師走の茶話会と芦原池


師走の12月最初の土曜日の2日は平家物語の日。この日は、年内最終日なので恒例の茶話会です。購読のほうは簡単に済ませて、当番さんがお茶とお菓子の用意をして、一人2分の自己紹介の日です。
今年の参加者は28名。うち男性が2名。名簿の紙が4枚目ですので、早いもので私も4年目です。
世話役を務めた前後の方の名前と顔が一致するぐらいで、あとはなかなか覚えられません。
最高齢が大正15年生まれの方でした。今年はそれぞれの趣味や、平家物語と自分について語られたので聴きごたえがありました。
私が引き継いだ前の会計のFさんのお話が面白かった。出がけに高校生の孫に「おばあちゃん、どこ行くの?」と言われ「平家物語の講読」と答えたら「へぇー!!」と驚かれた。孫はちょうど学校で古典文学を習っていて、今、伊勢物語。「なんでわざわざわけのわからん日本語を勉強せなアカンねん?」と言われて困った、「先生、どう答えたらいいんでしょ?」で、みんな大笑い。

先生は、「伊勢物語なら、自分の身に置き換えてみたらいい。文法より、中身、あなたなら、どう思う?と考えさせればいい」と。Fさん、首を傾げながら席につかれました。
私の後で会計をされた方、Fさんもこの方も大先輩の80代の方たちですが、言葉についてお話しされました。「発した言葉は元に戻らない。心して話すように。もし、私の言葉で嫌な思いをされた方があったら許してください」というようなお話でした。
テーブルと椅子をロ型に移動させて28人で囲むように座ったのですが、隣の方がM氏。名簿を見ると同じ箕面。「箕面のどこですか?」と聞くと3丁目。北小の東、被昇天学園(アサンプション国際)側からすると西、とのことで大体想像がつきました。昭和17年生まれとか、お互いの状況を伝え合うと、孫はいないとか。似たような状況に安心?というか、自分たちだけではないという時代を感じました。この方が「最近は県名や市の名前まで平仮名にして、なんでも易しく易しくという傾向は間違っている、こんなことだから日本人はみなアホになる」と大胆発言。一部たしかにそんなところがありますので、皆さんうなずいている方が多かったようです。

さて、全員の自己紹介が終わりしばらく雑談して終わりました。
帰り、私の前後に会計を務められた大先輩のお二人と同じエレベーターに。
「言葉、大事ですよね」と言って、ご挨拶を。そのあとFさんの高校生のお孫さんの話に。乗り合わせた別の方が、「うちの孫は、古文は英語と一緒や、外国語を勉強してるのと一緒やと言ってます」。
「先生のお答えは一寸ズレてるよね〜、あれでは高校生は納得しない」という話になって、「私もこの年になるまで良さがわからなかったから、50年経ったら分かるって言えば〜」と言うと、「そうか、50年経たな分らんか〜」とFさんも。

中央生涯学習センターの建物の外に出て、
お二人に,「じゃ、よいお年を〜!」
「え〜。もうそんな?」
「そうですよ〜、次回は来年、1月20日です」と私。
「ほんまや、よいお年を〜」
帰りは芦原公園に入って、保育所側の
芦原池の周りを回って帰ることに。
もうすぐ裸木になってしまいますので、
木の葉が黄金色に輝く時間は、とても大切。