スターウォーズ「最後のジェダイ」

昨日、夕方、雨の中散歩に出た夫が帰ってくるなり、警察署の前が報道関係者が詰めかけて騒ぎになっていると。早速夕刊を開くと、讀賣は一面に、日経も社会面に、記事が出ていました。粟生間谷と言えば、箕面の東部の住宅街。そんな近くで、イブの夜が明けたクリスマスの日の未明に、4歳の男の子が虐待を受けて亡くなる事件があったとは。まだ若い父親交際相手と母親、それに同居の若い男性。事件の数時間前のドラマで、松本清張の「鬼畜」の父親を玉木宏が演じていましたが、あの父親の目を思い出しました。まだ親にすがって生きるしかない幼児です。生まれて4年しか生きられなかった男の子が本当にかわいそうです。子どもをまともに育てられない大人も病んでいます。日本、だいじょうぶ?
さて、24日の日曜日、近くの映画館へスターウォーズを見に出かけました。混むといけないので、前夜、ネットでチケットを購入して、朝、母と一緒のコーヒータイムを済ませてから、歩いて出かけました。
私が初めてスターウォーズを観たのは千里中央の地下街にある小さな映画館でした。息子たちと一緒に観て、親の私もはまってしまいました。勧善懲悪のSF童話なんですが、父子の葛藤や善悪の葛藤、師弟愛や兄妹愛など、見ようによってはなかなか見ごたえのあるストーリーになっていますし、映画の作り手のごまかしのない本気の遊びが伝わってきます。真ん中の3部作は、回を追うごとに大人も十分楽しめました。(写真は新聞の一面広告)
その後の、遡っての最初のシリーズ3部作は、ダークサイドに堕ちたダースベイダーを描いたものらしく、どれか一作は見たはずなのですが全く映画の中に入れません。ところが、新しく女性を主人公にした3シリーズ目の第1作を見たら、映画の最終場面は年老いたルーク・スカイウォーカーを探し当てたところで終わりました。今回は、その場面から、その後です。
結局、私にとってスター・ウォーズは、ルーク(マーク・ハミル)だったとわかりました。今回の映画のタイトルは「最後のジェダイ」でしたが、内容は”ルークの最期”でした。マーク・ハミルは、真ん中のシリーズの最後「帝国の逆襲」では、あの童顔が老け込んで痛々しい感じでした。ところが、実際、あれから数十年を経て、老境を迎えたルークは白髪でひげを蓄え、レイをジェダイの戦士に育てる役割、とてもよかったです。
最終三部作の初回「フォースの覚醒」を見たのが2016年の1月。この時のブログがこちら:http://d.hatena.ne.jp/cangael/20160107/


レイア姫を演じたキャリー・フィッシャーは、この作品でも重要な役割を演じていますが、映画を撮り終えたのち2016年の12月27日に亡くなっています。映画の中で年老いたルークとレイアが再会を果たしますが、「ヘアースタイルが変わっただけよ」というセリフが効いています。
新奇な生物たちもたくさん出ています。可愛いのが好きな方にも、変わったのが好きな方にも大サービス。ディズニーがついています。
懐かしい面々もたくさん。かわいい通訳ロボットのR2−D2や、ハン・ソロがチューバッカと乗っていたミレニアム・ファルコンや、ルークが空中戦を演じたXウィング・ファイターも。

そして、新しい人物にアジア系の女性が。途中、私はこの方が天童よしみさんに見えて仕方がありませんでした。結構重要な人物で大活躍します。プログラムによるとベトナムの方でした。
ジョン・ウィリアムズのあのテーマ曲が始まって、"昔々、銀河系の遥かかなた…"で始まる宇宙物語。今回も楽しめました。
前回、レイの中で覚醒したフォースは、修行の甲斐あって巌も動かすほどの力が備わります。
ダークサイドとライトサイドの葛藤、悪と善との闘い、ライトセーバーの威力のすさまじさ、などなど、見どころ満載です。
帰り道、火力と衝突、破壊と爆発のスケールとスピードはすごかったね、と私。夫も、予告編含めてアメリカ映画は皆そうだな、嫌になると。スターウォーズはまだ絵空事だから見られるけど、いい映画は箕面の映画館では無理。ブログでハートフルでとてもいい映画を紹介している方がいるけど、そんな映画は、十三の第七劇場か梅田の最近廃止になったあの長い地下道を渡ったビルの映画館か、ロフトの地下の映画館へ行かなきゃ無理、そうか〜、と話しながら帰りました。