ランチタイムコンサートと橋立の香箱カニ



2週間前の水曜日、ヨーガの帰り、ランチに寄った「クーネロコ」さんで、帰りにランチタイムコンサートのチラシをもらいました。
箕面在住の演奏家によるヴァイオリンとチェロの演奏とミニレクチャー。家に帰って夫にお伺いを立てて翌日電話で申し込みました。
20人で身近に弦楽器の演奏が聴けてキーマカレーとドリンク付きです。
クーネロコ(クーネはエスペラント語で「共に」、ロコは「場所」とか)は、8月に箕面の3丁目でオープンした、小さな民家を改装したカフェ・レストランです。

チラシには12時よりとありましたが、カレーを食べるのに1時間半はかからないと夫が言うので12時を過ぎてから家を出ました。
北小の西側、北公園の東側の急坂を上がると看板が見えます。入り口は北側。この日は外に受付台が出してありました。名前を告げてドリンクを選んで席番をもらって中へ。
玄関口のようなドアを開けて中に入ると8人掛けのテーブルに人がいっぱい。一段高いカウンター席も、もう埋まっている感じでした。土間の右奥に楽譜立てが置いてあるのでこちらがステージ。入り口からすぐ入ったテーブルの端に向かい合わせの席が空いていて席番と一致したのでそこへ座ることに。
私が予約したときはもうカレーしかなかったのですが、隣に座った方たちはハンバーグでした。前回、私は別メニューでしたので、キーマカレーは初めてでしたが、カレーの中に五穀米のご飯が盛り付けてあります。辛さが丁度よくてとてもおいしいカレーでした。
 


ドリンクのリンゴジュースを頂いて、隣の方たちとおしゃべり。姉妹かと思ったら母娘だとか。娘さんが3歳の時ヴァイオリンを習い始め、ついでに一緒にお母さんも習いだしたとか。北小のすぐ近くに3年前に越してこられたそうで、母親だという方から、お菓子教室の写真入りの名刺を頂きました。その隣は、「結いみのお」の牧野直子さん。結いの会のお手伝いをしているSさんからもよくお聞きしているので、よい機会でしたので自己紹介しました。牧野さんからも"菜の花プロジェクト"の事務局長という肩書の名刺を頂きました。ついでに、コーラスをやっている夫の紹介をしました。すぐ、お隣の方がコーラスグループをスマホで検索、二人で度忘れした先生の名前も分かりましたが、メンバーの名前まで出ているのにビックリ。

さて、1時半近くなって、2階から本日の演奏家の二人が楽器をもって降りてこられました。
いよいよ、ヴァイオリンとチェロの演奏会のスタートです。
ヴァイオリニストの横山亜美さん。箕面の中幼稚園から中小、第五中、豊島高校卒業、その後イタリアのクレモナへ留学。
チェロ奏者で弦楽器作家の富田素行さんは、横山さんより1年早くクレモナに行っていて、横山さんと出会ったそうです。
バッハがメインのプログラムでしたがメモから曲目を(聞き間違いがあるかも)。最初がバッハのカンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」、バッハの無伴奏パルィータ3番ガボットモーツァルトアイネクライネナハトムジーク2楽章、最後にバッハのヴァイオリンソナタ2番2楽章の「メランコリア」。この曲は、横山さんの今は亡きお母さんが病院で最後に弾いた曲というお話とともにチェロがピッチカートで伴奏、情感のこもった演奏が最高でした。大きな拍手で「わかりました、わかりました」とアンコール曲はG線上のアリア



横山さんのトークも楽しく、途中、富田さんの楽器の説明があったり、あっという間でした。
チェロの中には「こんちゅう」が立ててあって、「昆虫」ではなくて「魂柱」。裏板に音の響きを伝える役割があるとか、「S字孔」は装飾というより、自由に音を振動させる役割があり、これがなければ音がこもるという説明を聞きました。
アンコールが終わって、皆さん自由に歓談。帰る人もあれば立ち話をする人たちも。私たちは喉が渇いたので、チーズケーキセットでコーヒーを頼むことに。
順番にチェロに触らせてもらったり、材料となる木材を持たせてもらったり、中には弾かせてもらっている人も。

おいしいランチと楽しい出会い、
美しい音楽においしいケーキ。
久しぶりのバッハでしたが、リフレッシュできました。
家に着くとすぐ隣の両親を呼んでコーヒータイム。私は、前日Nさんから頂いた自家焙煎のほうじ茶を頂くことに。
この日は加賀市の義弟夫婦が送ってくれた香箱(こうばこ)ガ二で夕食です。橋立港の名札が入っていました。夫が包丁を入れてさばいたカニの身を二人で掻き出して酢醤油で食べます。地元にいて目と耳と舌と、一寸贅沢な一日となりました。