います。朝日新聞やNHKを標的に、いろんな方法で潰しにかかったり懐柔したり、用意周到に準備して政権につきました。大阪の読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」は、首相に返り咲く時の応援団になって、取り巻きが持ち上げる様子をそのまま番組にしていました。
一放送局が特定の個人の野心をそのまま放送で応援し、首相になれば、本人がお礼出演を果たし、その後も応援団であり続ける。こんなことが放送法で許されているはずがないと思いますが、もう何年も続いています。写真の広告は投票日当日の22日日経新聞朝刊です。安倍さんの大きな顔写真の自民党の広告と、これまた問題の2つの事件について”安倍総理は真っ白”と言いながら朝日新聞攻撃の書籍の広告です。特別扱いであり何らかの意図があってのことと思われても仕方がない扱いです。
一事が万事。森友も加計も同じようなことでしょう。この国の報道は歪んでいます。そんな中で、勿論、良心的な報道番組も頑張っています。しかし、安倍取り巻きからは、敵視され偏向番組と名指しされて、投票日前夜の秋葉原では、罵声を浴びせかけられています。安倍さんの街頭演説が、警官に守られ、こういう人たちの罵声と日の丸に守られて行われていることを、選挙中のニュース番組では知らされません。自民党に投票した人たちこそ、知るべきニュースを集めてみました。
◎日本の選挙の投票日の直前、フランスのルモンドが安倍晋三氏について長文の記事を掲載。経歴から写真入りで詳細に論じて、安倍晋三氏は歴史修正主義者であるという内容だそうです。フランス語は読めませんが大きな写真入りです：
内田樹さんがリツイート Fonzy @kazparis 10月22日
今日驚いたのは仏ルモンド紙が２面使って安倍について大きな記事を書いていたこと。内容はタイトルが示すように「歴史修正主義を祖父の代から受け継ぐ安倍晋三」。記事によれば安倍はナショナリストではなく歴史をねじ曲げたい修正主義者。要は批判記事
山崎 雅弘さんがリツイート
buu @buu34 14 時間
http://www.lemonde.fr/international/article/2017/10/20/japon-shinzo-abe-le-revisionnisme-en-heritage_5203749_3210.html
うわー長い長い安倍の記事、学歴から家系から政治キャリアから、ウィキも真っ青。
要は、歴史修正主義者、改憲は、安倍が企てる日本の名誉回復プランの一要素、日本軍の罪を否定・過小評価したい、敗戦による歴史の断絶をなかったことにしたい、とな
◎秋葉原の最終街頭演説、大弾幕と警官、日の丸に囲まれて・・・・
山崎 雅弘さんがリツイート
孫崎 享 @magosaki_ukeru 10月21日
ネットで各紙の報道ぶりを見ているが、この異常な光景を写真入りで示しているのは見当たらない。
首相演説という表舞台に右翼的人々が市民権を勝ち取って占拠するという光景はこれまであっただろうか。
東京新聞編集局
@tokyonewsroom
選挙戦最終盤。街頭演説が行われている秋葉原駅の状況です。#衆院選 #選挙 #街頭演説
◎自民党の応援になぜ日の丸、自民党の旗でいいのに、なぜ日の丸？ 「『自分たちこそ国家の意思の体現者』という優越感や全能感を味わえるから」…それだけ日常生活が希薄だから？ 今風に言えば”リア充”が感じられないからでしょうか。
山崎 雅弘 @mas__yamazaki 10月22日
特定の政治勢力が意図的に煽る国家主義が、粗暴な熱狂に繋がるのは、国旗の下に参集する自分たちこそが「国家の意思の体現者」だという錯覚の優越感や全能感を味わえるから。その錯覚に陥った人間は、自分たちに刃向かう人間を「この国から出て行け」等、何の権限にも基づかない恫喝を平気で口にする。
想田和弘さんがリツイート
松球 @matsuball 10月21日
こりゃすげぇや…こんなに警察動員して演説をして、何に負けるなと訴えているのだろうか…#1021AKIHABARA
想田和弘さんがリツイート
名もなき投資家（一般市民・立憲主義） @value_investors 10月21日返信先: @value_investorsさん
新宿での立憲民主党の演説では立憲主義と明るい未来について説いてそれに聞き入る聴衆。誹謗中傷など起きず。安倍の演説が終わった途端、「売◯奴！」「国に帰れ！」「左翼！」などと誹謗中傷が飛ぶ秋葉原
秋葉原を見てると、７０年前に戻ったかと錯覚するほど
◎昨夜は私もテレビ大阪で池上氏の番組を途中まで見ることに：確かに選挙前に知らせてほしいことですね。
山崎 雅弘 @mas__yamazaki 5時間
返信先: @mas__yamazakiさん
大阪毎日放送は特にひどいと感じるが、他の民放各局もなぜか「選挙前に投票者に判断材料を提供すること」よりも「開票速報番組を盛り上げて視聴率を稼ぐこと」に大きなエネルギーを注いでいるように見える。本来なら投票前に提供すべき情報を、投票締め切り後の開票番組でアリバイ的に流したりもする。
◎「☆句の無限遠点☆」さんのタイトルはそのものズバリ！「ナチスに学んだ自民党の選挙戦、お見事!」（http://d.hatena.ne.jp/haigujin/20171022/1508642800）でした。
映画監督の想田氏のファシズム（全体主義）の定義をここで：自民党の改憲案は自由と民主主義が目の敵になっていますが、それでいいの？
想田和弘
@KazuhiroSoda 10月22日
▲僕の定義は簡単です。ファシズムとは全体主義のこと。つまり個人の思想や違い、人権、多様性を犠牲にしてまでも、社会や国全体の利益や一体感を優先させる思想や態度。自民改憲案は完全にこの定義に当てはまるし、秘密保護法や共謀罪など自民党の基幹政策やトップダウンの政治手法も完全にこの傾向。
▲ついでに言うと、全体主義の対義語は個人主義です。全体の利益や一体感のために、個人の自由や尊厳、違い、多様性、利益を犠牲にしてはならないという思想や態度。デモクラシーは個人主義を土台にしているので、個人主義が弱り全体主義に力が増すと、デモクラシーは機能不全に陥る。まさに今の状況。
